◆なるとうずっ子学力向上パッケージがさらに内容を進化!
徳島県鳴門市では、令和4年度から「なるとまるごと子育て応援パッケージ」と称して、出会い・結婚・新生活、妊娠・出産、就学前から高校、住宅取得の各ステージの子育て世代を包括的にサポートする事業をスタートしました。
令和5年度からは、AIドリルの導入や学力調査など、こどもたちの学力向上をサポートする「なるとうずっ子学力向上パッケージ」事業もはじまっています。
「なるとまるごと子育て応援パッケージ」事業も3年目を迎え、従来のサポート事業に加え、新たなサポート事業が拡充・追加されました。
また、「なるとうずっ子学力向上パッケージ」事業は2年目を迎え、昨年モデル校にて実施した事業を全校実施に拡充するほか、理数と英語に特化した新たな事業が追加されました!
今回は、「なるとうずっ子学力向上パッケージ」より、学校教育課が担当する認知機能強化トレーニング(コグトレ)についてお伝えします!!
◆認知機能強化トレーニング(コグトレ)とは?
そもそも「認知機能」って何?
ヒトは、日々の生活の中で、目や耳などからさまざま情報を得ています。
そして、その得られた情報を整理し、それをもとにしてさまざまな行動、結果へとつなげています。
このように、情報の受け取りから行動・結果へとつながっていく過程で必要な能力が「認知機能」です。
認知機能が弱いとどうなるの?
認知機能が弱いと、目や耳から正しい情報が得られなかったり、正しい情報が得られていても適切に情報の整理ができず、思わぬ方向へと結果がつながっていったりしてしまいます。
また、認知機能は学習の土台ともいわれており、その部分が弱いと
・計算が苦手
・漢字がなかなか覚えられない
・集中できない
・先生の注意を聞けない
・忘れ物が多い
など、学習が苦手となったり、不適切な行動の原因となることがあります。
コグトレとは?
このような、学習の土台となっている認知機能向上へのトレーニングが、コグトレです。
コグトレは、「コグニティブ(認知)トレーニング」の略で、認知機能の「記憶」、「言語理解」、「注意」、「知覚」、「推論・判断」の5つの構成要素を強化するために、「数える」、「覚える」、「写す」、「見つける」、「想像する」といった力を伸ばすトレーニングを、ワークシートを利用し、紙とえんぴつを使って取り組むものです。
例えば、「写す」トレーニングであれば、点と点をつないだ見本の絵を見ながら、自分で点と点を結んで同じ絵を描いてみる、といったように、直接的な学習と感じることなく取り組むことができます。
まるでパズルやゲームのような感覚で取り組むことができるので、学習が苦手なお子さまでも、楽しみながら課題に取り組むことができるのです。
そして短時間で取り組むことができるので、学校の朝の学習の時間などを利用して、継続的にトレーニングを続けていくことができます。
【関連リンク】 PRESIDENT Online 「勉強が苦手な子」でも遊び感覚で続けられる・・・教育界で話題沸騰の教材「コグトレ」とは何か
【参考文献】 宮口 幸治(2019).『ケーキの切れない非行少年たち』.新潮社.
◆事業詳細
鳴門市では、認知機能の向上と学習の土台固めを目的として、市内の保育施設や幼稚園、小学校に通うお子さまを対象に、この「コグトレ」を実施します。
対象者等、鳴門市での認知機能強化トレーニング事業については以下のとおりです。
■対象者
市内就学前児童~小学生児童
■実施場所
・未就学児:保育施設や幼稚園
・小学生:市内各小学校
■お問い合わせ先
鳴門市 学校教育課
TEL:088-686-5921
メール:gakkokyoiku@city.naruto.i-tokushima.jp
鳴門市学園都市構想
鳴門市と鳴門市教育委員会、鳴門教育大学は、教育・保育の分野で連携協力体制を構築し、「鳴門市の学園都市化」を目指し、平成25年度より、鳴門市の保育施設・幼稚園・小中学校を中心として、以下の6つの事項についていろいろな事業を実施しています。
(1)幼児教育・保育に関すること
(2)学力向上に関すること
(3)生徒指導に関すること
(4)課外活動に関すること
(5)教育研究活動に関すること
(6)その他3者が協議し必要と認めること
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