鳥取県移住者インタビュー

根鈴 啓一(ねれい けいいち)さん 北栄町出身(Uターン)


「住む場所や仕事が1つという時代は終わった。(住む場所や仕事は)複数あっていいし、その方が自分自身に厚みが増す気がする。」

地方移住や地元に帰ろうか悩んでいる方へのアドバイスを伺ったとき、こう答えてくださったのは、北栄町で家業である「花工房あげたけ」の2代目として働く根鈴さん。根鈴さんは、高校卒業後、関西や関東で22年以上過ごしてきました。2017年には地元北栄町へUターンし、家業である花屋を継ぐことに。なぜそのような経緯に至ったのか、またこれからの地方移住、関係人口の可能性についてもお話を伺ってきました。

時代の最先端を学び、気付いたこと。

ガラス張りで光がたくさん差し込む店内

高校卒業後はどのように過ごされていましたか?-

「高校卒業後は大阪へ進学し経営学を専攻していました。その大学時代に、携帯電話がインターネットにつながったんです。この時に『あ、必ず時代は変わるな』と思ったんです。僕みたいな学生でも外に向かって発信ができるようになるんだと。その頃からデジタルやクリエイティブなことに興味が湧いてきました。すでに他で内定をもらっていたんですけど、周りの流れにのってる感じでつまらなかったんですよね。好きなことしたい!って思った時にそのインターネットの感動があったので、その道にいってみようと思いました。」

実際、デジタルやクリエイティブの道はどうでしたか?-

「やっぱり楽しかったです!『世の中が変わっていく』ということに対していち早く行動している人たちの集まりなので楽しい人がたくさんいました。東京へ移動した後も時代の先が見えている業界が好きでしたし、これから!という業界だから絶対人は不足するだろうと思って社会的使命を感じながら過ごしていましたね。実際に約15年間デジタル関連の学校の運営や広報部門の立ち上げなどに携わってきて、たくさんの人をゲームやAIなどの業界へ送り込んできました。」

充実した日々を過ごされていたのに、なぜ北栄町へ?-

「ちょうど40歳を迎える頃、最先端の分野をずっとやってきて発見したことがありました。どんなにデジタルやテクノロジーが発展しても、『人がそれをどう使うか』が大事だなと。成果を出している会社や人は『人が喜ぶように(価値にして)使っている』んですよね。だから、自分も人の分野というか人に近い業界に行きたいと思うようになりました。家庭もあったので一から起業なんてできなくて。2017年に北栄町に戻り、母が営む花屋にリノベーションする感覚で入っていきました。」

海外から見た日本の魅力、それはすべて鳥取県にある。

色とりどりのお花たち。気軽に取って選べるようになっている。

実際に北栄町に帰ってきてみてどうですか?-

「この年代になるとお世話になった方が亡くなったりそういった機会に触れることが多くなります。何かを我慢したままおじいちゃんになるなんて絶対嫌。『やっておけばよかった』なんて言いたくないなって思うようになりました。どうだったら自分がワクワクするか、明日が楽しみで楽しみで仕方ない!と思える自分にもっていけるか。今が一番若いんだから、失敗してもいいからやっておきたい。3年後は3歳おじいちゃんに近づいている。感覚が鈍ってしまうんじゃないかな。だから、北栄町に帰ってきたときはワクワクで飛び出させてもらった感じですね。」

「北栄町に帰ってきましたけど、東京には出ておきたいと思ってて。前職の関係で月に1~2回程度東京に行っているんです。このペースが自分にとっては一番良いペース。地元はやっぱり固定費安いし、コロナがあってオンライン会議もできるから便利だし。不便と感じたことはないですね。自分が育ってきた場所なので、子どもとどう遊んだらいいとかもイメージがしやすかったです。あとは近所の方が野菜くれるのはやっぱり嬉しいですね!」

花や植物をイメージしたカフェメニュー(苔石大福、ローズソーダ、梨ジンジャー)

鳥取県の魅力とはどんなところですか-

せまさ・少なさが良いところだと思います。田舎には地縁というものがあります。地元が一緒、田舎が一緒っていう地縁はなかなかつくれないものです。短い時間で出来上がるものではなく、何年かいたり見たりして情報を共有するものだから地縁って盛り上がるんですよね!少ない人数っていうのはもちろんデメリットもあるけど、ひとりひとり役割を持てるしチームにならないとできないんですよね。使っておしまいではなく、自然と長い付き合いになる。そこは気に入ってます。」

「あと食べ物!もうもとには戻れないですね(笑)。銀座のお寿司屋さんで『鳥取県出身の人にはイカは出せない!』と言われましたよ(笑)!それぐらい認められているイカを家族が釣ってきて家で普通に食べられたりするは本当に贅沢なことだし、日常の楽しみでもあります。」

普段の仕事風景。植物に囲まれながらだと気分が上がります。

地方移住や関係人口についてどう思われますか-

「移住は決断が必要。いきなりはなかなかハードルが。。その点、関係人口はいいなと思います。『1年のうち、この期間だけは鳥取にいる。』という文化づくりができないかなと思ったりします。例えば、梨の木のオーナーになって『うちは袋掛けの時期は鳥取に帰るんだ~』とか。その先に移住だったらイメージがしやすいのでは。居住を完全に移すというは確かに理想。でもその前段階として、自分の好きなカテゴリーである期間だけ鳥取にいてもらう(帰ってくる)ような仕組みづくりができたらいいんじゃないかな。それで気付いたら移住者が増えてる!みたいな。」

兼業も良いと思ってます。実際に僕も今は3つ掛け持ちで仕事をしていますが、まだ増やそうと思ってます。これらをまわしていくのがめちゃくちゃ面白いです。こっちに役に立つなとか、こっちで失敗したからこっちではやらないとか。1つにしちゃうと発想がせまくなっちゃって面白くないんですよね。なのでいろんなところに頭を突っ込んでます(笑)。」

お店の外観。可愛いイラストの看板がお出迎え。

これからの花工房あげたけさんについて伺うと、「お花の販売はオンラインをメインにして、店舗は遊びに行くような体験型テーマパークのような場所にしたい。」と少年のような眼差しでお話してくださった根鈴さん。まだまだ花屋には隠れた市場がある!とワクワクがあふれ出ていました。未来の花工房あげたけ、花そのものの可能性がどれだけ広がっていくのか楽しみです。根鈴さんのチャレンジはまだまだ続きます!!

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