「徳島県鳴門市」では、家庭菜園、アルバイト、兼業等、形態や規模を問わず農業を生活に取り入れながら、農業以外の仕事、ライフワーク、得意なことといった、自身のライフスタイルに合わせたX(=天職)で世の中に貢献する新しい生活様式「半農半X」を応援しています。
半農半Xシェアハウス事業第2弾のなると金時編では、鳴門市役所と(株)JA里浦ファームと(株)おてつたびと連携して実施。午前中は特産品のなると金時の農作業、午後はフリータイムの鳴門暮らしを2週間体験していただきました。
今回は鳴門市役所のインターンシップ参加者による体験レポートの第2弾!
インタビュアーは徳島文理大学の松田怜奈さんと龍谷大学の北内理沙さん。神奈川県から参加の横田歩実さんと愛媛県から参加の越智渚さんにインタビューを行いました。
松田「実際におてつたびで農業を体験してみてどうですか。」
横田さん「私は、サツマイモを掘ったのは幼稚園の時ぐらいまでなので、実際に農作業をしてみて全てが新鮮でした。鳴門に来るまでは、2週間も掘ってサツマイモがなくなったりしないのかな?と思っていたんですが行ってみると畑が広くて驚きました。自分が持ってた農業のイメージって家庭菜園ぐらいの規模だったんだって(笑)。農作業は朝起きるのは大変なんですが、すごく楽しいです。砂を触ったり、農家の人とおしゃべりしたりすると心が軽くなったり癒されるなぁと感じます。」
越智さん「私は、高校や大学で農業について学んでいて、今回は先生のすすめでおてつたびに参加しました。今まで農業について学んできているのですが、機械がおもしろいなと感じました。私が知ってる身近な機械というと田植えの機械ぐらいで、今回サツマイモを掘る機械を知って見ているだけで面白い!と感じました。また、砂での農業も珍しくてすごく砂がサラサラしていて驚きました。農作業では私も朝5時起きというのが大変で横田さんと協力しながら頑張ってます(笑)。自分の生活リズムも変わりました。農家さんが変わったり、作業内容も変わるので飽きることもないですし、農家さんともおしゃべりしたりと楽しみながら農作業をしています。」
松田「農家さんとの交流がすごく楽しそうですね。普段はどんな交流があるんですか。」
横田さん「実は農家の人や参加者の皆さんとはあだ名で呼び合ってるんです。皆さんとはすごく仲良くさせてもらってて、ある時、農家さんから「娘みたいで嬉しい」と言われて私も嬉しかったです。」
越智さん「私は、農家さんと話をしてて偶然、娘さんが同年代で姪っ子さんが同じ大学ということが分かってそのことで盛り上がりました。大学生活の話などをしたりと楽しんでます。」
横田さん「あと農家さんとお話しして、最初は方言が分かりませんでした。」
越智さん「横田さんは特にそうだよね。」
横田さん「そうなんですよ。コミュニケーションは全然とれるんですけど、徳島の方言の「あるでないで」とかは分かりませんでした。徳島の方言についてその意味を知ってなるほどと思いました。でも「~じゃけ」とか「~じょ」などの方言はかわいい方言だなと感じました。私が地元にいたときはご近所づきあいというのはあまりなくて珍しいものだったので農家さんとの交流が楽しいです。」
※あるでないで:「あるでしょ」という意味。初めて聞いた方は、あるのかないのか戸惑われるようです。
北内「農作業以外の時間は何をしていますか。」
横田さん「農作業は朝の6時から10時までなので、それ以降は基本的に自由に過ごしています。来たばかりの頃は疲れて観光どころじゃなかったんですけど、2日くらい経てば体が慣れてきて、好きなことをする余裕ができてきました。」
越智さん「農作業はそんなにガッツリ感がないので、午後からは参加者と一緒に食事に行くことがほとんどです。この後も、徳島ラーメンを食べに行く予定なんです。」
北内「他の参加者との交流はどれくらいありますか?」
越智さん「他の参加者とは、農作業以外でもよく一緒に行動しています。この前の休日は全員で鳴門教育大学まで行って、大学名の前で写真を撮りました。他にはウチノ海総合公園に行ったり、渡船に乗ったり。まだ行けていない観光名所にも興味があって、大塚国際美術館や鳴門の渦潮なんかも行きたいね、って皆で話してました。」
横田さん「あと、参加者全員のLINEグループがあるんですけど、そこでそれぞれが作ったご飯の写真を送り合っています。栄養バランスの良いご飯とか美味しそうなご飯が見れて、すごく面白いです。」
北内「実際に鳴門で過ごしてみて、どうですか?」
越智さん「私は愛媛出身なので、徳島には何度か行ったことがあるんです。でも、鳴門市に来たのは今回が初めてで、想像していたよりものどかで驚きました。もともと、田舎のような落ち着いた暮らしが理想だったので、鳴門の穏やかな雰囲気が自分にはとても合っています。」
横田さん「私は横浜から来たんですけど、こっちの畑の多さに驚きました。特に新鮮だったのは、自転車での移動です。向こうでの移動は公共交通機関を利用することがほとんどだったので、自転車に乗るのは久しぶりでした。でも、自転車があると好きに動けるので便利ですね。この前は自転車で海岸沿いまで行ってみました。」
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