理由②プロがなだれ込んで来た。

理由の2つ目は、もうすでにご説明しているようなものなのですが、少し前まで「素人」が活躍する場として成長してきたYouTubeに、先のホリエモンや、オリラジのあっちゃんはじめ、数多くの「プロ」が雪崩を打ったように参入してきていることです。特に、お笑い芸人やテレビタレントなどの皆さんは、やはり話が上手いので、その活躍の場としては正にうってつけです。例えば、かつて若くしてお笑い界のトップを走った、キングコングのお二人は、今はYouTubeが主戦場と言っても過言ではありません。

カジサック(登録者数 約140万人)

少し前に、あの「吉本興業」の反社事件がありました。あの一件も、芸人の皆さんがYouTubeに拠点を移す後押しをする可能性すらあります。あの事件の背景には、おそらくですが「自分たちの時代は、もうテレビでは稼げない」と理解している若手の、根本的な不満や不安があるからです。

理由③来年からいよいよ5Gが始まる

こうした中で、ご承知の通り来年2020のオリンピックイヤーに向けて、日本でいよいよ5Gサービスが始まります。モバイル通信回線速度が格段に向上し、動画の時代が本格的に始まります。実は、今の4Gでも速度的にはYouTube視聴にはなんら支障がありません。ただ「ギガが足りなくなる」。すなわち通信容量の上限に達してしまいやすくなるというのが、言ってみれば唯一のネックなのです。これもあちこちにWIFIサービスが張り巡らせることで、かなり解消しているとは言えます。しかしそのサービスレベルにはムラがあり、回線速度もまちまちなので、「自由自在」とまでは言いにくい。しかし、おそらく5Gが普及する数年後には、通信容量の上限を撤廃するか、かなり余裕を持った携帯サービスが今よりも安価に提供されるようになるはずです。そうでないと5G普及は不可能だからです。

FacebookやInstagramも、すでに「動画視聴アプリ」としての側面が強くなってきました。TikTokは100%動画です。ですが、5分以上の中・長尺の動画を提供しているのは、日本ではYouTubeとニコニコ動画、それとAbemaTVが主です。映画やドラマという完成度の高いコンテンツ提供は、AppleTV+や、AmazonPrime、そしてNETFLIXと、こちらもまた強豪がひしめいています。しかし、その中で、個人や企業が自らコンテンツを投稿して、しかも「稼げる」のは、YouTubeのみ。このインパクトは本当に大きいです。

もちろん同様のアプリやプラットフォームが、新たに出てくる可能性もあるでしょう。しかし、実はインフラが「5G」化することで、その参入障壁が高くなるという側面もあります。5Gになると、その技術的性質上、より高性能のサーバーが必要になるからです。というのも、今までは回線の”遅さ”がある意味バッファになって、ネット上に接続のための「待ち行列」ができていたものが、一気にサーバーに殺到するようになると言われています。つまりより短い間に接続処理をこなすための設備投資が必須になるというわけです。つまり動画配信サービスは、巨大資本の独壇場になる可能性が極めて高い分野なのです。ここで日本のプレイヤーがどれだけ頑張れるかは、未知数です。普通に考えれば、悲しいことですが、またアメリカ勢にすべて持って行かれるというリスクも否めません。こうした条件からも、世界最大のIT企業、Googleが運営するYouTubeの優位性はますます高まるわけです。

理由④そして、ついに「嵐」が起こった。

皆さん、つい先日の2019年11月3日が、ある意味日本のYouTubeにとって革命的な日になったのは、ご存知でしょうか? あの、ジャニーズの超人気グループ「嵐」が、ライブ配信を行ったのです。既にあちこちでニュースになっています。(参考:ユーチュラ・ニュース

ARASHI公式チャンネル(登録者数 約200万人)

そのインパクトは、想像以上でした。チャンネル登録者数は、開設後わずか4日で、200万人超え。100万人達成と200万人達成の日本記録をいとも簡単に更新してしまいました。しかも、初のYouTube生配信は同時視聴78万人で、こちらも日本記録です。あまりにすごいインパクトなので、あえて「理由②プロがなだれ込んで来た。」とは別に項目立てしたくらいです。このことは、ブロガーで、ネット・アンバサダーの徳力基彦さんも「嵐のSNS本格解禁は、日本のネットの地位を根本的に変えるかもしれない」という記事でその詳細を解説されています。

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