北海道上川管内西部に位置する南北に細長い町、「幌加内町」。「日本一のそばの町」として知られるこの町で、地域おこし協力隊の募集がスタートしました。今回募集するのは、同町の幌加内高等学校の広報や生徒のサポートなどをしていただける魅力化コーディネーターと寄宿舎ハウスマスター。まずは幌加内町がどのような町なのか詳細にご案内します。

香り豊かな美味しいそばと、厳しい寒さながらも自然に恵まれた町「幌加内」

北海道北部の都市として知られる旭川市から、約1時間車を走らせると、幌加内町が見えてきます。

町の入口から見える広大な畑は、一大特産品である「そば」。幌加内町の涼しい気候、昼夜の寒暖の差、日中の気温上昇を抑えるはたらきをする朝霧などの自然条件が、そばの栽培に適していたことなどから産地として発展してきました。現在の作付面積と生産量はともに日本一で、近年ではその品質の良さが北海道外にも広まってきており、ふるさと納税の返礼品としても喜ばれています。

また、北海道でも北部かつ内陸に位置することから、厳寒と豪雪の町としても知られる同町。気温については、今からおよそ50年前の1978年(昭和53年)2月17日に、幌加内町母子里でなんと-41.2度を記録。残念ながら公式記録とはならなかったものの、日本一の最低気温として知られ、現在でも時々その寒さが全国ニュースで話題になるほど非常に寒い地域です。また、2019年2月25日には、324cmの北海道最深積雪記録を更新しました。その積雪の多さと雪質のよさから、スノーボーダーの方もよく滞在しています。

日本最寒気温となる-41.2度を記録した記念に作られた母子里クリスタルパーク

同町にある「朱鞠内(シュマリナイ)湖」は、人工の湖として日本一の大きさを誇るとともに景観の美しさも自慢のひとつ。夏は、幻の魚といわれるイトウを見ることができる場所として、知る人ぞ知る貴重なスポットになっています。冬には、子どもから大人までワカサギ釣りを楽しむこともできます。

湖畔キャンプ場があり、大自然の中で湖の絶景を楽しめる

幌加内高等学校の魅力化コーディネーター・寄宿舎ハウスマスターを募集!

①幌加内高等学校 魅力化コーディネーター

幌加内高等学校では、特産の「そば」を核とした六次化産業や地域資源を活用した教育を推進しています。また、内閣府の事業で都市部等の高校2年生の1年間だけ幌加内高等学校へ留学する「地域高2留学事業」にも取り組んでいて、小規模校ならではの特色ある教育環境があります。さらに令和7年度からは高校3年間の留学を受け入れる「地域みらい留学事業」を予定しています。魅力化コーディネーターの方にはこれらの取り組みを積極的に情報発信していただき、地域と高校と生徒をつないでほしいです。また、生徒たちがより良い学校生活を送ることができるようサポートも一緒にできればと考えています。

地域みらい留学365事業では調理実習など様々なプログラムを体験する

【仕事のステップ】
1年目 令和7年度生徒募集にあたっての活動やサポートをお願いします。
※まずは地域みらい留学事業のことや幌加内高等学校のことを知っていただき、SNSなどで発信していただきます。
2年目 地域みらい留学事業で行うコンテンツ企画にも関わりながら、活動を続けていただきます。
3年目 地域みらい留学事業の1年目実績を踏まえてコンテンツの運営にも挑戦可能です。

日々、生徒と関わりながら発信できるコンテンツを考えて取り組んでみてください。また、ご自身の経験をもとに生徒とコミュニケーションを取っていただきたいと思っています。スポーツの経験があれば一緒に部活動に取り組んだり、教員免許がある方であれば日々の学習相談にのっていただいたりと得意分野を活かした活動が可能です。

現在活動されているコーディネーターのSNS等は、以下のとおりです。

X(旧Twitter)
@horokooo

幌加内高等学校セカンドチャンネル
@horokanai.hashiaki5793.com/

このアカウントで発信できる広報コンテンツを企画していただいたり、ご本人の得意なSNSがあれば別のアカウントを立ち上げもOKです。

②幌加内高等学校 寄宿舎ハウスマスター

幌加内高等学校では全校生徒の約8割の生徒が町外出身者であることから3年間、幌加内町が設置する「渓雪寮(けいせつりょう)」で生活を送っています。その寮の運営や寮生の生活、健康管理及び学習のサポートをしていただく、ハウスマスターを募集します。魅力化コーディネーターや教職員と協力して、地域留学生や寮生のサポート、地域と高校をつなぐ、役割を担ってほしいです。特に資格などは不要で、子供が好きな気持ちが一番大事です。得意なことを活かして生徒とコミュニケーションを取ってみてください。

地域みらい留学事業を実施する幌加内高等学校

日々の業務からお悩み相談まで手厚いサポート!現在1名の魅力化コーディネーターが活躍中

幌加内高校の教職員、教育委員会がサポートします。都度困ったことや対応が必要なことを相談できるサポート体制がありますので、何かあれば一緒に解決していきます。最初は都度定期的に相談していただき、慣れてきたら1〜2ヶ月に一度定例で相談の時間を設けて進められるようにしております。

私たちと一緒に新しい幌加内高校の魅力をつくっていきましょう(写真左から教頭先生、橋本魅力化コーディネーター)

魅力化コーディネーターが活躍中!

