北海道・小樽市では、このたび観光振興分野の地域おこし協力隊員を1名募集します。

活動する場所は一般社団法人小樽観光協会です。小樽のDMO(観光地域づくり法人)として、北海道を代表する観光地・小樽の観光振興全体をリードする組織の契約社員として勤務する予定です。

この仕事のミッションを一言で表すなら、「小樽の体験を、旅行者に届く形にすること」です。小樽市には運河沿いを歩き、海鮮を食べて帰るという定番コースなど、これまで築いてきた観光地としての確固たるイメージがあります。その上に、さらに新しい選択肢を提案できる「体験コンテンツ」を企画し形にして、実際にお客様に提供するまでを担う仕事です。

今回受け入れ先となる小樽観光協会の専務理事・徳満さんはこう話しています。「小樽の観光にはまだまだ可能性があり、課題も山積みです。でも今回はそのなかで、明確なミッションを決めて、そのスペシャリストを採用したいという考え方で募集しています。やることが明確だから、興味のある方にとってはやりやすいんじゃないかと思いますね。」

[一般社団法人小樽観光協会 専務理事 徳満康浩さん]

徳満さんのおっしゃるとおり、少し小樽のまちを歩くだけでも、新しい体験コンテンツの種は、あちこちに散らばっている感じがあります。自然ガイド、体験事業者、歴史解説のできる通訳案内士からボランティアガイドまで—それぞれのプレイヤーが今も活躍されていて、それぞれに面白いコンテンツが既にある。それらを新しい見方で捉え直して、今までにない価値を生み出す。このような役割を担う、小樽市専属の「体験コンテンツ・プロデューサー」を探しています。

この仕事が生まれた背景と、小樽という街のことを、少し丁寧にお伝えします。観光・旅行・地域づくりに関心のある方、企画や発信の仕事を地方でやってみたいと思っている方は、ぜひ最後までお読みください。

1. 「小樽」というまちについて

小樽といえば、多くの人はあの景色を思い浮かべるでしょう。運河沿いに石造りの倉庫群が連なる風景と、北海道経済の中心として栄えたまちの面影。年間800万人が訪れる、北海道を代表する観光地の一つです。北海道の西部に位置し、日本海に面した港町です。札幌から約40kmに位置し、電車では最速で約35分、新千歳空港からも約70分という距離にありながら、人口は約10万人。コンパクトながら、歩いて回れるエリアに歴史と文化が凝縮されている魅力の詰まった地域です。

海鮮市場、ガラス工芸、運河クルーズなど、小樽を象徴するコンテンツはすでに広く知られています。一方で、このまちには外から来た人だけが気づける魅力がまだたくさんあります。

まずは山と海が近く、自然の中でのアクティビティができる環境があります。歴史的な建物が今も現役で使われている街並み、それと自然の風景とのコントラストはやはり独特です。また少し歩けば、観光客の多くが立ち寄らない路地や港の風景もまだまだ残されていますし、そこで昔から暮らしている人も、また新たに住み始めた人にもユニークな活動をしている方たちが大勢います。こうした自然や歴史・文化や人も含めて、体験型観光のコンテンツとして育てられる「素材」が、まちのあちこちに眠っています。

小樽市の地域おこし協力隊の第一号として、令和7年(2025年)9月に着任した地域おこし協力隊員の鳥井麻祐さんは、そうした新しい切り口で活躍し始めているプレイヤーでもあります。鳥井さんが小樽のまちとどう向き合っているか—そのインタビュー記事もぜひあわせて読んでみてください。参考になるはずです。

