7年ほど前に、東京から結婚を機に鳥取に移住した吉井秀三さん、麻妃さん夫妻。
秀三さんには、将来は田舎で暮らしたいという夢があり、実家のある鳥取へ引っ越すことに決めました。お互いにリモートワークという働き方を選び、まずは鹿野町のお試し住宅に1年間住みました。
その後、鹿野町の賃貸の空き家に5年ほど暮らした後、空き家を購入して現在に至ります。
リモートワークの様子については、以前、秀三さんが記事にしています。
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今回は、コロナ禍での仕事や、空き家を購入してからの暮らしの変化、セルフリノベーションについてを中心にお話を伺いました。
この記事の目次
コロナ禍でリモートワークがしやすくなった
コロナ前に鳥取に移住し、リモートワークを始めた吉井さん夫妻。
当初は、まだリモートワークが珍しかったため、理解されないところがあったといいます。
取引先も少なかったが、コロナ禍でリモートワークという働き方が普及したため、今ではリモートでの会議だけでなく雑談でさえ出来るようになりました。
セミナー等も東京など都市部へ出ることなく、オンラインで受けられるようになっています。
「場所を問わず仕事ができるようになって快適になりましたね」
麻妃さんは鳥取の会社に所属しているが、週1日出勤する以外は家で仕事をしています。
吉井さんたちにとって、仕事においてはコロナ禍は追い風となったようです。通勤時間がないことを利用して、秀三さんは「朝活」にも取り組んでいます。
朝、本業がスタートする前の時間を副業に当てています。
空いた時間を有効に活用できるのは、リモートワークならではの利点ですね。
▼鳥取県「THE FLAP BASE」主催『ChatGPT活用セミナー』に登壇(2023年3月13日)
賃貸から一軒家購入へ
現在、吉井さんご家族は空き家を購入して住んでいますが、以前は考えられなかったことだといいます。
「東京にいるときは、家を持つと動けなくなるし、住まいのメンテナンスもしてくれる賃貸がいいと思っていました」
実際、鳥取に移住して、賃貸の空き家に住んだ吉井さん夫妻は、古い家は住みながらメンテナンスがたくさん必要なことがわかったといいます。
そうした状況のなか、なぜ空き家の購入に至ったのでしょうか。
「住んでいた空き家が売り物件だったので、買い手が決まって出ないといけないリスクを考えたんです。子供が小学校に上がるので、なるべくだったら同じ学校に通った方がいいと思って」
子供が学校に上がるにあたって、住環境を整えることにしたのです。
すでに住んでいた家の購入も検討しましたが、売却希望価格が予算以上だったことと家の周囲の環境も考慮した上で他を探すことにしたそうです。
こうして、吉井さん夫妻は空き家を探し始めました。
セルフリノベーションに挑戦
鳥取市街地エリアで家を探したそうですがなかなか見つからず、住んでいた鹿野町の家の近くに現在の物件を見つけました。
当初は家のDIYを考えてはいませんでしたが、家を見た時に麻妃さんは和室とフローリングの部屋の間の壁を取って一つの部屋にしたいと思ったそうです。
他にも変えたい場所があり、工務店で見積もりをとったところ、家が1軒建つくらいの価格だったため、考えた末、自分たちでリノベーションをすることを決意しました。
もともと、秀三さんがDIYをしてみたいという願望を持っていたことも大きかったそうです。
そうはいっても、初めてのことでわからないことばかりです。幸い、工務店からのアドバイスやフォローをもらいながら進めることが出来ました。
元々住んでいた家からも近く、夫婦そろってリモートワーカーということもあり、空いた時間をみつけて少しずつリノベーションを進めていきました。
壁を壊している様子。
壁をペンキで塗っているところ。
完成した和室とリビングだった部屋は、モダンな部屋に生まれ変わっています。
「やりながら、こうしたらもっといいかもしれないなど、ひとつひとつ考えながら作っていけたのはよかったです」
庭にあった木の根っこや石なども掘り出して整地しました。
ここには、ウッドデッキを作る予定だそうです。
「子供のライフステージに合わせてお部屋も変えて行けたらいいなと思っています」
自分たちで住まいをリノベーションすることでの自由な暮らしぶりが伺えました。
こうした取り組み方が評価され、吉井さん夫妻は2023年に「空き家利活用コンテスト」で「ベストDIY賞」を受賞されています。
▼山陰放送の番組「キニナルとっとり」で特集
(画像をクリックするとYouTubeが再生されます)
週末は家でキャンプも
コロナ禍の週末は、子供と一緒に鳥取の関金や大山によくキャンプに出かけていたが、家を購入して住んでからは、家の中にテントをはってキャンプをしているそうです。
家のDIYをスタートしてからは、もっぱら家で過ごす時間が増えたそうです。
家の庭でバーベキューをしたり、良い意味で家を満喫できているようです。
家族の結束も強まりますね。
家をシェアするというスタイル
一方で、いつも家族が一緒にいるので視野が狭くなるという課題も見えてきたといいます。
もっといろんな人が家に来てくれたらいいなという発想から、家をワークスペースや民泊としてシェアする取り組みを1年前から始めました。
▼Instagram「SHIKANO HomeSTAY」で情報発信中
国内だけでなく、海外からも人が来てほしいとAirbnb(エアビー)に登録をしています。
Airbnbとは、使用していない部屋や物件を宿泊施設として旅行者などに貸し出す世界最大の民泊仲介サイトです。
ワークスペースの利用は今のところ、知人の利用が多いそうですがもっと増やしていきたいと考えています。
「デジタルノマドの方はもちろんですが、 国内外を旅しているような方とか、アーティストにもお越しいただきたいです。自分の好きなものや、好きなことを見つけて行って いろんな生き方があることを息子にも知ってほしいと思っています」
空き家のリノベーションからスタートとして、今はその多様な使い方が見えてきたようです。
今後について
家を持つことに抵抗があった吉井さん夫妻ですが、実際に家を持ち、DIYをしていく過程で自分たちのライフスタイルに合わせて家を改造していくことの楽しみを知りました。
新築を買うことに比べて、コストも約5分の1で済んだそうです。
家に対する考え方も柔軟になったため、今ではもう一軒買って別荘にすることも考えているそうです。
家をシェアしている人たちのところへ出かけて行くことも予定しているとのこと。
また、自分たちが空き家を探すのに苦労したことから、秀三さんはもっと移住者が住める場所を作りたいと地域の人と連携して空き家を活用する会社を立ち上げました。
空き家の掃除からリノベーションまでをしています。
これからの活動も楽しみですね。
リノベーション前のキッチン。
リノベーション後のキッチン。
ちなみに、吉井さん夫妻のDIYや暮らしぶりについては、インスタグラムで見ることが出来ます。
素人でも取り組めることを知ってもらえたらと、リノベーション情報も発信していく予定です。
ぜひ、チェックしてみてください。
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