鳴門町三ツ石で産声を上げ、今年設立50 年を迎えた『鳴門クルマエビ有限会社』は、徳島県で唯一、クルマエビの養殖を行っている会社です。主に地域の人の贈答用で人気を誇っており、特に12 月はお歳暮や帰省のタイミングで贈り物として大変重宝されます。人気の秘密はなんといっても活きたまま届く新鮮さと強い甘味。養殖池の水の入れ替えや実際に潜っての清掃など徹底した品質管理と世界三大潮流の一つ、鳴門海峡のミネラルを多く含んだ海水やこだわりの飼料を使うことで、身の引き締まった旨味抜群のクルマエビを養殖しています。

「県外からのお客さまもしばしば。特に関西の方によくご利用いただいたいます。甘みが強いので刺身がオススメですが、最盛期の12 月はしゃぶしゃぶがオススメです。熱が入ることでエビの味・風味が強くなり一層美味しくいただけますよ」

少し照れ臭そうに話してくれたのは、乾幸太郎さん(35)。現役の父・誠二さんより次期代表を引き継ぐ予定です。

「5 月に稚エビとして投入してから常に味・鮮度のことを考えて育てています。とはいえ脱皮したてのエビは配送に不向きなので選別します。お客さまの手元へ届いて箱を開けた時にエビがバタバタ動く、これが理想ですね」。

同社のクルマエビは配送翌日にも活きた状態でお客さまに届けられるのが特徴で、 獲れたてに近いその新鮮さもまた全国にファンがいる理由の一つ。少しでも鮮度を維持できるよう、箱におがくずを敷き詰め、配送時にエビが傷まないように工夫しています。

「お客さまの中にはおがくずや、バタバタと生きている状態が苦手な方、新鮮が一番だけど、好きな時に食べたいという方もいらっしゃいます。そんな方には、急速冷凍して鮮度を保ったままのものを同額で販売しています」。

鮮度の秘訣は徹底した品質管理があってこそ。出荷を終えた3 月初旬から5 月末までの期間、約12,000 ㎡の養殖池を清掃。5 月に20~22 万匹の稚エビを投入し、8 月初旬から徐々に出荷。12 月に最盛期を迎えて翌年2 月末に全ての出荷を終えるまでは、3 日に一回2 時間ほど池に潜水して堆積したゴミの回収を行い、この時エビの状態も確認します。6 月から10 月には水の入れ替えを毎日行います。

また良質なクルマエビを育てるために欠かせないのが飼料。同社では魚粉にイカミール(イカを原料にした飼料。タンパク質が豊富で、脂質などもバランスよく含まれている)を加えた配合飼料を使用しています。そのほかエビの免疫を高める効果のある光合成菌も使用しているといいます。

「クルマエビはタンパク質が多い餌でないと中々大きく成長しないので。光合成菌も必要不可欠ですね。化学的なものは使わずに、植物プランクトンなど自然由来の菌を使用しています」。

植物プランクトンは光合成で酸素を排出することから溶存酸素濃度(水中に溶けている酸素量)に影響するほか、不純物を取り除いてくれるいわば“水中のお掃除屋さん”。そんなプランクトンのサポートがあってクルマエビたちはストレスなく育つのだとか。

「クルマエビと聞くと、高級なイメージがあって手を出しづらいという方が多いと思います。私はその概念を変えたいので一箱3,000 円からご用意しています。一人でも多くの方にクルマエビを身近な食材として知ってもらえたらと思います。そのためにも品質にこだわり続けながら、魅力を発信し続けていきたいですね」。

 

 

【企業情報】
企業名:鳴門クルマエビ(有)
代 表:乾 誠二
住 所:鳴門町三ツ石字江尻山156
設 立:1972 年
業 種:魚類養殖業(車海老の養殖、販売)

【お問合せ】
TEL:088-687-1769
MAIL:narutokurumaebi@gmail.com
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Instagram:https://www.instagram.com/naruto_kurumaebi/
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徳島県鳴門市役所では、事業拡大・雇用拡充・生産性向上・業務効率化等を図り自社を成長させたい地元企業をインタビューし、地元企業の認知度向上と、市内外企業とのつながり創出する事業を行っています。この動画は、市職員が直接地元企業を訪れ、撮影・編集を行ったものです。 特設サイトでは、ほかにも熱い思いをもつ鳴門市の企業のインタビュー掲載していますので、ぜひご覧ください。

【NARUTO.biz】

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