【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.4

移住とお仕事。

・移住する前に決めるのか
・移住した後に決めるのか

私の場合は後者ですが、

在宅ワークなんて言葉が浸透してきている昨今では、
移住前からのお仕事が変わってない方々も増えてきてるのではないでしょうか。

こればっかりは
ほんっとーーに人それぞれで

こっちの方がええよ、とは言えないお話。

こんな選択肢もあるのね〜と、

少しでも視野を広げるきっかけになればと思い、今回も綴らせていただきます。

私の場合、
「自分のやりたいこと」と「仕事」が結びつくきっかけとなったのは人との繋がりでした。

まずは繋がりが広がった環境から。

ちゃちゃん ちゃんちゃんちゃ〜ん

【しまね女子ブログ】 あだちしほvol.3から第二章に続きます。

 

〜第二章〜
始まりの場所【槻之屋ヒーリング】

雲南市に住んでいる方でも、

「なんて読むん?」
「そもそもツキノヤってどこやねん?」

って方がおられるかもしれません。

そこでまずは、【槻之屋(つきのや)】という場所からご紹介。
(槻之屋の素晴らしさを広めたいので、ここは外せない!)

住所で言うと、
雲南市木次町湯村(きすきちょうゆむら)にある地区です。
(ここら辺のことを温泉地区と言います)

ほぼ奥出雲町に近いですが、
木次乳業のパスチャライズ牛乳で有名な木次町です。

近くには
尾原ダム
出雲湯村温泉
ダムの見える牧場
などがあります。

市の中心地から車で約20分。
南東の山へ登っていくと、一気に景色や温度は変わります。

同じ木次でもこんなにちゃうんか、と最初は驚き。

そこは山、山、山、山、山だらけ。

沢山の鳥や獣、虫たちがいて
水も空気も綺麗な、自然と共に生きる地区です。

春は少し遅めに桜が咲き、

夏でも朝晩はひんやりするし、クーラーいらず。

秋は山が紅く色付き、

冬になると急に雪国みたいに真っ白な世界。

(標高270m前後の中山間地域で、積雪も比較的多いです)

朝はキリッと霜が降り

昼の天気は山の気分に翻弄され

夜は月明かりと星のみが静かに広がる。

コンビニやスーパー、飲食店、ガソリンスタンドなんかへは気軽に行ける場所ではありません。

お家も、一軒ずつが離れていて
それぞれ畑や田んぼを持って生活している雰囲気。

そして槻之屋神楽という伝統も守られてきた場所
神楽については奥が深すぎるので、ここではサクッと!!)

🔼出雲流の神楽を伝承した素朴な古典神楽で、
他ではみられない独自の要素が多く残され温泉地区の貴重な文化財となっています。

(サクッとすぎるけど、歴史ある各式高い文化なんだよ。)
(迫力ある石見神楽とはまた違ったここでしか見られないんだよ。)
(実は私、槻之屋神楽は見たことないの。)←おい。

未だにお目にかかるチャンスがないので一度は見てみたいものです!

人口も少なく、限界集落と言われているけど
「地域農業は地域で守る!」
と、地域の方々が活発に動いてきた地域でもあり、
平成10年から11年にかけて
圃場整備を実施する過程で農事組合法人が設立されました。

そう!それが!
(デデン!)
槻之屋ヒーリング】さんなんですねぇ〜

(あら、綺麗なお野菜たち)

昔、個人として持っていたけどお世話できなくなった田んぼや畑を、
槻之屋ヒーリングとして請け負い、組合員さんたち(地域の皆さん)で守っていこうぜ!

という訳です。

若者がおらん限界集落やからって、諦めないところがカッコいいですよね。(詳しくはこちら 槻之屋 振興会

槻之屋地区の至る所に畑や田んぼがあり、
槻之屋ヒーリングのスタッフさんは、その日任された現場へ各々の車で向かいます。

私のお気に入りはココ。

ひろーーーーい大地で、馬を見ながら草むしり。

まさにヒーリング(癒し)でした。

槻之屋(つきのや)という場所。

皆様、イメージがつきましたでしょうか。

ふふふ 素敵でしょ?

素敵と思った皆さん、はい、リピートアフターミー
ツ・キ・ノ・ヤ・ヒーリング

以後、お見知りおきを。

※NPO法人さくらおろちさんが運営されているサイト
さくらおろち湖
では、槻之屋含む尾原ダム周辺の活動・イベントなどの情報が掲載されています。
こちらもぜひご覧ください!

〜第三章〜
あれよあれよという間に

①飲食店でアルバイトしたい!
②猪を捌けるようになりたい!
③野菜の美味しい食べ方を知りたい!
④地元ならではの飲食店を開きたい!

槻之屋ヒーリングで働きだし、
齋藤 文隆(さいとう ふみたか)さん
に出会ったことで、私がやりたかったことが一気に叶いました。

ひょんなことから
⑤簡単なイラスト業

にも繋がり、のんびりしていた生活が
充実した忙しさに変わっていったのです。

槻之屋ヒーリングの代表である齋藤さん、実は

道の駅 おろちの里 駅長
・猟師

という面も持ち合わせていらっしゃるスゴいお方!!!

