福岡県への移住や就職に興味のある方向けに、地域や仕事場に訪れ、
「くらし」と「しごと」を体験いただく企画が「福岡くらしごと体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、
周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、
移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

 

大學湯(一般社団法人DGY)


住所:福岡県福岡市東区箱崎3-17-24/事業内容:レンタル・企画スペースの運営、イベント・ワークショップ等の企画運営

 

「大學湯」は、その名の通り、福岡市東区箱崎にキャンパスを構えていた九州大学付近にあった銭湯です。80年もの間、地域の憩いの場として親しまれてきましたが、2012年に惜しまれながらその役目を終え、新たな地域コミュニティ拠点として生まれ変わりました。

運営を担う一般社団法人DGYの代表理事である石田健さんは、「大學湯」創業者のお孫さん。事業性や後継者の問題などから銭湯の廃業を決めたものの、創業者の思い出が染み込んで、文化的価値のある建物を取り壊す気持ちにはなれなかったと当時を振り返ります。

そして、専門家に相談したり、利用希望者を募るイベントを開催したり、何とか建物を残す方法はないかと模索する中で出会ったのが、抽象画アーティストの銀ソーダさんです。箱崎出身の銀ソーダさんは、親子3代にわたり銭湯に通い詰めた筋金入りの「大學湯」ファンでした。

銀ソーダさんに「大學湯」を制作アトリエとして提供しつつ、展覧会やマルシェ、お化け屋敷などのイベントを開催。その実績を活かしてクラウドファウンディングで建物の修繕費用を調達し、コミュニティスペースとして再スタートしたのです。

「銀ソーダさんとの出会いは、ラッキーとしか言いようがない」と石田さん。「大學湯」や箱崎の町に興味を持ってくれるファンを増やしながら、引き続き地域の方に愛される場にしたいそうです。

アートを活用したイベントやまちづくり、未活用不動産の有効利用などに興味がある方におすすめの体験です。

 

大學湯(一般社団法人DGY)

 

今回体験できる内容


「大學湯」では、毎月のオープンハウスや年に3回、1月、5月、10月に“脱衣ロッカー展と呼ばれる10日間ほどのアートフェスティバルを開催しています。

「銭湯の脱衣ロッカーを作家さんに一つずつ活用してもらうアート展や、藍染や作家さんによるものづくり体験型ワークショップなどを企画しています。ピアノライブも予定していますよ」と銀ソーダさん。

「リバーブが効いているので音楽公演にも適しているんです」と石田さんは銭湯という独特な空間の魅力を語ってくれました。「番台を高座にして落語もやってみたい」と銭湯ならではのユニークなアイデアは尽きません。

当日は、湯船の上がステージとなり、“オープンハウス”はまるで文化祭のよう。作家さんや地域の方々と一緒になって、その準備や運営のお手伝いをさせていただきましょう。イベントを主体的に盛り上げてくれる方をお待ちしています。

「箱崎エリアには移住者の方も多いんです。古民家を活かしたお店を立ち上げた方もいますよ。商店街や地域の方も箱崎を盛り上げようという気概がある。そんな箱崎の人たちと触れ合う機会にもなるんじゃないかな」

“オープンハウス”に限らず箱崎では至る所でイベントが行われています。タイミングが合えば、日本三大八幡宮に数えられる筥崎宮の蚤の市などをはじめとする箱崎ならではのイベントに訪れ、箱崎の町の魅力についても感じてもらいたいそうです。

 

大學湯(一般社団法人DGY)

 

しごと・くらしの特徴


「記憶と時間の可視化」をテーマに創作活動をしてきた銀ソーダさんにとって幼少期の思い出が色濃く残る「大學湯」は、自身の作品の延長線上にあるものです。

「建物を維持・保存するためには、経済的な苦労もあります。でも自分の記憶と密接につながった作品の一部とも言える存在だからこそ心を込めて関わり続けられる」と話します。

「大學湯」のコンセプトは「創造の湯で、心を洗う」です。「裸の付き合いができる銭湯は、開放的になれる場所。心を開放していろんな人と交流し、目には見えない創造の湯を沸かしてほしい」と銀ソーダさん。

自身が「大學湯」を制作拠点に、日本各地や海外でも精力的に活動しているからこそ、「大學湯」を“溜まり場”ではなく“通過点”にしてほしいとも考えています。

「地域の憩いの場としてだけでなく、ここに来る人たちが常に変化を楽しみ、刺激し合える場にしたい。そのためには私が一番変化しないと」と創作意欲が湧いてくるのだそうです。

箱崎は、福岡市の先進的なまちづくりをリードするモデル都市として、大きなターニングポイントを迎えています。少子高齢化が進む日本では、生活者の利便性を高めるスマートシティの実現がますます求められていますが、そこに住む人々の「心の豊かさ」を置き去りにするわけにはいきません。

「今は、インターネットなどで簡単に情報が得られて、“知ったつもり”になってしまうことも多い」と銀ソーダさん。「写真や映像などの視覚情報だけでは伝わり切らない大學湯の“空気感”を五感をフルに使って体感してほしいです」

スケジュール


※オープンカンパニーのボランティアスタッフとしての体験がメインとなります。
【オープンカンパニー開催日時】
2024年1月13日(土)〜21(日)11時〜18時

1日目(13:00~18:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「大學湯」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
(イベントの準備、サポート等)
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~18:00)
1.箱崎エリアを知る
・近隣の観光地やイベントを見学
2.仕事のお手伝い
(イベントの準備、サポート等)
3.地域コミュニティを知る
・イベント参加者(作家、地域住民等)との交流
※18時以降の実施となるため希望者のみ
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
2.仕事のお手伝い
(イベントの準備、サポート等)
※実際の仕事状況によって変更があります。

補足事項


最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
集合場所:大學湯

体験経費


参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
食費:自己負担
交通費(自宅~集合場所):自己負担

 

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