長崎県大村市は、県内全市の中で唯一、半世紀以上にわたり人口が増え続けている「活気ある」まち。
地域おこし協力隊が活動する舞台は、人口減に危機感を募らせている地域がほとんどですが、大村市は高速交通などのインフラ整備も進み、将来性あふれるまちとも言えます。
今回募集する協力隊のミッションは「観光分野における情報発信」。協力隊に大村市の観光のキーマンとして活躍してほしいとの期待を込めて、着任2年目から観光分野でのフリーミッションの活動時間を設けています。
ポストコロナを迎え観光需要が本格的に復調の兆しをみせるなか、力強い発展を続ける大村で、自らのスキルを生かしながらまちと一緒にあなたも成長してみませんか?
この記事の目次
1. 進む開発、増える人口。進化を続けるまち・大村
「出発!」
西九州新幹線開業日2022年9月23日早朝、「新大村駅」。駅のホームから、かもめ101号が出発しました。
新大村駅では、開業前日の9月22日から3日間、開業イベントを開催。西九州新幹線長崎県広報大使を務めるタレントの長濱ねるさんや大村市出身で大村市ふるさと観光大使の松尾伴内さんらが会場を盛り上げ、約22,000人もの人で賑わいました。
大村市は、空港と高速道路インターチェンジに加え、新幹線開通に伴い新駅を手に入れたことでアクセス系「三種の神器」がそろうハブシティとしての地位を確立。新駅周辺では、5棟の商業施設と2棟の分譲マンションで構成される複合施設が建設中で、まち発展のシンボル的なスポットとなっています。
また、この国全体が人口減にあえぐなか、地方都市としては珍しく人口が50年以上にわたり増加していることも大村市の大きな特徴です。
子育て世代などをはじめ首都圏からのUIターンも多く、市の移住担当窓口に2022年度寄せられた案件に限っても約150人が移住。市が目標とする人口10万人も、手が届くところまで来ました。
進む開発。増え続ける人口。活気あふれる大村市の代名詞です。
2. ミッションは、ヨソモノ・ワカモノ目線による観光分野での情報発信
人口増から分かるように「暮らすまち」として選ばれている大村市ですが、観光集客面では、まだまだ伸びしろがあると考えられています。
市がまとめた観光統計によると、2022年の大村市への観光客総数(確定前)は約182万人。新型コロナウイルス感染拡大前の水準に向け回復傾向にありますが、感覚的には「横ばいが続いている」(大村市観光振興課)と足踏み状態です。
このような現状を背景に、大村市は今回、観光分野における情報発信力を高めようと、協力隊の採用に踏み切りました。
主なミッションは、ヨソモノ・ワカモノの目線を生かした情報発信。観光活性化をゴールに、行政ではなかなかできないような柔軟な発信を求めています。
【隊員の主な仕事内容】
1年目:ヨソモノ・ワカモノ視点での魅力発見と情報収集
2年目:収集した情報を分析しつつSNS等を活用した情報発信を本格化
定住・起業に向けた観光分野でのフリーミッション(活動時間の2割)
3年目:より効果的な情報発信を展開
定住・起業に向けた観光分野でのフリーミッション(活動時間の5割)
隊員採用の担当部署となる観光振興課も各種SNSアカウントを運用していますが「アクセス増に有効なコツが分かっていない初心者。外部の目線も生かした効率的な発信方法を学ぼうとしているところで、隊員と共に成長できれば」(担当者)と、お互いを高め合いながら発信力も高めていきたいと願っています。
3. 任期後の足場づくりを見据えた「フリーミッション」も導入
協力隊の任期は、最長3年間。任期満了後には、協力隊時代の活動を通じて得たスキルや人脈、コミュニティーなどを足掛かりに、引き続き活動エリアに留まる選択肢もあります。
本募集では、着任2年目から、地域とのかかわりを構築しつつ自分のスキルやアイデアを元に、定住・起業に向けた観光分野でのフリーミッションが認められているのが大きな特徴。
フリーミッションとは、自ら課題の設定を行い、自由に活動に取り組む働き方。大村市では、観光活性化につながる内容であれば、フリーミッションの活動時間中の具体的な活動内容は隊員に委ねる考えです。
※フリーミッションの活動時間は、2年目は勤務時間の2割、3年目は勤務時間の5割
隊員の裁量が大きく、責任も伴いますが、自分の人生を自分で切り開くチャンスにつながりそうです。
4. ローカルキャリアの入り口としても有効
コロナの感染拡大に伴い、地方移住に目を向ける人が増加しましたが、今回の協力隊活動は地域と関わりながら働く「ローカルキャリア」の入り口としても有効です。
隊員は任期中、観光分野における地域のキーマンをはじめ、さまざまな関係者の元に足を運び、いろいろな話を聞き、知識を得て、見識を高めて、情報発信を行っていくことになりますが、その過程で貴重な人脈を築くことも可能。
