2026年2月8日、富良野市山部地区
この日の朝、温度計は驚くような数字を叩き出していました。
最低気温、マイナス26.6度。 呼吸をするたびに鼻の奥が凍りつくような、しばれる(北海道弁で「厳しく冷え込む」)朝でした。

しかし、そんな極寒の空気とは裏腹に、山部地区の特設会場には、朝早くから地域の方々の熱いエネルギーが渦巻いていました。 

開催されたのは、地域の冬の一大イベント「第37回やまべゆきんこまつり」

寒さを吹き飛ばすほどの子どもたちの歓声と、それを支える大人たちの温かさに包まれた一日をレポートします。

まつげも凍る寒さの中で、準備は万端。

イベント開始は午前10時ですが、準備はもっと早い時間から始まります。
吐く息は真っ白。それでも、地域の方々は黙々と、しかし楽しげにテントを張り、机を並べ、温かい食べ物や飲み物の準備を進めます。
「寒いねぇ!」と言い合いながらも、その表情が明るいのは、これから来る子どもたちの笑顔を知っているからでしょう。

会場は巨大な雪の遊園地!終始響き渡る笑い声

10時の開始時には、会場には多くの家族連れが訪れました。
目玉は何と言っても、巨大な「雪の滑り台」。 スキーウェアに身を包んだ子どもたちが、歓声を上げながら次々と滑り降りてきます。

ステージ前や露店も大賑わいです。 寒いはずなのに、会場全体から湯気が立っているように感じるのは、きっと露店の温かい料理のせいだけではありません。会場中を走り回る子どもたちの熱気と、笑い声が、冷たい空気を温めていたからに違いありません。

盛りだくさんのプログラム!雪国ならではの遊びの数々

今年のプログラムも、子どもたちが主役の企画が目白押しでした。

  • お菓子まき&くぐってゲット:ステージから撒かれるお菓子に手を伸ばし、小さな子どもたちはトンネルをくぐってお宝をゲット。必死な姿がなんとも愛らしい!
  • ダンスイベント:地元の「スマイルファクトリー」によるキッズダンス。寒さをものともしないキレのある動きに、観客からも温かい拍手が送られました。
  • 運命の〇×ゲーム&スノーフラッグ:雪の上だからこそ、転んでも痛くない! 全身を使って楽しむ姿が見られました。
  • 雪上パークゴルフ:雪に描かれた円の中心を狙う集中力勝負。大人も子どもも真剣そのものです。

一番の盛り上がりは「雪中宝探し」。雪まみれの小さな探検家たち

数あるプログラムの中で、私が最も心を奪われたのが「宝探しゲーム」です。 ルールは簡単。雪の中に埋められたカプセルを探し出すだけ。

しかし、スタートの合図とともに、子どもたちは一斉に雪原へダイブ! 「あった!」「ないー!」 手袋をした小さな手で、一生懸命に雪を掘り返す姿。 カプセルを見つけようと、頭から雪に突っ込む勢いで探し回る子どもたち。 密集しながら、お互いに雪まみれになって探すその様子は、まるで雪国の小さな妖精(ゆきんこ)たちのようでした。

カプセルを見つけた時の、誇らしげな笑顔。見つからなくて悔しがる顔。 そのすべてが、この「ゆきんこまつり」の宝物です。

おわりに

マイナス26.6度という記録的な寒さの中での開催でしたが、終わってみれば「寒かった」という記憶よりも、「楽しかった」「温かかった」という記憶が強く残る一日でした。

それはきっと、準備をしてくれた地域の方々の情熱と、遊び回る子どもたちのエネルギーが、この会場を「山部で一番温かい場所」に変えていたからでしょう。 冬の厳しさを知っているからこそ、冬の楽しみ方も知っている。山部の底力をまた一つ、見せつけられた気がします。

今後も山部地区にはイベントが盛りだくさん!Instagramでも発信しています!

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