蓮沼執太(音楽家)
蓮沼執太フィルを組織し、国内外でのコンサート公演をはじめ、
映画、演劇、ダンス、音楽プロデュースなどでの制作多数。
ユザーン(タブラ奏者)
インドの民族楽器であるタブラを使い、
ジャズ・エレクトロニカ・ヒップホップ・インド古典音楽など
様々なジャンルで演奏活動をしている。
9/28、こんなにライブが待ち遠しかった経験は他にない。
何といっても、この2日、蓮沼執太さんとユザーンさんと、唐揚げを食べ昭和の街を歩き、宇佐神宮に行き、カモシカに来てもらい、夜は飲みに行って、夜深くなってさらに飲みに行って、次の日はカテリーナ古楽器研究所に行って、安心院のワインを飲んで、別府で覆いを被ったカプーアを見て、温泉に入って、飲みに行って、そばを食べていたのだ。
つまり丸2日、ライブまでのプレリュードが、ずっとずっと、流れていた。
蓮沼さんとユザーンさん、本当に仲が良いようで、二人にしかない言葉の掛け合いのリズムや、二人の信頼があるからこそ言えるシニカルなジョークが、面白いし痛快で、傍で聞いていても笑ってしまう小気味よさ。
ライブ配信ではユザーンさんの鋭くユーモアたっぷりなつっこみに会場は爆笑。僕は進行に集中しながら、ラジオ経験も豊富なユザーンさんのトークに内心ほれぼれとしていた。ぜひ、ライブ配信のアーカイブ動画を見てほしいです。
ふたりとしばらく一緒にいたら気が付くかもしれないが、ふたりともとても繊細なアーティストだ。言葉、音、意味、といったことを鋭敏に吸い取っていることが、徐に繰り出される質問や指摘で分かる。細かいことも真剣に聞いてくれていることが伝わってきて、僕は話しやすかった。曖昧にうなずかれるよりも、そのほうがずっと気持ちがいい。
そしてふたりとも、少しでも空き時間があれば、仕事をしている。蓮沼さんは移動中の車内でPCに向かっていたし、ホテルにチェックインするとき、ユザーンさんは終日に渡る取材・撮影の疲労を気にも留めないようで、ライブ会場のアトホールに練習に行くと颯爽と消えていった。
ライブについてはここには充分に書くスペースがないが、とにかく僕の人生で体験したライブでも最高のものだった。観客との距離が近くて、音に対してすごく繊細で、大胆な演目・演出もあり、優しくて志の高い、確かな才能を目の当たりにして、正直に言って感動というよりも畏れの感情を抱いたと言えるかもしれない。
90人を超える満員の会場で、静かに僕の心は震えた。
これからも大分で、こういうふたりに出会い、話し合えるように、僕たちはいつも畏敬の念を忘れずにいたい。そのためにはやはり、芸術体験が必要なんだなと改めて思った。
宇佐駅
宇佐駅でお二人を待つ。改札の向こうからでも一瞬でわかる。アフロヘア―のユザーンさん。蓮沼さんも大きな楽器をお持ちでした。
大分県宇佐市大字岩崎
来々軒・天下とり
まずは来々軒。ここは大分からあげ専門店発祥の地と言われています。蓮沼さんとユザーンさんは「もも一本揚げ」。ふたりともやさしいから、「たべなよ」と僕の目の前に差しだしてくれます。齧り付きました。まじうまい。
そして昭和の町、豊後高田。テーマパーク型まちづくりの原点、と言える町。映画のロケ地になってます。ユザーンさん、蓮沼さん、スバルの旧車で記念撮影。そして射的。お楽しみいただきました。
大分県豊後高田市新町989−1
HP:https://www.showanomachi.com/
宇佐神宮
全国八幡さまの総本宮、宇佐神宮でお詣りしました。ここでは2拝4拍手1拝、という作法があります。境内には絵画館もあります。
大分県宇佐市南宇佐2859
HP:http://www.usajinguu.com/lineage.html
カテリーナ古楽器研究所
ツアー2日目、まずはカテリーナ古楽器研究所。中世の楽器の復元製作、そして作曲、演奏まで手掛ける松本家のアトリエです。松本家の兄妹ユニットのbaobabさんが案内してくれました。ここは来るたびに心が洗われます。
大分県杵築市山香町野原428
HP:https://www.catherina1972.com/
※お訪ねしたい方は予めHPをご確認ください。
やまさ旅館
お昼はやまさ旅館さんですっぽんを頂きました。鳥と魚の中間のような触感でおいしい! と蓮沼さん。ユザーンさんと日本酒を楽しんでいました。とてもきれいな若女将さんがいらっしゃいます。
大分県宇佐市安心院町下毛1785
HP:http://www.suppon-yamasa.jp/
安心院葡萄酒工房
ブドウの産地、安心院のワインを飲みました。たくさんの種類のワイン、ブランデーを試飲できます。最高。醸造場、貯蔵庫、ブドウ畑も見れます。
そしてやまさ旅館の若女将さんが教えてくれたのですが、ここで売っているブランデー入りソフトクリームがおいしいのです!ユザーンさん「人生で一番うまいソフトクリーム」と言っていました。
大分県宇佐市安心院町下毛798
HP:http://www.ajimu-winery.co.jp/
以上です。
みんなで入った温泉はプライベートなので秘密です。笑
みんな硫黄のにおいに包まれました。
岩尾晋作
(カモシカ書店店主、「大分で会いましょう。」コーディネーター)