和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

ヤマサ脇口水産株式会社

住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地6-6-9
事業内容:生マグロの仲卸業

 

生鮪水揚げ高日本一を誇る那智勝浦町で、創業明治30年から、鮪の仲卸業を営んでいるのが株式会社ヤマサ脇口水産です。

古くから培ってきた職人の技術と、先進技術を融合させて、鮪の鮮度をそのままに、お客様のもとへ届ける技術を開発。伝統を守りつつも、常に新しいことにチャレンジしています。

本気で「持続性ある漁業」を考えているのも特徴で、世界的にマグロの漁獲量が減少していることを受け、漁業の持続可能性の向上を目指すプロジェクト「那智勝浦ビンチョウマグロ延縄FIP」の旗振り役を担っています。(※FIP=漁業者や市場が協力しあって、持続可能な漁業を目指すプロジェクト)

今回体験できる内容

代表の脇口光太郎さんは20年間、のべ140万本の鮪の目利きをした目利きの達人です。鮪の型、肌の色、大きさ、身の色、鮪の質、腹のにおい、季節など、様々な情報を瞬時に判断し、マグロを買い付けます。

また、鮪の「魅力を伝える」ことも大切な仕事の一つ。鮪の買付け情報を素早くキャッチし、お客様におススメの鮪を提案する他、お客様の要望に合わせて、販売促進活動や、産地視察、マグロ選別・加工研修なども行っています。

体験当日は体験者の希望を伺いつつ、担当者のもとでお仕事の見学とお手伝いをしていただきます。

仕事のこだわり

脇口さんの考える持続可能な漁業は「魚たちの繁殖能力の範囲内で獲る」ということ。今は魚を獲りすぎで、産卵中のマグロや、1キロ未満の幼魚も獲られることもあるそうです。

そこで、ヤマサ脇口水産では、2013年に持続可能では無い手法で漁獲されたクロマグロは調達しない。といった調達方針を掲げた他、2017年には、漁業改善プロジェクト(FIP)をスタート。一つの水産会社がここまで、資源管理に取り組むのはあまり例がありません。

地球と業界のことを考えて仕事に取り組む姿勢は、サスティナビリティを大切にしたい人におススメです。

補足事項

宿 泊 場 所 :Why Kumano
宿泊先住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5丁目1−3 2F
宿泊代金:宿泊料:4,000円/泊
その他:公共交通機関での参加も可能です。