お肉屋さんは好きですか?私は大好きです。
店主の好みでこだわりの部位を仕入れていたり、自慢のお総菜を売っていたり。お店ごとに違う色を出せるから、遊びにいった地域でお肉屋さんを巡るのはちょっとした楽しみになっています。
そして一番好きなところは、スーパーのパック詰めではなく対面だからこそ生まれる「これ、どうやって食べたらおいしいの?」「しゃぶしゃぶにするなら、どこの部位がおすすめかなぁ?」「いやぁ、娘さんおっきくなったね~。」なんていう会話。この心がほわっとあったかくなる大切な場を下川町から無くしたくない、その一心でこのプロジェクトを立ち上げました。
この記事の目次
下川町ってどんな町?
概要
下川町の規模は東京23区と同程度で9割が森で占められています。
基幹産業は林業・林産業・農業・酪農です。
3,200人という少ない人口の8割が半径1kmの市街地に暮らしており、その範囲に主要な施設やスーパー・飲食店がそろっていて、不便のない暮らしを送ることができます。普段は車を使わずに暮らすことも可能。
また、町民同士もすぐに歩いて遊びに行ける距離に住んでいるので、飲みに行っても終電や終バスを気にせず盛り上がることも多いです。
季節・自然を楽しむ町民性や、移住者が多く新しい挑戦に寛容な町の雰囲気も相まって、町民同士が仲良く、半年前に移住してきた私も「大人になっても友達ができるんだな」と実感しています。
また、スキージャンプ競技の一流選手を多く輩出し、先般引退した岡部孝信選手を初め、伊東大貴選手、伊藤有希選手、そしてレジェンド葛西紀明選手の出身地。
町内に無料のスキー場や、スキージャンプ場もあり、町外から「スキージャンプ留学」に来る学生もいます。
下川町といえば、SDGs!?
他の地域や企業に先んじて取り組み出したSDGs。
役場職員と町民が手を取り「住みやすい町はなんだろう?」と自分たちの頭で考え、動いた結果、
・2008年の環境モデル都市
・2011年環境未来都市
・2017年SDGsアワード 内閣総理大臣賞受賞
など、横浜市・北九州市を始めとした都市に並んで国からも選定されています。
これは町有林(約4,600ha)経営の継続を基盤に温室効果ガス吸収削減などに先進的に取り組み、森林の価値創造、エネルギー、超高齢化社会への対応などに積極的に取り組むまちづくりを進めた結果です。
【下川町版SDGs】2030年のありたい姿
また、2030年の下川町のありたい姿を町民が主体となって話し合い、SDGsに紐づいた「下川版SDGs」を作り、それを町の最上位計画(総合計画)と位置付けて、町の各施策が動いています。
町の運営を町民主体で行っていることで、私自身「自治」とはなにか?を考える機会も多いです。
募集の経緯:町から肉屋がなくなってはいけない
北海道下川町は3,200人の小さな町。人口規模の割に商店がたくさんあり、活気に満ちています。
その商店のひとつ「肉のキクチ」は町に唯一のお肉屋さん。
5年前に後継者が見つからず廃業を余儀なくされました。
そこで、『町から肉屋がなくなってはいけない』と男気の塊で引き受けたのが現商工会長の三津橋さん。
自身の木材関係の会社を経営しながら、別の会社の理事も務め、そしてお肉屋さんにも自らエプロンを付けて立つのです。
二足どころか何足ものわらじを履いて、日夜走り回る三津橋さんには休む暇がありません。
そこでこの度「肉のキクチ」を事業承継する方を探し始めました。
事業承継ならではの「メリット」を大公開!!一緒にワクワクする事業を考えちゃおう!
メリットその①:居抜き物件である
お肉屋さんの店舗として事業展開してきたので、冷凍庫・ショーケース・スライサー・ミンサーなど事業に必要なものはすべてそろっています。
また、保健所の許可もすでに下りているからすぐに事業が始められます。
メリットその②:販路が確立している
たとえば、町内・外のお客様がすでについています。(私も常連です!)また、学校給食や町内福祉施設の注文が安定的に入ります。
さらに、すでにファンの多いお肉が揃っています。お隣名寄市の養豚場で飼育された「ひまわりポーク」やキクチオリジナルの「ジンギスカン」、「牛サガリ(はらみ)」や「味付け豚サガリ」「万能モツ」などなど。
(私もひまわりポークのしゃぶしゃぶの大大大ファンです!)
メリットその③:住まいもついてくる
1階が店舗、店舗とつながる部屋を含めて1階には3部屋、2階には6部屋あります。
ご家族で住みながらお肉屋さんを始めるにも好都合だし、2階をシェアハウスとして運用して安定的な収入を得るのも手です。
場合によっては奥の広い部屋に少し手を加えて、お店のお肉を使用した総菜調理の場やイートインスペースにするのもよし!
広めの駐車場があるから、夏場にジンギスカンビアガーデンを開くのも事業の幅が広がって面白そう!!
メリットその④:好立地
国道239号線に面した中心市街地だから、町外からのお客様も立ち寄りやすいです。
また高校の通学路そばなので、主婦のみならず、高校生もメンチカツやザンギが売っていれば買いに来ること間違いなしです。
お総菜は町のスーパー・コンビニお弁当屋さん(各1件)でしか扱っていないから、需要は確実にありそうです。
(私は買いにいくことでしょう)
強い想いがあれば、資金ゼロでも始められる!!
(なんと、薪ストーブの購入補助まであるのです!)
事業を考えている方に手厚い下川町だからこそ、挑戦してみる価値はあるはずです。
田舎でよく耳にする「出る杭を打つ」文化はここにはありません。
町民は新たなチャレンジを応援してくれるから、がんばったらがんばった分だけ自分に返ってくるはずです。
町に唯一のお肉屋さんを経営することで、ただ移住するよりも濃くて広い人脈がすぐに出来上がり、きっと下川暮らしが楽しくなるはずです。
ご興味ある方は、お気軽にメッセージをくださいね。
承継する方が決まり次第、このプロジェクトは取り下げる予定です。ご興味ある方はお早めにご連絡を!