この記事の目次
#08 関係人口を増やしたい地域が今こそ準備すべき「3つ」のこと。
大分県がおこなっている「大分で会いましょう。」という取り組みがあります。キーワードは、「せっかくだから 大切な話は、大分で」。2018年に始まったこの取り組みは、地域の関係人口を創出する試みとして注目されています。
「関係人口」という言葉は、その定義はまだ明確でなく、ややもすれば少しネガティブな印象もあるようです。新しい言葉は常にそういう宿命でもあります。差出編集長も、本書の中で「ブームで終わらせないためには、明確に定義づけないことも重要だ」とさえおっしゃっています。
ラグビーワールドカップの日本代表チームの活躍に触発され、その素晴らしさの要素を整理して考えてみたところ、地域社会の目指すべきエッセンスが見えてきました。ここでもやはり「関係人口」という考え方が重要になってきます。
全国で病児保育の課題解決事業を展開する認定NPO法人フローレンス代表理事で社会起業家の駒崎弘樹さんが、ご自身の経験からくる他拠点居住への課題意識をSNSに投稿され、多くの方の共感を集められました。その内容が大変すばらしいものだったので、編集部から御本人にお願いし、その文章を寄稿していただきました。
一口に「関係人口を創出せよ」と言われても、各自治体では相当悩んでいるのは想像に難くありません。むしろ「移住者を増やせ」と言われたほうが、何をやるべきかは具体的に思い浮かぶというもの。その難しさはどこから来るのでしょうか? そこには大きく3つの理由があると考えます。…
#01 誤解しがちな「関係人口」の意味とは?
〜マーケティングの観点から見たその本質〜
「関係人口」というキーワードには、少し誤解しやすいポイントがあります。それ故に、逆に注意深く探っていくとその本質が見えてきます。総務省が提示するその定義と意図から、マーケティング的観点を絡めてその意味を改めて整理してみました。