現在、魅力化コーディネーターとして働いている橋本さんをご紹介します。幌加内町での暮らし、仕事についてなど、先輩との交流を通して相談してみてください。

橋本 暁人 コーディネーターの略歴
中学時にバトミントン全日本ジュニアチャンピオンとなり、高校生で全日本選手権出。大学では学生コーチとして創部2年目で全国大会に出場。世界30か国に及ぶ国を旅し、政府公認のバトミントンネパール代表コーチやメキシコジュニア代表指導経験あり。海外4か国の移住経験と宮古島、淡路島での移住体験をブログ発信し月間1万PVの実績あり。個人事業主としては、アクセサリーショップの運営やプロライターの経験もある。

魅力化コーディネーターとして活躍する橋本さん

移住後の生活イメージ

「地域おこし協力隊に興味はあるけれど、幌加内町での生活イメージがわきにくい」という方に向けて、ミスマッチをできるだけ少なくしたいという思いから、良い面も悪い面もあわせてご説明します。

■アクセス、近隣の環境
近隣での大きな都市は旭川市。空港は旭川空港が最寄りです。幌加内町内にスーパーやご当地食材を買える道の駅などはありますが、買える時間帯や買えるものが限られるため、週末に旭川市まで車で行き必要なものを買いだめする町民も多いです。公共交通機関は深名線(ジェイ・アール北海道バス)が本町にあり、冬場の運転が苦手な方は深川市、名寄市へ買い物に行くことも可能です。平日のみですが旭川市、幌加内町を結ぶ幌加内町民のみが利用可能な往復2本のデマンドバス(完全予約制)もあります。また、大きな病院は旭川市まで行く必要はありますが、町内に診療所はあるのでけがや体調が悪かった際にはすぐに相談できる医療体制も備わっています。幌加内町にはコンビニがないため、どうしても行きたいというときには車で10~20km先にある和寒町まで行く必要があります。車を運転する習慣がこれまでなかった人、毎日のようにコンビニに行く人にとっては、慣れが必要かもしれませんが、買い物がてら周辺地域をドライブできることもまた楽しみのひとつになるのではないかと思います。

■気候
平均でも毎年2~3m程度は積雪がある幌加内町。多い時には、路肩の雪が5~6m近くになることもあります。特に道外から来られた方は積雪量に驚かれるかもしれませんが、道路の除雪対応は日々徹底しているのでご安心ください。急な暴風雪などがない限り、道路を通行できない状況はほとんどなく、車も安全に運転できます。冬は日常的にマイナス気温になりますので、外出の際はしっかりと防寒されることをおすすめします。基本的に北海道の建物は断熱がしっかりとしているため、室内は意外と快適に過ごすことができます。

冬の雪景色は幌加内町だからこそ楽しめる絶景

■休日の過ごし方
運動が好きな方は、マラソン、ランニングなどをして過ごしています。他の町からは、ロードバイクを楽しみに来られる方も。町内の「山村広場」では、テニス、野球、パークゴルフといった球技ができるので、ファミリー層にも安心。夏にキャンプや登山、冬にはスキーやワカサギ釣りなど、自然体験も充実しているので、アクティブな方にはぴったりです。そばの産地なので多くの人に愛される人気のおそば屋さんが多く、そばの食べ歩きはもちろん、地元の事業者によるそば打ち体験なども楽しめます。

また、「せいわ温泉ルオント」が令和2年にリニューアル。豪雪風呂と呼ばれる、湯の周りが雪の壁となった温泉は、他ではなかなか経験することができないでしょう。サウナの水風呂代わりに雪壁にダイブする方も!館内のレストランでは手打ちそばに舌鼓を打てるほか、温泉に入れなくても足湯を満喫することもできます。

せいわ温泉ルオント豪雪露天風呂

せいわ温泉ルオントで日々の疲れを癒してください

もちろん、上記以外にも知りたいこと、不安なことがある場合にはお気軽にご連絡ください!まずはお電話などでお話しができればと思います。また、幌加内町の風景やイベント情報等を以下の公式SNSより情報発信していますので、ぜひチェックしてください。

