最近は芸能人の地方移住も進んでいる。福岡に移住した芸能人では、「残念!」で一世を風靡した波田陽区さんや、おすぎさん、中澤裕子さんなど。仲間内でも福岡転勤やUターンした人が何人かいる。福岡へ行った人の共通ワードが「福岡から動きたくない」だ。筆者も3年ほど福岡で過ごしたことがあるが、同じく「福岡から動きたくない」になっていた。移住先としても注目される福岡、何がいいのか? を整理しておきます。
 

住んでよし、訪れてよしの福岡

福岡移住
■福岡市の基礎知識
人口:約160万人(東京23区は約968万人)
地形:福岡平野に含まれ概ね平坦
空港:福岡空港(博多駅から2駅)
歓楽街:中洲
屋台数:日本1位(天神・博多・中洲・長浜など)
 
 
■福岡市出身の有名人
・池松壮亮
・瀬戸康史
・武田鉄矢
・千葉真一
・山本美月
・タモリ
・博多華丸
・KAN
・草野マサムネ(スピッツ)
・郷ひろみ
・小柳ルミ子
・財津和夫
・酒井法子
・椎名林檎 など
 

福岡市は住みたい街ランキング2020自治体で全国1位

福岡市は福岡県西部に位置し、7つの区(東区、博多区、中央区、南区、西区、城南区、早良区)に分かれる。博多区は交通の要、中央区は商業施設が集積。上位に選ばれた理由としては、「交通利便性の高さ」、「物価の安さ」、「飲食店が充実していて食事がおいしい」、「以前住んでいて住みやすかった」など。
 
 
■住みたい街(自治体)ランキングTOP30
住みたい街ランキング2020
参照:街の住みここち&住みたい街ランキング2020
 
 

福岡移住をおすすめする理由

 
■出会いたい人と出会える
アジアの玄関口福岡には色んな人種がいる。福岡出身の芸能人が多いことからもアーティスティックな人はたくさんいるいるし、起業家やクリエーターも多い。街の規模がそれほど大きくないので、情報も人も直ぐにつながる。県民性も明るく開放的なので、すぐに受け入れてもらえるのがいい。
 
 
■美味しい食材の宝庫
これは誰も否定しないでしょう。とにかく美味しいものだらけ。もつ鍋、辛子明太子、とんこつラーメン、水炊き、鉄なべ餃子など。何を食べるか迷ったら焼き鳥屋に行けばメニューが豊富で何でも食べられる。ちなみに人口10万人あたりの焼き鳥・とり料理のお店の登録数は日本一。
 
 
■近場の観光資源が豊富
福岡は観光地がないと言われることもあるが、国が指定する史跡や名勝、天然記念物の登録数は全国3位。近隣県には名湯も多い。福岡で満足できなければ、九州新幹線使えば鹿児島も日帰り可能で楽しめる。ちなに博多港は23年連続で外国航路の乗降客数日本一、東アジア観光の起点でもある。
 
 
■子育て支援が充実
福岡は女性の社長さんが全国2位(2016年)で女性が大活躍している街。そういう背景もあってか行政も民間も子育て支援に積極的。企業参加型の子育て応援事業「子育て応援の店」の登録店舗数は全国第2位。また県内の病院数も全国4位(2017年)と医療体制も充実。
 
 
■大都市圏なのに家賃が安い
福岡市の中央区や博多区は、東京より若干家賃が安い程度だけど、その他の区になると一気に値段が下がる。福岡市西区・南区なら2LDKで6.8万円、東区で6.4万円(suumo参照)と、東京に比べるとかなり安い。福岡市近郊の春日市や太宰府市なら5万円とさらに安い。
 
 

居心地の良さは人の良さから

福岡移住
20代後半の3年間を福岡で過ごした。何よりも福岡は人が良い。仕事でもプライベートでも、会う人、会う人、サービス精神旺盛で、みんな明るくて、人懐っこくて、ちょっとヤンチャな人もいるけれど、優しい心を持った人が多い。人の関わり方で言えば、東京は人に無関心。大阪は自己アピールばかりで人の話は聞かない。福岡の人は、しっかり聞く耳を持っていて、相談にものってくれるイメージ。とても心地よい人間関係が福岡では構築できた。ちなみに福岡を離れて20年経つ今も彼らとの交流が続いている。

福岡市と福岡近郊のおすすめ移住先

福岡移住
■福岡県福岡市
生活環境をそれほど大きく変えることなく移住したいなら福岡市。福岡市は、生活、経済、社会がうまく調和されいてる。また福岡市は市民との交流が積極的でLINEを活用したスマートシティ化にも積極的、福岡市の公式LINEのお友達数は170万人と全国の自治体トップ。
 
 
■福岡県糸島市
世界的な情報誌が発表した「輝く小さな街」2021年ランキングで糸島市は世界3位。美しい海岸線が広がり、市南側には背振山系の山々が連なる糸島市は移住先としても人気。海あり山あり、また糸島ブランドとして定着している畜産物や海産物も見逃せない。福岡市の中心街へも30分で行けるというのもポイントが高い。
 
 
■佐賀県唐津市
唐津焼で全国的に有名な唐津。美しく変化に富んだ自然に囲まれた生活ができることはもちろん、福岡中心街への電車で1時間ちょっとで行けるアクセスの良さも魅力。子育や移住者への支援も積極的で特に若い世代の移住が多い。ちなみに唐津市は唐津市移住を検討している人向けに、最大1ヶ月滞在費無料のお試し移住プランが用意されている。
 
 

筆者の地方移住の進捗

会社がリモートワークを推進していることもあり、移住へのハードルはかなり下がった。とは言え、大学までは都内で学びたいという娘の要望があるため、完全移住は少し先になりそう。なので第一ステップとして週末移住あるいは週中移住を検討中。家族としては、私が単身移住することで、ひと部屋自由に使えることになるし、思春期まっさかりの娘にとってパパ不在は願ったり叶ったりらしい(笑)
 
今のところ、移住第一ステップとして都内へのアクセスが良いところでテレワーク移住を検討。
福岡については、筆者の思いとは裏腹に家族は反対(残念!)。
 
 
■移住候補地
・山梨県(都留市、大月市、甲州市)
・茨城県(結城市、那珂市、土浦市、那珂市)など

【著者】加藤(かとう)
大阪市出身、都内在住。関西大学経済学部経済学科卒業。通信インフラ、Web広告会社を経て、大手旅行会社に勤務。2016年からは地域交流事業に携わる。学生時代から現在まで国内外100都市を旅する。仕事や旅を通して、地方の素晴らしさを再認識し、近い将来の地方移住を計画。移住先探しノウハウや地域メモを個人メディア(地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。)で公開中。地方で自分らしく生きるを目標に、テレワーク中心のあたらしい働き方も実践中。2020年より移住先探しダイアリーを執筆。