鳥沼公園って知ってる?

みなさんは富良野市にある鳥沼公園を知っていますか?

富良野市郊外にあり、市街地から車を走らせること約10分ととてもアクセスの良い公園です。

鳥沼公園はアイヌ語の「チカプ・ウン・トー」を意訳した「鳥・そこにいる・沼」に由来しており、鳥はもちろん400種類以上の植物、1000種類以上の昆虫などさまざまな動植物を観察することができます。

 

透明度が高く、この辺りの地域では珍しい冬でも凍らない沼が魅力です。

湧水で出来ている沼なので、夏の時期でも冬の時期でも水温が7〜8度と1年を通して一定に保たれています。

富良野は真冬ともなると−20〜30度になるとても寒い地域なので水のほうが温かく、1日の中でも気温が低い朝方には水面からモワモワと湯気が立ち上がる”けあらし”という現象がよく起きるそうです。

 

公園広場にはミズナラやドングリ、北海道を代表する落葉樹のハルニレなどとても大きくて太い木が昔の姿のまま残されています。

鳥沼公園で見ることができる風景はまさに”富良野の原風景”といったところでしょうか。

 

 

鳥沼が有名だけど、公園も回ってほしい

鳥沼公園といえば透明度が高く冬でも凍らない沼である”鳥沼”がとても有名ですが、今回は沼以外の魅力をお伝えしようと思います。

沼以外にも川があり、森林があり、花、鳥、魚、小動物、昆虫など多様な自然がギュッと詰まっているんです。

 

触るとパーンと爆発する”ツリフネソウ”

おそらくニジマス?

ホップのような植物、ヒラヒラを噛むととても苦い。

コクワ!キウイのような果物。キウイより甘くて美味しいです!

 

 

少し沼を離れて散策してみると、たくさんの発見がありますよ。

沼の反対側を歩いていると、キツネノチャブクロという面白いキノコを発見!!

触るとポワッと中に入っていたキノコの胞子が飛び散ります。

 

プラナリア観察→動植物の多様性

ここで少しマニアックなお話をしましょう。

みなさんは水温が15度以下だと死んでしまうプラナリアという水生生物を知っていますか?

1年を通して水温が約7〜8度と一定に保たれる鳥沼公園だからこそ生息しています。目で見えるくらいの大きさなので、誰でも観察することが可能です。

長細い黒いものがプラナリアです

とても小さなプラナリアですが、実は虫などを食べる肉食なんです。驚きですよね。

このようにさまざまな動植物が存在しているということは多様性を表しており、鳥沼公園がとても豊かな自然だということがわかります。

見えにくいですが、石に数匹のプラナリアがくっついています。(探してみてね)

 

おまけ

リスはクルミを食べるのがお上手。

ネズミはクルミを食べるのがとっても下手。

リスが食べた後のクルミの殻。

(おそらく)ネズミが食べた後のクルミの殻。

 

 

まとめ

鳥沼公園いかがでしたでしょうか?

広大な土地があるような大きい公園ではありませんが、コンパクトな敷地内でさまざまな自然の魅力を体感することができます。1時間もあれば十分に堪能することができるでしょう。

沼周辺で静かに自然と一体になるも良し、森林の散策をして多様な動植物を発見してもよし、富良野へ訪れた際にはぜひ足を運んでみてくださいね!!

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<アクセス情報>

富良野市街地から車で約10分

●所在地:北海道富良野市字東鳥沼

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富良野市の公式Instagramでは、富良野の自然に焦点を当てた投稿をしています。

鳥沼公園の様子はもちろん、富良野市のいろいろな自然を取り上げています。タイムリーな富良野の自然を感じることが出来るので、ぜひ覗いてみてください!

【公式】北海道富良野市Instagram