福岡県への移住や就職に興味のある方向けに、地域や仕事場に訪れ、
「くらし」と「しごと」を体験いただく企画が「福岡くらしごと体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、
周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、
移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

 

うきは 自然のジビエ肉 ウキナナ


住所:福岡県うきは市浮羽町妹川1454/事業内容:野生鳥獣の捕獲、野生鳥獣の食肉加工および販売、狩猟の普及、新規狩猟者の確保・支援、ジビエの普及・啓発活動、飲食店経営

 

福岡県うきは市は、年間を通してさまざまな果物が生産されるフルーツ王国として知られています。また、医学的に認められている森林セラピーの地としても有名で、自然に溢れているまちです。

うきは市の妹川・持木地区で、ジビエ肉の加工施設”うきは 自然のジビエ肉 ウキナナ”を運営しているのが、國武淳一さん。狩猟や仕掛けた罠で捕獲された動物を買い取り、加工したのちジビエ肉として販売しています。

元々飲食業界で働いていた国武さんは、友人の畑に猪が出ると聞いたことがきっかけで狩猟免許を取得したそう。しかし、いざ捕獲してもその9割は廃棄されている事実を知ったといいます。

「捕獲しても廃棄にはお金も手間もかかるので、結果的に捕獲を諦めたり、獣害対策が進まない問題がありました。加工場があれば、美味しく加工して流通できると思って、自分でやってみることにしました」

季節や個体によって肉質にも差があるため、美味しさを一定にするため試行錯誤を繰り返しているといいます。人が食べにくい部位はペットフードに加工し、いただいた命を余すことなく活用しています。

 

ウキナナ

今回体験できる内容


今回体験できる内容は、罠の見回りや肉の加工が中心です。狩猟と聞くと銃を使用するイメージがありますが、獣害が出ている畑では、主に罠を仕掛けて対応しているといいます。

「狩猟がある日は、日の出とともに罠の見回りの仕事がはじまります。一部の作業も、実際に手を動かして体験してもらいたいですね」

イノシシ、シカのほか、アナグマやアライグマもよく捕獲されるといいます。特に秋になると肉質が良くなるんだとか。固い肉であっても、熟成させることによって柔らかくなるといいます。

猟師の活動は主に秋冬が多いものの、ウキナナでは罠にかかった動物が運び込まれるため、販売も順調だそう。

自分のためというより、人の役に立ちたいという気持ちが強いと話す国武さん。地域の繋がりが強い土地柄もあり、応援してくれる地元の人も多いといいます。

日々命と向き合う国武さんのもとでの体験は、”害獣の捕獲””肉の加工”だけでは終わらない、濃密な時間になるのではないでしょうか。

 

ウキナナ

命をいただく以上、喜んでもらえる形に変えていく。それがやりがい


6年前に狩猟免許を取得したものの、狩猟は独学。実際に獲れるようになるまで3年ほどかかったと国武さんは話します。

「動物の命を奪うことには、責任と覚悟が必要です。仕事だからと言って、命をいただくことが日常になってはならないと思っています。だからこそ喜んでもらえる形に変えて、”いのち”を繋いでいきたいんです」

久留米市出身の国武さんは、加工場を作る以前から、地元の人と一緒に獣害対策協議会を立ち上げ、うきは市で活動していたそう。その信頼関係もあり、地元の人たちも加工場を作る場所を探してくれたといいます。

「狩猟も加工場も大変でしたが、そのぶん面白さもありました。加工場は自治体が運営するのが難しいようなので、黒字にしてノウハウを積めば、色々な場所でできると思っています」

2022年の春に開設したウキナナ。既にお肉が足りないほど、美味しい評判や販売先が広がっています。

お話を伺うなかで、国武さんの”人の役に立ちたい”という温かい想いが伝わってきました。「いのち」のリレーを繋ぎ、自然や動物との共存を目指すウキナナで、多くの人に喜ばれる仕事の裏側を体験してみませんか?

 

スケジュール


1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.お仕事の説明
3.仕事のお手伝い(見回り、加工など)
※時期・状況によって作業が変わります。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い(見回り、加工など)
※時期・状況によって作業が変わります。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い(見回り、加工など)
※時期・状況によって作業が変わります。
2.体験の感想、質疑応答

 

補足事項


最少催行人数:1名
宿泊場所 :周辺宿泊施設
集合場所:福岡県うきは市浮羽町妹川1454

 

体験経費


参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担

 

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