前編の記事では、定住促進補助金と3つの無償化についての制度の仕組みや、地域の様子についてご紹介しました。

ただ知識として概要を知ることと、実際に住んでみた感覚は、やはり別物です。「自分たちの家族に当てはめると、どんな暮らしになるのか」をイメージするには、先に移住した人たちのリアルな声が一番の手がかりになります。

この後編では、いちき串木野市で子どもを育てている5組の方々のエピソードをご紹介します。補助金を活用した話、自然の中での子育て、支援センターに救われた話など、それぞれの立場から見えるいちき串木野市での子育てのリアルをお届けします。

エピソード1.「補助金ありきではなかったけど、大きな後押しになった」

―森満麻里子さん(鹿児島市からJターン・30代・5人の子育て)

鹿児島市内の1LDKで7人暮らしの限界を迎え、移住先として選んだのがいちき串木野市でした。「同じ広さを鹿児島市で探すと、2倍以上の値段はしたと思います」と森満さん。中古物件をリノベーションして広い家を手に入れ、入居後に定住促進補助金を申請しました。「移住先を検討している中でこの制度を知りました。最初から補助金目的ではなかったけれど、申請できるとわかったときは本当に大きな後押しになりました」という言葉が、この制度の使われ方をよく表しています。子どもが5人いる森満家では、保育料・医療費・給食費の3つの無償化がそれぞれ人数分だけ積み重なります。

「5人いる我が家にとっては、本当にありがたい制度です」とのこと。

詳しくはこちらのインタビュー記事をご参照下さい。

エピソード2.「社会から切り離されたような感覚を救ってくれた」

―上迫田真澄さん(大阪・福岡からUターン・40代・ヨガインストラクター)

大阪や福岡で働いた後、10年前にいちき串木野市へUターンした上迫田さんは現在、鹿児島市・天文館のホットヨガスタジオでインストラクターとして働きながら、3歳の長女と1歳半の長男を育てています。JRで鹿児島市まで通いながら子育てをする、「働くママ」のリアルなお話を聞くことができました。

「子どもが生まれるまでは仕事中心の生活でした。初めての育児で、急に社会から切り離されたような感覚になってしまって」。そんなときに心の支えになったのが、市内の子育て支援センターでした。串木野地区の「さわやか子育て支援センター」は月齢ごとにクラスが分かれており、近い月齢の子を持つお母さん同士が自然と話せる雰囲気があります。「”寝ない、食べない”という同じ悩みを共有できることが、大きな安心につながりました」。支援センターでは年に2回フリーマーケットも開かれており、「50円くらいで服が買えるので、保育園の着替え用にとても助かっています」というお話しも印象的でした。

詳しくはこちらのインタビュー記事をご参照下さい。

エピソード3.「夜泣きがやまびこになる静かな環境」

―小林史和さん(山梨県からIターン・40代・企画&編集者)

山梨県からIターンし、移住10年目を迎えた小林さんは現在、冠岳(かんむりだけ)エリアで家族と暮らしています。「子どもが夜泣きして外に連れ出すと、泣き声がやまびこのように山に響くんです。それくらい静かなんですよ」と小林さんは笑います。星は驚くほど綺麗で、騒音もない。「都会の集合住宅で、隣を気にしながら子育てをすることを思えば、冠岳で本当によかったと言い切れますね」。地域の人たちも「子どもの声が聞こえていいわよねぇ」とポジティブに迎えてくれます。子どもを地域の宝物のように気にかけてもらえる環境は、親にとっての何よりの安心感でもあると小林さんは話してくれました。

詳しくはこちらのインタビュー記事をご参照下さい。

エピソード4.「家族との時間を選んでたどり着いた場所と仕事」

―木之下拓駿さん(福岡県からUターン・30代・果樹農家)

福岡県で9年間、中学校の数学教師を務めた木之下さんが、結婚を機にUターンを決めた理由は「子育てを考えたとき、家族といられる時間をもっと確保したかったから」でした。教員という仕事への誇りはありながら、子どもの成長を近くで見守れる働き方を選んだ結果、実家の50年以上続く果樹園を継ぐことになりました。「就農することで、子どもと過ごす時間が増えた」という実感は、Uターンや転職を迷っている子育て世代にとっても、ひとつのヒントになるのではないでしょうか。

詳しくはこちらのインタビュー記事をご参照下さい。

エピソード5.「庭に海がある場所での子育ての豊かさ」

―鮫島百桃子さん(静岡県からIターン・移住10年・2児の母)

静岡県から羽島地区へ移住して10年になる鮫島さんの息子は小学3年生ですが、まだスマホを持っていません。その代わりに日常にあるのは、波の音と磯の香りです。放課後、子どもたちが駆け出すのは家の前にある使われなくなった船着き場。水着に着替える間も惜しんで、服のまま海に飛び込むこともあるといいます。冬には藻場のカマスを捕まえて夕飯にしたり、学校の授業で釣り竿を持って海へ行く日もあります。あるとき息子がクエを釣り上げ、「みんなで”高いやつ!”って盛り上がって、そのまま家の水槽で今も家族の一員として泳いでいます」と笑顔で話してくれました。「都会に比べると塾や習いごとの選択肢は少ない。でも、自然の中で”与えられるより、見つける”楽しさを覚えた子どもたちを見ていると、これはこれで豊かな環境だと感じています」。

詳しくはこちらのインタビュー記事をご参照下さい。

これから移住を考える方へ

5組のエピソードを読んでいただいて、いかがでしたでしょうか。補助金の金額や制度の仕組みも大事ですが、「実際にどんな人たちが、どんな気持ちで暮らしているか」が見えてくると、移住後のイメージがぐっと具体的になるのではないでしょうか。

先輩移住者たちに共通しているのは、「暮らしをできるだけ具体的にイメージして情報収集することが、ミスマッチを防ぐ一番の方法だ」という考え方です。いちき串木野市には「おためし住宅」もあり、実際に暮らすように滞在できる仕組みが用意されています。制度を頭で理解した上で、一度まちに足を運んでみる。それが移住検討の次の一歩としておすすめです。

以上、2記事に渡っていちき串木野市の定住促進補助金と子育て支援制度、そして実際に移住した方々のリアルな声をご紹介しました。数字に見える部分も、数字に出ない部分も含めて、このまちでの子育てのイメージが少し具体的になっていたら幸いです。

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