2. 小樽観光は、次のフェーズを迎えている

年間800万人という来訪者数は、札幌市に次ぐ北海道内でも際立った数字です。その小樽市では今年度から宿泊税の活用をはじめ、観光振興の基盤となる環境整備が進んでいます。こうした土台の変化を受け、小樽市はDMOとしての観光協会とタッグを組んで、小樽観光の新しい時代を切り開くための戦略を新たに構築し、次のフェーズに進もうとしています。この流れのなかで、体験型や宿泊・滞在型の観光コンテンツを育てる方向はその中心となる施策です。旅行者にとって「ここでしかできない体験がある」と感じてもらえる選択肢を増やしていくことが、次のフェーズの核心です。

体験型観光については、以前から取り組みが続いてきました。日本遺産を巡る体験商品、外国人向けのアクティビティコンテンツなど、いくつかの実績が積み重なっています。これらを土台に、今後は更に「継続的に売れる仕組み」をつくっていく段階に入っています。そのための人材を、今回の募集で迎えたいと考えています。

3. ミッションは、小樽の「素材」を、新しい感性で再編集すること

[小樽運河の風景]

小樽というまちが持つ歴史・文化やそれを取り巻く環境は、深く掘れば掘るほどバラエティー豊かです。運河を残した人たちの意志、港町として栄えた時代の記憶、海と山に挟まれた地理的なユニークさ—これらをどう切り取り、どう組み合わせるかによって、まったく新しい体験の形が生まれる可能性があります。

この仕事に期待されているのは、そうした素材を新しい感性で見直し、「旅行者に届く体験コンテンツ」として再編集することです。また「旅行者の立場なら、何を求めているのか」という視点を持つことも非常に重要です。観光業の専門知識もさることながら、旅行者としての感覚と、それを形にしようとする構想力が求められます。

さらにこの仕事は、体験コンテンツの企画・開発だけではなく、それを売れる形にする販売促進までも一気通貫で担うものです。観光協会のスタッフと連携しながら、その中心として動いていただくことを期待しています。

主な業務は、以下のようなものになります。

  • 地域の事業者やガイドの皆さんと議論しながら、体験のアイデアを出し合う
  • 実際に旅行者が申込み、体験できる商品として形にしていく
  • 既存の体験商品については、磨き直しや改善などもリードする
  • 作ったコンテンツをSNSや観光協会の公式サイトを通じて発信する
  • 観光協会が関わるイベントにも参加し、現場での関係構築も積み重ねていく

それぞれ単独で動くわけではなく、チームの一員として、あるいは地元の関係者と共同で進めることになりますが、最初は今あるコンテンツを理解するところから始めていただくことになると思います。すでにあるものを磨いて届けることから初めて、徐々に自分の独自性を発揮するものを作っていって下さい。焦らず、でも着実に積み重ねていけるような姿勢で従事できる方をお待ちしています。

4. 求めているのは、こんな人

観光業や旅行業での専門経験は、もちろんあれば非常に頼りになりますが、必ずしも必須ではありません。むしろ、そうした経験よりも気質を大切にしています。

求められるキーワードは、「コミュニケーション力」「企画力」「行動力」の三つです。

地域の多様なプレイヤーと対話しながら一緒に形をつくっていく力、アイデアを実際の動きに変えていく力、フットワーク軽く現場に出ていける姿勢—こうした気質がある人なら、観光業に携わった経験がなくても十分に活躍できる仕事です。

特にこんな方はイメージに近いと思います。

  • 企画・コーディネート・イベント運営などの仕事を経験したことがある方
  • SNS・ホームページ・写真・動画など、発信に慣れている方
  • 人と話すこと、関係を作っていくことが得意な方
  • 旅行が好きで「旅行者として何が楽しかったか」を良く覚えている方

もちろん、これらをすべて完璧に満たしていることが必須ではありません。何か一つ強みになる要素があれば、それを糸口に現場でその力を伸ばしていくことはできるはずです。

5. 働く環境と、将来のキャリアステップ

活動の拠点は、一般社団法人小樽観光協会(DMO)です。

[小樽観光協会のメンバーの皆さん]

