いま話題の「ワーケーション」って?

日経BP社の「トレンドマップ2020夏」でも急上昇した「ワーケーション」。リゾートや地方で休暇を取りつつ仕事もするという働き方です。自然豊かな場所で働くことで、生産性の向上やストレスの軽減効果があるという検証結果も。(※1) 今回は実際に「ワーケーション」体験を行ってきた人の体験記です。

体験したのは、信州・白馬

コロナをきっかけにほぼリモートワークとなったことと、夏休みの旅行の予定がなくなってしまったことから、話題のワーケーションを試してみようと思い立ちました。今回行き先として選んだのは白馬。猛暑のため、海よりも涼しい山でのんびりしたかったことと、東京から直通バスもあり新幹線で長野まで出ればバスで1本という気軽さからです。

体験したのはこの2つの施設。

ほかにも、「白馬ノルウェービレッジ」というワーケーション施設もあるようですが、今回は時間が無く体験できませんでした。

初日と2日めはのんびり休暇を楽しむ

土曜と日曜は、マスク・消毒・ソーシャルディスタンスに注意しながら、休暇を過ごしました。どの施設も飲食店も、コロナ対策がしっかりと取られていました。
7月に開業した新施設・スノーピークの施設「LAND STATION HAKUBA」は、白馬の新たな交流拠点として賑わいをみせていました。

他にも、少し歩けば林の中を散策できる場所が豊富にあり、とてもリフレッシュできました。(思ったほど涼しくなかったのが予想外でしたが…これも全国的な猛暑の影響のようです)

3日め、ホテル併設の施設で仕事を開始

私の仕事のはPC仕事とWEB会議がメインのため、通常の旅行グッズの他に以下のものを持っていきました

・ノートパソコンとその周辺機器(マウス・電源)
・延長コード
・ポータブルWi-Fi

今回の宿泊は、「白馬樅の木ホテル」の「リゾートテレワークプラン」を利用。

素泊まりで、併設されている「ワーケーション白馬」というテレワーク施設を利用可能な宿泊プランです。3日めは主にホテルの室内と、「ワーケーション白馬」で仕事を行いました。

「ワーケーション白馬」は、冬季はレストランとして活用している建物が中心のエリアです。

100人ほどが入る大きな部屋に、大会議用のディスプレイと、各テーブルに電源タップが備えつけられていました。椅子も、今回の取り組みに合わせ座り心地のいいものを揃えたそうです。

ディスプレイの貸し出し(1日500円)もあり、ノートパソコンの小さなディスプレイが苦手な私は、このディスプレイでとても仕事がはかどりました。

施設内では、白馬のおいしい水とコーヒーが飲み放題です。

そして、施設の外でもWi-Fiが使えるため、屋外で風を感じながら仕事をすることも可能。特にツリーハウスの上でオンラインミーティングをしたときは、通り抜ける風の心地よさと視界の緑に、かなり贅沢な気分になりました。

気になる点といえば、レストランを利用した施設なので、少し空気が気になったことでしょうか。窓を開けると気になりませんが、虫が入ってくることがあります。虫についてはツリーハウスも同様だったので、屋外で仕事をする際には準備や覚悟が必要かもしれません。また、ツリーハウスは仕事用の椅子ではなかったため、作業や長時間の仕事には向かないかもしれません。

それと、今回は他に利用者の方がいませんでしたが、施設にはテレビ会議用のスペースは無いので、音に注意する必要はありそうです(ホテルの部屋でテレビ会議もしましたが、ちょうど清掃の時間だったため音にちょっと気を使いました)。

陽が傾き始めた頃に仕事は終了。仕事前と後に近所を散策できたのは、とても気持ちのよい体験でした。1日のなかでこんなにリフレッシュできるのは、やはりワーケーションならではの良さだと思います。

4日めは場所を移して仕事を継続

次の日は、「白馬マウンテンリゾート」に行きました。

ホテルから無料シャトルバスで10分ほど。ちなみに今回は車を使いませんでしたが、白馬は主な拠点スポットを無料または500円のシャトルバスが走っているので、効果的に使えば気軽に回ることができます。

シャトルバスを降りて、ゴンドラ(往復2000円ほど)で岩岳の山の上へ。ここはさすがにとても涼しく、北アルプスの絶景を見晴らすとても気持ちの良い場所でした。

ここもWi-Fiがつながっており、屋外のサイトにも電源が付いているので、レストランの他に、屋外スペース、カフェなど、どこでも仕事が可能なようになっています。

ただ、屋外スペースはやはり虫との戦いに…。椅子もアウトドア用のものなので、長時間は難しそうです(長時間仕事を続けるのではなく、むしろ細かく休憩を取って自然のなかを散策するべきなのですよね)。

屋内のレストランは、大きな窓から景色も一望できますが、BGMが流れているため、声を出すテレビ会議はちょっと難しそうでした。レストラン内にワーキング専用スペースもあるようですが、予約制とのことで今回は使用できませんでした。

また、Wi-Fiについては、どの施設もセキュリティの問題はあるため、仕事内容や会社のセキュリティ方針をよく確認しておく必要があると思います。私は今回全て持参したポータブルWi-Fiを使用しました。

今回の体験を振り返って

ずっと気になっていた「ワーケーション」。実際にやってみて、とてもよい体験や学びとなりました。

<よかった点>

・雄大な自然を目の前に、いい空気のなかで仕事ができる!この気持ちよさは格別です
・仕事の前後や休憩時間に散策するなど、気軽にリフレッシュできる

<今回気になった点>

・ワーケーションといえば屋外で仕事をしている画像をよく見るが、実際に屋外での仕事は虫やホコリなどが気になる
・レストラン施設を使用する場合、椅子や机の高さなどが働くにはあまり適していないことも
・テレビ会議をする場合は、事前に場所を確認しておく必要がある

私の体験は以上です。「ワーケーション」という言葉がいきなり有名になったぶん、設備側も利用する側も手探りな部分も多そうですが、旅行の合間や、飛び石連休の中日に仕事をするにはこのような施設や設備はとてもありがたいと思います。

今後は、しっかりと仕事をするための設備もできていくのではないでしょうか。
他のエリアでも体験してみようと思っているので、そのときはまたご報告します!

仕事の合間にこんなところを散策できることが何より嬉しかったです。

第二回、那須でのワーケーション体験記はこちら
ワーケーション体験してきました!〜栃木・那須のワーケーション体験記

第三回、福島・相馬市でのワーケーション体験記はこちら
【ワーケーション体験記】地域に開かれた復興のシンボルでコワーキング体験! – 小高パイオニアヴィレッジ(福島県南相馬市)

 

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