経営のこと、開業のこと、資金や手続きのこと…
事業をしていると「これ、誰に聞けばいいんだろう?」と立ち止まる瞬間が何度も訪れます。

そんなとき、気軽に話せる“相談先”があります。
それが、富津市商工会です。商売の“かかりつけ医”として、あなたの挑戦や悩みに向き合います。

海と山に囲まれたのんびりとした時間が流れる富津市

観音堂の大銀杏

アクアラインを使えば、東京から車でわずか1時間。
海と山に囲まれ、富士山が望める自然豊かな富津市は、ゆっくりとした時間が流れるまち。

都会の喧騒に疲れた人にとって、まさに“ちょうどいい”場所かもしれません。

住む人々の気質ものんびりしていて、がつがつした競争とはかけ離れた雰囲気を持ちます。移住者や二拠点生活者も増えてきており、空き家も多く、飲食店やカフェなどの新規出店も比較的始めやすい環境です。

「焼肉屋が少ない」「有名カフェチェーン店もない」これは弱点ではなく、“ブルーオーシャン”である証拠。週末だけの商売、スローな創業を考える人にとっては、富津は挑戦しやすいフィールドなのです。

富津市商工会ってどんなところ?

創業セミナーの様子

商工会は、地域で事業をしている人たちをサポートする、公的な経済団体です。全国の市町村にあり、それぞれの地域で、事業の成長や暮らしの支えになるような幅広い活動を行っています。

富津市商工会は、その中でも特に“親身に寄り添う支援”が特長。

創業から経営、事業承継までを幅広く支援し、事業者の「困った」に寄り添う。
その姿勢はまさに、「商売人のかかりつけ医」。

「体調が悪ければ病院へ。商売が不調なら商工会へ」
そんなキャッチコピーがぴったりの、頼れる地域の相談相手です。

創業から経営、承継まで、こんな時こそ商工会

商工会の支援は、断片的なアドバイスに留まりません。
事業のフェーズに合わせて、一貫して伴走してくれるのが特徴です。

■商工会の支援内容を紹介

富津市商工会では、市内の事業者に向けて、日々さまざまなサポートを提供しています。以下はその主な支援内容です。

○経営相談
 経営の悩みに無料で対応しています。経営指導員が事業所を訪問したり、窓口対応を行ったり、必要に応じて専門家の紹介も行います。相談内容は販路開拓やデジタル化、補助金・助成金の活用など幅広く対応しています。

○金融支援
 国・県・市町村の融資制度を活用し、資金繰りや設備投資のための資金確保をサポートします。

○税務・経理サポート
 コンピュータによる記帳代行や、記帳から決算・確定申告までの継続的な支援を実施しています。

○専門家の派遣
 中小企業診断士や税理士など、課題に応じた専門家を無料で派遣。SNS運用から税務改善まで、実践的なアドバイスを幅広く行います。

○創業支援
 創業に必要な手続きや知識の提供、融資に必要な創業計画書の作成支援など、ゼロからの立ち上げをサポートします。

○事業承継支援
 高齢化が進む中、事業の廃止ではなく、意欲ある人とのマッチングによる“事業の継続”を支援しています。

○セミナーの開催
 法制度の改正や経営課題に対応した各種セミナーを定期的に開催し、学びとネットワークの場を提供しています。

忙しさの先にあるやりがいと現場のリアル

日常の支援 一人ひとりに寄り添う伴走者として

商工会に持ち込まれる相談内容は実にさまざま。
創業支援、販路拡大、SNS活用、契約書の作成支援まで…その一つひとつに時間をかけて丁寧に寄り添うのが富津市商工会の姿勢です。事業者と伴走し、継続的にフォローする体制だからこそ「相談してよかった」と言われることも多く、それが職員の何よりの励みになっています。

たとえば、
「売上が伸び悩んでいた事業者にSNS活用を提案し、来店が増えた」
「法改正に伴い、契約書の整備を支援した」

といったエピソードは日常茶飯事。

創業セミナーをきっかけに実際に開業し、軌道に乗っている方も数多くいます。

創業セミナー交流会のようす

非常時の支援 地域の危機を共に乗り越える

一方で、日々の支援に加え、地域の危機に際しても商工会は大きな役割を担います。

2019年の台風15号では、富津市内の多くの店舗がシャッターやガラスの被害を受けました。補助金制度を活用し、修理費用の申請支援を多数対応。大変な業務量でしたが、のちに「本当に助かった」「ありがとう」と感謝の声が届くようになり、職員にとっても忘れられない経験となりました。