観光協会には、総務・営業・事業担当など含めて約◯人のスタッフがいます。それぞれの役割や担当を持ちつつも、ホームページやSNSの情報発信などはスタッフ全員で手分けして担っていたりもします。これから生まれる新しい仕事も、チームで連携しながら進めることになります。採用された方は、観光協会の大切な仲間として迎えられる環境が整っています。

また、3年の任期を終えたあとの将来は、観光協会でのポジションを継続的に担っていく可能性や、体験型観光の分野で独立・起業する道、地域の事業者とタッグを組んで新しい事業を立ち上げる形など、様々な選択肢が考えられます。いずれも確約できるものではありませんが、「3年間で小樽の体験観光を動かした経験」は、どのキャリアを選んでも活きる実績になるはずです。

6. 募集要項

今回の募集については、主に以下の条件を提示しています。

職種地域おこし協力隊(観光振興分野) 1名
就業場所(委託先)一般社団法人小樽観光協会
雇用形態委託先契約社員
任用期間任用時から令和9年(2027年)3月31日まで(最大3年間)
勤務時間9時〜18時(1日8時間、昼休み1時間、週40時間)
休日土日祝・年末年始(12月29日〜翌年1月3日)・年次有給休暇(期間・条件に応じて)
月額報酬265,000円
その他手当家賃手当(上限 月4万5千円)
通勤経費(実費相当額)
活動費(予算の範囲内で補助)
業務用パソコン委託先から貸与
控除等所得税・住民税・社会保険料・雇用保険料(該当する場合)
必須資格普通自動車運転免許(AT車限定可)
必須スキルPC基本操作(Word/Excel、メール等)、SNS投稿・サイト掲載作業など
副業本業に支障をきたさない範囲で承認を得たうえで可能

詳細については、お問い合わせいただくか、面談時にご確認ください。

7. 選考の流れ

今回の募集については、以下の流れで進めます。

受付期間:令和8年(2026年)9月末まで常時受け付け(予定)
※一定の応募者が集まった段階で受付を終了する場合があります。

第一選考:書類選考

  • 履歴書・職務経歴書・応募動機をまとめた資料(任意)をメールにて提出
  • 1週間以内をめどに、次の選考に進んでいただくかをご連絡します。

第二選考:面談】

  • オンライン、または小樽市内のオフィスにて実施します。
  • あまり堅苦しくない、カジュアル面談方式で実施する予定です。
  • 結果は、実施後おおよそ1週間以内にご連絡いたします。

第三選考:最終面接

  • 小樽市内にて実施します。
  • 相互の理解が深まるよう、また誤解の無いよう心を込めて実施します。
  • 結果は、実施後おおよそ2〜3日以内にご連絡いたします。

備考:

  • 面談の回数や形式は、お互いの状況を見ながら柔軟に対応します。
  • 面談・面接のための来訪にかかる交通・宿泊等の経費については、ご自身でご負担をお願いします。

8. 補足情報

小樽市・小樽観光協会の発信をぜひのぞいてみてください。

小樽市公式ホームページ(おたるぽーたる)https://www.city.otaru.lg.jp/
小樽観光協会(DMO)公式ホームページhttps://otaru.gr.jp/
Instagram(小樽写真by小樽観光協会【公式】)https://www.instagram.com/otaruphotograph/
X(小樽観光協会)https://x.com/OtaruStyle
Facebook(小樽写真by小樽観光協会【公式】)https://www.facebook.com/otaruphotograph

9. 問い合わせ・応募方法

以下のフォームからお願いします。応募書類を提出する前に、少し話を聞いてみたい、条件や内容について確認したいことがあるという段階でのご連絡も歓迎します。ぜひ気軽にお問い合わせください。

募集元:小樽市 産業港湾部 観光振興室 観光振興課
所在地:北海道小樽市花園2丁目12番1号(小樽市役所内)
公式サイト:https://www.city.otaru.lg.jp/soshiki/sangyokouwan/kanko/