地域社会の発展と人材育成への寄与を目的に長崎県西海市と包括連携協定を結んでいる追手門学院大学(略称:追大、大阪府茨木市、学長:真銅正宏)の1年生3人が、西海市で民泊事業を展開する企業でのインターンシップを行い、地方に移住した起業家との交流を柱とした中高生向けの教育旅行の開発に取り組んでいます。

 九州の西端に位置し、豊かな自然のなかで農業や漁業を生業とする暮らしが息づく西海市では、毎年およそ20校から2000名の中高生が修学旅行で訪れ、観光産業を支える一つになっています。今後、さらなる受け入れ拡大と地域活性化を目指し、西海市の協力のもと、地元企業と大学が独自に教育実践型のインターンシップを企画しました。

 学生らは、3月6日〜18日の約2週間、西海市で農林漁業の民泊や体験をコーディーネートする「一般社団法人山と海の郷さいかい」のもとで、インターンシップを行っています。
 これまで観光施設の見学や林業体験施設を視察に加え、農林漁村での民泊事業に関わる中で、UIJターンで起業家として活動する人たちに着目しました。
「都会的センスを持ち田舎で働く」をコンセプトに、「林業体験」と「移住者との交流」を組み込んだツアーを企画しました。主に都市部の中・高生に体験してもらうことで、地方へのUIJターンを将来の選択肢の一つとして意識してもらおうというものです。
 3月18日には西海市役所など関係者への最終報告会を行います。

 この取り組みは、追大が推進する「行動して学び、学びながら行動する教育コンセプトOIDAI WIL(Work-Is-Learning)」を体現する学びで、教員の指導の下、単位認定も行います。

【ポイント】
2週間のインターンシップで、地方での生き方を考える中高生向けの教育旅行を開発
市の観光産業を支える教育旅行の受け入れ拡大と地方活性化を目指す。
受入先事業所の指導のもと、“第一次産業体験”に終わらない新たなプログラムを提案

【報告会 概要】
■日時:3月18日(金)17時〜
■場所:一般社団法人山と海の郷さいかい(長崎県西海市西海町川内郷1138-2)
■概要:受入先事業所、西海市役所の関係者に向け、プログラム開発状況と、学習成果を報告
※取材を希望される場合は、事前に広報課(TEL:072-641-9590)まで一報ください。