コロナ禍においても、飲食店給付金や自営業者への支援金申請などで多くの相談が寄せられました。多忙を極めるなかでも街の人たちのためにという思いを持ち続け、関係がより深まるきっかけにもなったといいます。

とはいえ、すべての相談が明るい結末を迎えるわけではありません。やむを得ず廃業を選ぶ方もいます。それでも職員は「相談してくれたことに意味がある」と語ります。

その根底にあるのは、「商売の悩みを、ひとりで抱え込まないでほしい」という強い願いです。

空き家、カフェ、週末だけの商売——富津には「余白」がある

富津岬の明治百年記念展望塔

富津市には、空き家や使われていない店舗物件が点在しています。

有名なカフェチェーン店もない、焼肉屋も1軒だけ。でもそれは、「ライバルが少ない=可能性がある」ということ。

週末だけ営業するカフェ、
海の見える魅力的な場所でのんびり営む飲食店、
早期退職後に始めるギャラリーや雑貨屋。

富津には、そんな“スモールスタート”を後押ししてくれる余白と温かさがあります。

地元の力とつながる「千葉富津シーサイドマルシェ」

富津市商工会では事業者と地域を繋ぐイベントも主催しています。

商工会青年部という商工会の中の若手が主導する地域イベント「千葉富津シーサイドマルシェ」。
このマルシェの背景には、地域の課題に立ち向かう若手たちの熱い想いがありました。

富津市の特産品といえば、かつては「海苔」でした。しかし近年、温暖化の影響で記録的な不漁が続き、地域は新たな魅力の発信を模索していました。

そこで立ち上がったのが商工会の青年部です。「海苔に代わる新しい特産品をPRしよう」「富津の豊かな海の幸を、市外・県外のもっと多くの人に知ってもらおう」。

そんな想いから、新たな名産として養殖されている「江戸前オイスター」と、新鮮な「富津の魚介」を前面に押し出したマルシェが誕生したのです。


第一回は、予想をはるかに超えた来場者約4000人を記録しました。
SNSや口コミで広がり、市外からの来訪者も多かったそうです。

地域の漁業者・農業者・商工業者が約30事業者出店し、新たな販路やつながりを生み出しています。

◆富津シーサイドマルシェHP(https://futtsu-seaside.com/)
◆富津シーサイドマルシェInstagram(https://www.instagram.com/futtsu_seaside/

「相談してみたい」あなたへ、まずは気軽に連絡を

富津岬の明治百年記念展望塔と夕焼け

富津市商工会は、挑戦するすべての事業者のパートナーです。

「補助金の申請って難しそう」
「確定申告、誰かに頼みたい」
「開業したけどこれからが不安」
そんな時は、迷わず富津市商工会へ。

経営相談は原則無料で、労働保険や融資の手続き、記帳・申告サポートも一部手数料で利用できます。まずは話してみる。困る前に、聞いてみる。それが、商売成功の第一歩かもしれません。

「商工会は、商売人の“かかりつけ医”。体調がすぐれないときに病院へ行くように、商売の不安や悩みも気軽に相談してほしい。もし、都会の暮らしに少し疲れたら、富津で仕事も暮らしもゆったりと楽しむ選択肢もあります。迷ったときはひとりで抱えこまず、まずは一歩を。ハードルを感じずにいらしてくださいね」
相談するか悩んでいるあなたへ、商工会の職員はそんなメッセージを送ります。

富津市は、のびのびと自分らしい商売ができるまち。そして富津市商工会は、その“挑戦”や“困った”を見守り、支えてくれるパートナーです。また、もしあなたが「将来は地方に移住して自分のペースで何か始めてみたい」と感じているならその候補に、富津市を加えてみませんか?

あなたの事業にも、かかりつけ医のいる安心感を。
まずは、気軽にご相談ください。

◆富津市商工会HP(https://futtu-city.or.jp/ )

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