みなさんこんにちは!富良野市地域おこし協力隊のこうちゃんです!
私は富良野市のふるさと納税をもっと盛り上げるために日々活動しております。

今回は、2026年9月16日〜18日に実施した「北海学園大学×富良野市 フィールドワーク(FW)」の様子をお届けします。札幌から学生36名が富良野にやってきて、3日間で市内17の事業者さんを訪ね歩きました。

「学生が考えました!いいですね〜」で終わらせない。事業者さんに「ぜひうちでやりたい!」と言ってもらえる体験型返礼品をつくる。ーーーそんな想いで4月から伴走してきた半年間の裏側も、あわせてお伝えします!

地学協働事業とは?今年は「提案」の2年目

富良野市と北海学園大学は、2カ年計画の「地学協働事業」を結んでいます。テーマは「ふるさと納税現地消費モデルの開発」。寄付をきっかけに、実際に富良野へ足を運んでもらう仕組みづくりです。

1年目(2025年)は、富良野市のふるさと納税はなぜ多くの寄付を集められたのかを、行政・商業・農業・観光など多角的に分析しました。

2年目の今年は、一歩踏み込んで「提案」の年。取り組んだのは次の3つです。

  • 濱田ゼミ:山部地区 住民ニーズ調査
    主力返礼品であるメロンの主要産地・山部地区で、担い手不足や供給体制の課題をヒアリングで可視化
  • 濱田ゼミ:体験型返礼品の企画開発
    市内事業者への取材をもとに、運用負荷まで考えた「実効性の高い」企画をつくる
  • 伊藤ゼミ:現地消費型ふるさと納税のPR
    ターゲット分析と、情報発信コンテンツの企画

地域おこし協力隊の仕事~4月からのゼミ伴走~

私は4月から大学のゼミに参加し、学生たちの企画づくりに伴走してきました。

正直に言うと、大変でした!

ほとんどの学生は、0から企画書を書いた経験がありません。まず、ビジネスの現場で使われている企画の型を共有しました。背景・課題・目的・手段・目標の5つの要素を、自分たちのアイデアに当てはめて一貫したストーリーにする。
シンプルですが、実際の提案ではここが一番問われるところです。

そして私がいちばんこだわったのが、「学生が企画を考えました!いいですね〜」で、終わらせないことです。

学生のアイデアは自由で面白いものばかり。でも、発表して拍手をもらって終わりでは、地域には何も残りません。事業者さん本人が「ぜひうちでやりたい!」と思える企画にするために、とにかく実現可能性を追求しました。

  • その企画、誰が実際に運営するの?
  • 繁忙期に人手やスペースは足りる?
  • その価格で、事業者さんに利益は残る?
  • 寄付者は本当にその金額を出す?

こうした問いを何度も投げかけ、企画を磨いていきました。ふわっと作ったものは、絶対に実装されません。

机上だけではわからない!2度にわたる現地訪問

実現可能な企画をつくるには、現場を知ることが一番の近道です。そこで今年は、2度にわたって学生を富良野に招きました。

1度目:事前研修(6月30日〜7月2日)学生6名参加

まずは「事業者さんの中に入ってみる」研修です。ブドウ畑と宿泊事業を営む方の畑を見学し、座談会でお話を伺いました。アクティビティ事業者さんでは、団体客の対応、アクティビティ補助を体験。農家さんでは、トマトやメロンの農作業にも参加させていただきました。

「体験型返礼品」を考えるなら、まず自分が体験の提供側に立ってみる。繁忙期の忙しさや、お客さま対応の大変さを肌で感じたことが、その後の企画の土台になりました。

2度目:FW本番(9月16日〜18日)学生36名参加

そして本番。事前に磨いてきた企画を携えて、事業者さんに直接プレゼンし、ご意見を聞きに行きました。

学生36名・17事業者を2日で!FW本番の3日間

今回のFWには、濱田ゼミ30名・伊藤ゼミ6名の計36名が参加しました。

裏側は、段取りとの戦いでした!

36名の学生が安全に、効率よく動けるように、準備にはかなりの時間をかけました。

  • 宿泊先の手配:山部太陽の里を拠点に、部屋割りや食事を調整
  • レンタカーの手配:班ごとに車と運転手をつけて自由に移動できる体制に
  • ルートと日時の調整:計17事業者を2日間で回れるよう、移動時間を分単位で組み立て
  • 食事:初日はBBQ、2日目はカレー。地元の方も交えて交流できる場に
  • セミナーの開催:最終日に講師を招いて「伝わるプレゼン・実践セミナー」を実施

事業者さんは、どなたもお忙しい中で時間をつくってくださいました。だからこそ「約束の時間に、準備をした状態で訪ねる」ことにはこだわりました。

現場の声は、やっぱり厳しい!だからこそ価値がある

たとえば、あるカフェにスイーツ体験の企画をプレゼンしたときのこと。
「繁忙期は開店から閉店まで満席で、スペースも人員もない」「ターゲットの年収を考えると、価格はもう少し下げた方がいい」といった、事業者さんならではのリアルな指摘をいただきました。

一方で「閑散期をどうするかは常に議題に上がっている」という、企画のヒントも。

こうした声をその場で受け止め、企画を修正していく。これこそが現地に来る意味だと思います。

学生たちはこんな企画を描きました!

最終日には、各班が3日間の成果をまとめて発表しました。その一部をご紹介します。

「寄付はあっても、実際に体験に訪れる人が少ない」「複数の事業者を巻き込まないと埋もれてしまう」。そんな現場の一言から、企画が生まれていました。

富良野市が導入する現地消費型ふるさと納税はこちらから

いよいよ本番へ!12月に返礼品企画コンテストを開催

FWはゴールではなく、スタートです。

12月には学生たちが市内の事業者さんに向けて体験型返礼品の企画をプレゼンする「返礼品企画コンテスト」を開催します。

目標は、1つ以上の企画を実際に採択してもらうこと。

「学生が考えたなんとなく良い企画」ではなく、「富良野で本当に動き出す企画」へ。残りの期間も、学生たちと一緒に磨き続けていきます。

最後に、取材にご協力いただいた事業者のみなさま、富良野市役所のみなさま、本当にありがとうございました!
コンテストの様子も、またこちらでお届けしますのでお楽しみに!

地学協働事業の1年目の活動報告はこちらから!