地方でビジネスを展開するためのヒントに触れる機会も多く、任期後の起業や就職につなげることもできそうです。
起業に関しては、地元の農作物などを利用したふるさと納税返礼品分野における商品開発やグリーンツーリズム、ハブシティである地域特性を生かしたワ―ケーション拠点やゲストハウスの運営、コンベンション誘致なども想定されます。
すべては自分次第ではありますが、暮らしに欠かせない「仕事」の面で、協力隊活動を通じ何らかのきっかけをつかむ機会が多い恵まれた環境であることは間違いありません。地方でのビジネスは、アイデア次第でブルーオーシャンが広がっていますよ。
5. 市街地と自然のバランスがいい「トカイナカ」。移住者に寛容な風土も
大村市の地理的特徴は、市街地と自然のバランスがいいところ。
まちなかは、ひと通りの商業施設がそろっているので、日々の買い物も不自由はありません。中心部を少し離れれば豊かな海や山間部が広がり、都会と田舎の「いいとこ取り」な地域と言えます。
また、地方暮らしに際しては、田舎特有の「濃密な人間関係」に苦手意識を持つ人が多いのも確か。隣人との距離の近さも田舎暮らしの醍醐味ではありますが、「それなりに都会で、閉鎖的な印象はない」「転勤族が多いためか、移住者に寛容な風土」(先輩移住者)と住みやすさを口にする人が多いまちです。
6. 「外部の視点、ぜひ学ばせてほしい」
採用された隊員が、実際に業務を行う職場となるのが「一般社団法人大村市観光コンベンション協会」。市観光振興事業の中核を担っています。専務理事の友廣皇子(ともひろ・きみこ)さんに、協会の役割や業務などを聞きました。
――協会の目的と、普段の業務を教えてください
大村市の観光振興と、コンベンション誘致を大きな目的とした組織です。花のまちとして知られる大村ですが、花などに関する各種イベント開催をはじめ、観光案内業務なども担っています。コンベンションは、核となるコンベンション施設「シーハットおおむら」などで、スポーツ大会を中心に、新規・継続の両案件で年十数件程度、実施しています。
――職場の雰囲気は
私を含め、女性4人体制で隊員の方を迎え入れる形となりますが、若手職員もいて、明るい職場だと思います。初の隊員受け入れということで正直、かなりドキドキしています。公的な職場で仕事をして頂く形になりますが、ある程度、自由に活動できる環境を整備できればと思います。
――隊員の業務は情報発信です
SNSなどを活用した情報発信は、組織として経験値が少ないこともあり、弱い部分があります。インスタグラムやフェイスブックなどを活用し、情報発信自体は行っていますが、どのような投稿が有効なのか、といった分析にまで手が回っていない状況で、お力をお借りしたいと思います。
――隊員に期待することは
地元目線では「普通」なことであっても、外部の視点だとどう感じるんだろう、という点にとても興味があり、ぜひ教えていただきたいと思っています。協会は、事業所や個人などで構成する245会員がいますが、会員さんと関係を築ける機会も多いはず。任期満了後も見据え、ぜひ良好な関係を構築して頂ければと思います。
7. アクセス系「3種の神器」もそろう九州のハブシティ!大村市の魅力は
まちの概要編
長崎県内で唯一、52年連続人口増加中!人口10万人弱は県内4位の規模
空港、新幹線駅、高速道路インターチェンジがそろう公共交通のハブ
長崎県のほぼ真ん中。県内外どこへ行くにも便利
ちょっと田舎、ちょっと都会な「トカイナカ」
医療機関や就職・創業支援策も充実
暮らし編
都市機能がぎゅっと詰まったコンパクトシティ。ベッドタウンとしての役割も
転入者が多いから?「ヨソモノ受け入れに抵抗がない」風土も
移住コーディネーターを配置。移住後の暮らしまでしっかりサポート
妊娠期から子育期まで、切れ目のない助成支援策を用意
「ミライon図書館」は収蔵能力202万冊で九州最大規模!
8. 募集要項
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本採用は、日本一の協力隊のサポーターを目指す協力隊OGOBによる組織「長崎県地域おこし協力隊ネットワーク」がサポートしています。
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若手からベテランまで!ハブシティ・大村を拠点に広く活躍する経営者インタビュー(長崎県大村市・地域おこし協力隊募集)
企画・設計:NCN
取材:NCN / 竹内 章(NCNサポーターズ)
記事編集:NCN
記事執筆:竹内 章(NCNサポーターズ)