(ちょびっとだけ怖そうに見えますが)(コソコソ)

優しくて、いつも応援してくれて、
新しいことに挑戦し続ける超超超エネルギッシュな齋藤さん。
(コレ私が勝手にお師匠さまと慕っている所以ナリ。)

そして

槻之屋ヒーリングさんで育てられた新鮮なお米や野菜を使って、
地元のお母さんたちが腕をふるった田舎料理バイキングが食べられるところが!

(デデデン!)
農家レストラン ふる里亭】さんなのです〜

農業とレストランの長が同じ人ってことは最強な連携プレー!

あら
なんて魅力的なんでしょう。

「必要とあらば私も働かせてください!」

と志願。

交代選手はありがたい!ということで、
人手が足りない時には呼んでもらえるようになりました。

⇨⇨①実現

農家レストラン ふる里亭のメイン料理は

槻之屋ヒーリングの新鮮なお野菜と
齋藤さんが捕まえた猪肉。

猟師である齋藤さん自らが畑仕事の傍ら
畑を守るために罠を仕掛け、自ら捌いてらっしゃるのですが

猪を捌けるヤツになりたかったワタシ。

命がどうやって恵になるのか。
お肉を調理し提供するならば、ここは絶対無視できない。

「止め刺し(屠殺)から見させてください!」

と志願。

「もの好きやのぉ〜、ホントに大丈夫か?」
と、最初は心配されましたが、同行させていただけることに。

猪がお肉になるまでって、

めっちゃ!むちゃくそ!!
ごーーーッッついッ!!

大変なんです。

そこで猪被害の救世主として現れたのが

鹿糠 俊二(かぬか しゅんじ)さん。

🔼槻之屋ヒーリングでの産業体験の先輩。東京からの移住料理人。
現在「kanuka park」を設立、猪ソーセージを販売し、害獣を価値化。
この方との出会いが私の大きなターニングポイントでもあります。

料理一筋の鹿糠さん、お肉を捌くなんてお手のモノです。

「捌くのは鹿糠くんに教えてもらいなさい。」
と、お師匠。

猪が獲れる度、
鹿糠さんと一緒に猪の解体作業をさせてもらえるようになりました。

いろんな猟師さんにも出会い、猟師免許を取得。

(こちらは憧れの猟師さん。私はまだまだペーパー。)

⇨⇨②実現

市場には出回らない野菜を食べさせてもらえるのは農人の特権。

規格外などで廃棄される野菜も頂けるので、野菜不足にはならず、
色々な調理方法を試すことができました。

また、レストランのおかあさんたちに
美味しい食べ方や田舎料理も教わりました。

⇨⇨③実現

適当に落書きしてしまう癖のせいか おかげか
道の駅やKANUKA PARKの商品のポップ作りを任せてもらえるようになり、

その他の簡単なイラストのお仕事なんかも
ちらほらいただけるようになりました。

⇨⇨⑤実現

ここまでで一年です。

二年目、産業体験が終わり、
KANUKA PARKのお手伝いがメインに。

KANUKA PARKのキッチンカーでいろんなところへ行ったり
主催のイベントをしていると

更に沢山の方に出会い

その都度、自分の夢を言いまくりました。

そんな中、知り合った方から
素敵な空き店舗を紹介してもらい

沢山の方たちに支えられて

泊まれるレストラン『tsukaru』

をオープンすることができました。


ここで作ったシフォンケーキなんかもたまに販売しています。

※「道の駅 おろちの里」さんには
私がデザインしたTシャツや、槻之屋ヒーリングのお野菜他、
雲南市の素敵なものが揃ってます!

⇨⇨④実現

…お分かりいただけただろうか……

人と繋がり、自分の夢を言いまくっていたら

沢山のチャンスをいただき

あれよあれよという間に

やりたかったことが実現していったことを…。

これぞミラクル。

何が言いたいかというとですね

もし
やりたいことがあるなら
どんどん公言していくと、損はないんちゃうか

ということです。
どんな些細なことでも、拾ってくれる人はきっといます。

私なんて…と思っていたワタシ。

若い(定年までは若者と言われる)
ってだけでも自分を求めてくれる人がいて
自分にもできることがまだまだあるんや、と気付かされます。

人と関わっていくことに苦手意識がありましたが
なぜかこっちではそれを楽しめたんですよね。
(…根暗は絶賛継続中…)

出会いが多いほど
いろんな働き方や生活の仕方に出会い
視野が一気に広がりました。

こんなんもアリか。

と、なんでもない日常もマルになりました。

移住したことで
沢山の感動を覚え
夢が膨らみ続けています。

これも人との繋がりのおかげかと。

大阪での経験があったからこそ生まれた
移住後の私。

少し頼もしくなったかも


…はッ

ついつい
熱が入り長くなっちゃいました。

以上、私とお仕事の巻でした。
ご清聴ありがとうございました。

* … * … * …  * …* … * … Profile * … * …* … * … * … * … * …

【名前】あだちしほ
【移住市町村】雲南市
【UターンorIターン】Iターン
【移住前の居住地】大阪府
【年代】30代
【お仕事】猪解体、畑、宿主、レストラン、菓子製造(湯村の町のピンチヒッター)
【好きなこと】猫
【Love shimaneとしてひと言】
大きく深呼吸できる場所。美味しいことも、楽しいことも、嬉しいこともいっぱい見つけられる場所です。なんたって人が良い。