和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

株式会社あがらと

住所:和歌山県東牟婁郡古座川町三尾川555
事業内容:農薬・化学肥料不使用・完全植物性栽培による野菜・エディブルローズ・米の栽培、および加工品製造、販売

 

農薬・化学肥料不使用はもちろん、動物性肥料も使わない完全植物性栽培で農作物を作り販売しています。自然とのつながり、人とのつながりを大切に、100年先200年先まで考えた農業・事業の在り方を模索しながら、いろいろなことにチャレンジ中!

今回体験できる内容

①野菜栽培・出荷体験:水やり・草ひき・病害虫対策・定植・収穫・出荷等
常時20種類ほどの野菜を栽培しています!
②バラ栽培・出荷体験:収穫・水やり・草ひき・病害虫対策・出荷準備等
バラの香りに包まれて行う畑作業は一味違います♪
③稲作体験:稲刈り・精米作業・田おこし・田の整備等
稲作の本番は終わっている時期ですが、主に稲のない時期の作業を体験いただけます。
④竹ハウスづくり体験:竹運搬・竹割り・防腐防虫加工・杭打ち・竹組み等
あがらとでは、環境影響の少ない竹材を使った栽培ハウスを使って害獣・害虫対策をしています。

※各体験内容は例です。日によって可能な作業は異なります。
※①②は冬季は体験できない場合があります。④は10月以降。
※作業によっては男性しか不可能なものもございます。

<竹割りの様子>

移住のきっかけ

古座川町に惚れ込んだこと。何より川がどこまでも透明で、山資源も豊富にあり、海も近くて、星がキレイ。こんなに贅沢に自然がフルコース揃った場所はなかなかないと思います。
実際に移住してみると、虫や山道の運転になれるまでは苦労しましたし、家の周りの草刈りは結構ヘビーですが、自然と人とのつながりが豊かで、人間の自然な形に近い生き方ができていると思います。
和歌山県自体は広いですが、コミュニティはコンパクト。県内のいろんな方とつながれて、一緒にこんな取り組みしてみようか、とワクワクできるのが魅力だと思います。

体験スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.あがらとの仕事の説明/事務所案内
3.しごと体験 ※下記は一例/季節によって変わります。
①野菜栽培:出荷体験:水やり・草ひき・病害虫対策・定植・収穫・出荷等
②バラ栽培:出荷体験:収穫・水やり・草ひき等
③稲作体験:草ひき・水調整・稲刈り等

2日目(9:00~17:00)
1.しごと体験 ※下記は一例/季節によって変わります。
①野菜栽培:出荷体験:水やり・草ひき・病害虫対策・定植・収穫・出荷等
②バラ栽培:出荷体験:収穫・水やり・草ひき等
③稲作体験:草ひき・水調整・稲刈り等

3日目(9:00~15:00)
1.しごと体験 ※下記は一例/季節によって変わります。
①野菜栽培:出荷体験:水やり・草ひき・病害虫対策・定植・収穫・出荷等
②バラ栽培:出荷体験:収穫・水やり・草ひき等
③稲作体験:草ひき・水調整・稲刈り等
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答

補足事項

最少催行人数:1名
宿 泊 場 所 :近隣宿泊施設
宿泊先住所:和歌山県東牟婁郡古座川町

体験経費

参加費:無料
宿泊費:1泊2食 6,852円~
※5,000円/泊まで補助あり。初回の体験のみ適用
食費:実費負担
交通費(自宅~集合場所):実費負担

体験者の声

名前ぐらいしか知らない人間をすっぽりと受け入れてくれて、本当に充実した経験を積むことができました。
東京でくすぶっていた自分にとって今回の体験は新鮮なことばかりで、「自分は頑張ればどこでだってやっていけるんじゃないか」という自信がつきました。(30代・東京都在住)

──────────────────────────────────────────

しごと・くらし体験の参加前の和歌山県の印象は、近畿の一都道府県といった漠然とした印象でした。体験後は、みかん・柿・梅など多種多様の果樹栽培を盛んに行っている紀北と、地元では「シオ」と呼ばれているカンパチを筆頭に新鮮な魚介類が捕れる紀南をあわせもつ山と海が南北に広がる雄大な地域であることを認識されてくれ、その自然と共に日々働く方々の想いは坂本冬美の歌声のように奥深いものだなと感じました。
仕事体験においては完全植物性栽培のバラや野菜に関わる作業を体験させていただきながら、古座川の地域の方々とのつながりを作ることの大切さ、孟宗竹を使ったビニールハウスの建築について今までされてきた試行錯誤や創意工夫などたくさんのお話をしていただき濃密な3日間を経験させていただきました。宿泊先であった紀州くまのいえ様においても、オーナー様が和歌山に移住を決意して民泊をされるまでのお話や、移住して農家カフェを始められた方・公務員を早期退職して農業を始められた方を紹介していただきお話を聞かせていただくことができ、大変感謝しております。本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました。(40代・兵庫県在住)

──────────────────────────────────────────

こんな農業がやりたい!と漠然と抱いていたイメージが、あがらとさんを見て実際にできることが分かりました。
あがらとさんだからできることもあると思いますが、こだわりを貫いてやり抜く姿勢を見習いたいと思います。(20代・京都府在住)

──────────────────────────────────────────

興味のある仕事だったので更に興味を持ちました。体験中に仕事以外の現地の情報や移住者へのアドバイスなども聞けて現地の暮らしや特性なども知ることができたので数日間の体験を経験できてよかったです。(30代・栃木県在住)

──────────────────────────────────────────

体験前に漠然と考えていた農業の形が見れて良かったと思います。
自分はこの先農業に携わる仕事をしていきたいのですが、色々な形があり、始めは起業(自営)を考えていたのですが、いざ和歌山に来て土井さんの苦労や奮闘されたお話や、現地の働いている方たちの仕事ぶりなどを実際に聞いたり見てみたりして、ゼロから何かを作るという事は、そんな生やさしいものでは無いことが痛感できました。
自分の視野が狭かったことが分かったので、これからは他の場所も見ていこうと思います。
現地での体験やお話等はとても貴重なものになりました。自分を受けいれてくれた、あらがとの皆さんや、こうした機会をくださった和歌山移住定住支援センターの関係者の方たちには、感謝の言葉しかでません。 貴重な体験ありがとうございました。(30代・滋賀県在住)

──────────────────────────────────────────

インタビューはコチラ