幌加内町公式Facebook
https://www.facebook.com/town.horokanai.hokkaido

幌加内町公式インスタグラム
https://www.instagram.com/horokanai_n44/

「幌加内高等学校 魅力化コーディネーター・寄宿舎ハウスマスター」担当者募集要項

■活動内容
・幌加内高等学校 魅力化コーディネーター
・幌加内高等学校 寄宿舎ハウスマスター
※幌加内町教育委員会 幌加内高等学校勤務となります。

■活動地域
幌加内町内及び出張先(道内外)

■募集人数
各1名

■応募期間
随時

■勤務時間
原則、午前8時30分から午後4時45分(うち休憩時間1時間)までとなります。
魅力化コーディネーターは、午前8時15分から午後4時15分(うち休憩時間45分)
寄宿舎ハウスマスターは、1日 7時間15分 フレックスタイム制
・生徒の就寝時間から起床時間を除く。
・静養等を必要とする生徒が出た場合は、その時間も勤務対象とする。
・勤務時間超過の場合は、振替休暇の対象とする。
勤務場所により、若干の始業・終業時間が変動する場合があります。(週36時間15分以内)
※土日、祝日の勤務は、原則、週勤務時間内に振替休暇で調整します。
※勤務地により、シフト勤務(土日、祝日勤務)があります。

■休暇
週休2日、年末年始休暇、祝日、年次有給休暇

■雇用形態及び期間
(1)幌加内町の会計年度任用職員と同条件、同程度の処遇による雇用とします。
(2)初年度の雇用期間は、令和7年の採用日から令和8年3月31日となります。その後については勤務実態を考慮し、年度毎に雇用(更新)することができるものとし、最長3年間です。採用日については、2次試験合格後、町が採用日を正式決定します。
(3)地方公務員法第22条の2第1項第1号の規定に基づく、地方公務員として雇用されます。

■募集対象者
☆こんな方にぜひきてほしい!
・地域住民の方と積極的にコミュニケーションが図れ、協調性をもって過ごすことのできる方
・協力隊終了後も幌加内町に定住する意欲がある方
・心身共に健康で誠実に協力隊の仕事に取り組める方
・生活の拠点を3大都市圏及び都市地域等から幌加内町に移し、住民票を異動させることができる方

☆教員免許を持っている方は大歓迎!

■委嘱期間
・初年度の雇用期間は、採用日から令和8年3月31日です。
・その後は、勤務実態を考慮の上、年度毎に雇用(更新)することができるものとし、最長3年間まで在籍可能です。

■地域おこし協力隊事業委託料

幌加内高等学校 魅力化コーディネーター(幌加内町教育委員会 幌加内高等学校勤務)
月額 220,000円以内
期末手当 6月・12月(各支給月28万円以内)

※その他、退職手当などは支給しません。
※週休日・祝日出勤は、原則、振替休暇となります。
※教員免許保持者が授業を持った場合は、手当を別途支給します。

幌加内高等学校 寄宿舎ハウスマスター (幌加内町教育委員会 幌加内高等学校勤務)

月額 220,000円以内
期末手当 6月・12月(各支給月28万円以内)

※その他、退職手当などは支給しません。
※週休日・祝日出勤は、原則、振替休暇となります。
※教員免許保持者が授業を持った場合は、手当を別途支給します。

■ 待遇及び福利厚生
貸与品:パソコンと公用車等の備品(勤務中)
住居:幌加内町が用意する住宅にて居住すること、家賃は町が全額負担(水道光熱費など家賃以外の費用は個人負担)
移転費用:現居住先からの移転費用を町規定(上限:道内10万円、道外17万円)の計算により支給
社会保険等:健康保険・厚生年金・雇用保険等の保険に加入
副業:OK

■注意事項
自家用車の購入or持ち込みが必須が必須(幌加内町での生活や町外への移動手段として不可欠)

【応募・選考フロー】
▼1次選考(書類選考)
応募条件や応募の際に必要な書類などお気軽にお問い合わせください。
書類選考後、幌加内町よりご連絡させていただきます。

▼2次選考(面接試験)
・1次選考合格者を対象に幌加町役場から指定された場所で面接試験を実施いたします。
・2次試験のため必要な交通費等は、自己負担でお願いします(遠方の方はオンライン面接の相談可能)。
・面接試験の日程は、1次選考の結果を通知する際に連絡いたします(日程は応相談)。

お問い合わせ先
幌加内町 地域振興室 企画振興係
〒074-0492
北海道雨竜郡幌加内町字幌加内4699番地
電話:0165-35-2121
FAX:0165-35-2127