毎年8月中旬に田村市船引町で行われる「灯籠流し」。元々は萬霊供養のための送り火として、町内を流れる大滝根川で灯籠を流したことから始まりました。東日本大震災の後には、震災で犠牲になった方々を供養するため町の人々が灯籠を流すなど、田村市民の心の拠り所にもなっています。

灯籠流し自体は全国各地で行われていますが、田村市の灯籠流しは一味違います。というのも、灯籠に大中小の大きさがあり、一番大きな灯籠の規模が桁違い。大人の背丈よりもずっと高く、デザイン性にも富んでいます。市内の企業や団体が、1年に1度のこの灯籠流しのために前々からデザインを考え、自分たちで制作しています。

その年に流行ったアニメキャラクターから、動物や浮世絵風のイラスト、まったくのオリジナルキャラクターまで、その形やデザインはとても個性的。おぉー!っと驚嘆してしまうほど完成度の高い作品があるかと思えば、なんでこのキャラクターチョイス!?と思わず笑いを誘うものまで、沿道で見る人たちを楽しませてくれます。

手作りのため、もちろんハプニングはつきもの。川に運ぶ途中でキャラクターの羽が取れた!川の中で灯籠を引っ張っていたら、岩にひっかかった!など、最初から最後までそれはもうにぎやかです。

 

灯籠流しを盛り上げるために、沿道には露店が並び、花火大会も同日開催されます。事前申し込みをすれば自分の小中灯籠を作成することもできるので、家族や個人でオリジナル灯籠を流すことも可能です。

ぜひ一度、田村市の灯籠流しを見にきてください。

 

灯籠流しに関するお問合せ

船引町観光協会

電話:0247-82-4264 (船引町商工会内)

 

その他の田村市に関する情報

WEBサイト『たむら暮らし』をご参照ください