今回はふるさと納税の返礼品に出品されている、バリアフリーの宿&カフェ いつか富良野へのキッシュとシフォンケーキ作りに潜入。
宿泊者にも人気だという看板メニューですが、今のかたちに至るまでには、オーナーの増田 直子ますだ なおこ)さんが試行錯誤した点やこだわりポイントがいくつもあることが分かりました。
それを知ってから食べてみるといつも以上に美味しく感じられ、皆さんも食べてみたくなること間違いなしです!

まずはシフォンケーキ作り

今回はプレーンとカボチャの2種類を作っていただきました。

1.メインとなる卵の準備
卵を割って卵黄と卵白に丁寧に分け、卵白は冷凍庫で冷やしておく。
使用している卵は、富良野で生まれたさくらたまごというもの。

画像

卵白に卵黄が入ると膨らみが悪くなるので絶対に入らないように

2.卵黄生地を作る
卵黄をハンドミキサーで混ぜ、途中で米油を少しずつ加えながら白っぽくなるまで混ぜる。
プレーンには牛乳を加えて少し混ぜた後、薄力粉を振るい、さらに混ぜる。
カボチャ生地には蒸したカボチャを手でほぐしながら加え、牛乳と香りづけのラム酒を投入して均一になるまで混ぜて、その後に薄力粉を加える。
なお、薄力粉は上富良野産のきたほなみを使用しているとのこと。

画像

3.メレンゲを作る
冷やしておいた卵白をハンドミキサーで泡立てる。
もったりしてきたら、4回に分けて砂糖を加えて混ぜる。
後半はハンドミキサーの速度を緩めてキメを整えるイメージで。
ボウルを逆さまにしても落ちてこないくらいの硬さに仕上げる。

画像

4.卵黄生地とメレンゲを合わせ、オーブンで焼く
卵黄生地にメレンゲを入れて混ぜ合わせる。カボチャ生地はプレーンに比べて重いため、メレンゲを多めに加える。
シフォンの型に生地を入れ、箸で混ぜて丁寧に気泡を潰したらオーブンで36分焼く。

画像

気泡をしっかり潰すことで、焼けた時に大きな気泡ができるのを防ぐ

膨らみ調整はプレーンが一番難しいらしく、最初に参考にしたシフォンケーキの作り方をベースに、何十回も作りながら、自分がベストだと思う分量や工程を微調整してきたと言います。

画像

焼いている間にキッシュ作り

今回作るのは、ほうれん草・マッシュルーム・ベーコンの定番キッシュ。

1.具材の下準備
具材を食べやすい大きさにカットし、フライパンで軽く炒めておく。

画像

2.卵液作り
大きめのさくらたまご2個と生クリーム、そこに数種類のハーブがブレンドされた塩ととある隠し味を加えてよく混ぜておく。

画像

3.パイ生地に具材と卵液を流し込みオーブンで焼く
あらかじめ空焼きしておいた深めの自家製パイ生地にチーズを敷き詰め、炒めた具材を均一に並べる。

画像

パイ生地

具材の上から卵液を流し込み、150度のオーブンで43分焼いたら完成!

画像
画像

シフォンが焼けたら・・・

シフォンが膨らむとともに、甘い匂いが部屋中に漂ってきました。

画像

5.粗熱をとる
いつもは常温に置いて粗熱を取りますが、今回は時間短縮のため窓を開けて窓際へ。

画像

粗熱をとっている様子

6.型から外してラッピング
粗熱が取れたらケーキナイフを使って型から外し、専用の型で8等分に切り分ける。透明フィルムでラッピングをして完成です!

画像
画像

するとここで、増田さんからシフォンケーキにまつわる微笑ましいエピソードが。

「宿ができてすぐの頃、ちょうど今と同じくらいの冬の時期に、シフォンケーキを外に出して冷やしておいたんです。
でも気づいたらシフォンの型ごと置いたはずの場所から無くなっていて。風で飛ばされたのかと思ってスノーシューを履いて周辺を探したら、なんと中身がきれいに無くなったシフォンの型が転がっていたんです!
おそらくキツネやタヌキなどの野生動物が食べちゃったと思うんですが、せっかく作ったシフォンが無くなってショックを受けていたんです。
でも型の横にドライフラワーになったつるあじさいが置かれているのを見て、動物がシフォンのお礼に置いてくれたのかなと思って嬉しくなりました。それに、動物たちがシフォンの型を一生懸命運んだ様子を想像したらちょっと可笑しくて、すぐにショックも消えましたね。」

画像

当時シフォンケーキを冷やしていたベランダ

まるで絵本の中ようなお話で、聞いているこちらもほっこりした気持ちになりました。動物たちも完食してしまうほどのシフォンケーキ、とっても気になります!

出来立てをいただく

画像

ちょうどランチタイムということで、まずはキッシュをいただきました。
厚めで食べ応えのある香ばしいパイ生地に、底に敷かれた存在感のあるチーズとシンプルな塩味の効いた中身(アパレイユ)のバランスが良くて美味しい!
宿に宿泊されたお客さんには朝ごはんに提供しており、必ず食べてもらえるようしているとのこと。
ふるさと納税の返礼品では、中身の具材を季節に合わせて北海道・富良野産を中心に組み合わせを変えているとのことで、どんなキッシュが届くのかはお楽しみです。

画像

食後には、シフォンケーキをいただきました。
しつこくない甘さと水分バランスの良いフワッフワの食感で、一人でワンホールを食べ切れてしまうほど!
クリスマスにはシフォンのデコレーションケーキも予約販売されています。

いつか富良野へ 増田さんご自慢のキッシュとシフォンケーキはいかがでしたか?『食べてみたい!』と思った方は下の返礼品ページからぜひチェックしてみてくださいね!

画像

6種詰め合わせセットはこちらの箱でお届け

いつか富良野への返礼品