——飛騨の現場で“地域の担い手(ふるさと住民コーディネーター)”を育てる『チイキャン』とは|後編:実際にどう育てるか

前編のおさらい

前編では、関係人口施策が「制度(ハコ)」を整えるだけでは前に進まず、現場で人と地域をつなぐ“動かす人”=地域コーディネーター(国の言う「ふるさと住民コーディネーター」)が不可欠であることをお伝えしました。あわせて、その育成の手本となる飛騨市の参加型プログラム「ヒダスケ!」の成果もご紹介しました。

▼前編の記事はこちらからお読みいただけます!

後編では、チイキャンが実際にどのようにこの人材を育てるのか——飛騨プログラムを例に講師・プログラム・体制の具体に踏み込みます。

5. 講師は、地域コーディネーターの実践者・ながいしともき氏


チイキャンのトレーナーは、「ヒダスケ!」の立ち上げ期から事務局として参画し、6年にわたって現場運営を牽引してきた、地域コーディネーターの実践者・ながいしともき氏です。

愛知県出身。信州大学大学院で研究に取り組んだのち、地方創生と教育への関心から進路を転換。2020年に岐阜県飛騨市へ移住し、地域おこし協力隊として関係人口プロジェクトを担当。「飛騨市ファンクラブ」やお困りごと参加型プログラム「ヒダスケ!」の運営に中核として携わってきました。人と地域をつなぐ「関わりづくり」の実践者として全国的に知られています。

6. チイキャンのプログラム 〜募集からアフターフォローまで一気通貫


チイキャンは単体の研修ではなく、人材の募集からアフターフォローまでを一気通貫で支援する5つのフェーズで成り立っています。

  1.  人材募集:募集要項の企画、現地取材、発信記事の制作、情報発信・拡散
  2. 採用支援:選考プロセスの検討、応募者対応、評価ポイント整理、面談サポート
  3. 育成プログラム:飛騨市と自地域の2か所で行う実地研修(座学ではない実践型/自治体ごとにカスタマイズ)
  4. 伴走支援:約3か月のオンライン月次定例会(全3回)でフォローアップ
  5. アフターフォロー:修了生コミュニティ、知見共有セミナー、相談会 など(順次拡充予定)

中核の育成プログラムでは、飛騨市での3泊4日キャンプで、制度理解のレクチャー、自地域の課題を洗い出すワークショップ、「ヒダスケ!」への参加体験、受け入れ事業者へのヒアリング、自地域向けアクションプラン策定までを実施。

さらに、ながいし氏が貴自治体を直接訪問する2泊3日の現地往訪で、現場に即したアドバイスを行います。伴走支援では「研修で終わり」にせず、イベント企画書・募集企画案・年間実施計画書といった具体的なアウトプットに落とし込みます。

7. ながいし氏 × FLNの役割分担


チイキャンは、現場の実践知を持つながいし氏と、全国規模の運営基盤を持つFLNの協業で成り立っています。ながいし氏には監修と飛騨のフラッグシップ運営に専念してもらい、FLNが営業・デリバリー・事務局・運用を担うことで、現場の負担を抑えながら全国展開を可能にしています。

ながいしともき氏(トレーナー)

  • コンテンツ監修・プログラム設計
  • 飛騨現地でのキャンプ運営・講師
  • マインドセットの伝授とOJT、修了後コミュニティの中核

フューチャーリンクネットワーク(募集・発信・事務局を一気通貫で代行)

  • 関係人口メディア「Nativ.media」での募集記事制作・拡散
  • 全国160法人規模の「まいぷれ」パートナー網
  • 自治体の事務局業務に精通したスタッフ陣、稟議・資料準備など決裁プロセス支援

8. 飛騨だけの成功事例で終わらせない

「飛騨市は成功事例。でも、自分たちの地域でも実現できるのか?」

これは、よくいただくご質問です。

チイキャンで飛騨から学ぶのは、コピーできる手法ではなく、現場を動かす担い手としての姿勢や考え方です。だからこそ地域の規模や産業特性が違っても応用できます。協力隊員の経験や産業特性(一次産業・観光・製造業など)、着任時期・繁忙期に合わせて、内容や日程は柔軟に設計できます。協力隊をまだ採用できていない自治体でも、Nativ.mediaでの募集代行から伴走します。

9. まとめ

関係人口づくりは、制度やシステムという「ハコ」を整えるだけでは前に進みません。現場で人と地域をつなぎ、関わりしろを設計し、動かしていく“担い手”——「ふるさと住民コーディネーター」とも言える地域コーディネーターの存在が不可欠です。

『チイキャン』は、関係人口創出の代表的モデル「ヒダスケ!」の実践知を飛騨市の現場で学び、自地域で再現できる人材を育てます。募集からアフターフォローまでを一気通貫で伴走し、地域に合った仕組みづくりを支援します。

まずは、課題のヒアリングから

「関係人口を増やしたいが、動かす人材がいない」「協力隊をどう育て、定着させればいいか分からない」——そんな段階でも大丈夫です。まずは貴自治体の課題をうかがうところから始めます。協力隊の採用前でも、予算化の前でも、ご相談いただけます。貴自治体の状況にあわせた進め方を、一緒に考えます。

専用お問い合わせフォーム:https://tayori.com/f/chiican

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FLNの関係人口創出事業