「暮らしを満たすものってなんですか?」
たくさん持つことや、効率よくこなすことだけが、暮らしの豊かさではないとしたら、
人は何によって満たされていくのでしょうか。

※この連載では、「おすそわけでつながる暮らし」を4つの視点から紹介しています

違和感からはじまる
暮らしは本当に成り立つのか
暮らしはどうやって形になっていくのか
【この記事】暮らしは何で満たされるのか

※気になる回からでも読めます

北海道下川町で移住コーディネーターをしている立花です。ここまで、違和感からはじまり、暮らしの中身、そして少しずつ形になっていく過程について見てきました。その先にあるのが、「なぜこの暮らしが成り立っているのか」という感覚です。

思いと行動がつながるとき

日々の選択や行動が、自分の感覚とずれていないこと。それは特別なことではなく、小さな違和感を見過ごさずに、少しずつ整えていくことの積み重ねです。思っていることと、やっていることがつながっていくとき、暮らしの中に自然な流れが生まれていきます。

それは、どこか無理をしている状態とは違い、自分の中で納得しながら進んでいく感覚です。

暮らしは、関係の中でできている

人とのやり取りや、地域との関わり、自然とのつながり。そうした関係の中で、暮らしは少しずつ形づくられていきます。必要なものを一人で抱え込むのではなく、関係の中で支え合いながら成り立っていく。その中で、自分の役割や居場所も、自然と見えてくるようになります。

第2回で触れたおすそわけや、第3回で見てきた積み重ねも、すべてこの関係の中で生まれているものです。それらは特別な仕組みではなく、日々の選択の中で育ってきたものだと感じます。この連載で紹介してきたのは、特別な誰かの成功談ではありません。ただ、もし今、自分の暮らしに少しでも違和感があるのなら。その感覚を、なかったことにしないでほしいと思います。

暮らしは、急に変わるものではありません。でも、小さな選択や行動の積み重ねが、気づいたときに、今とは違う景色を見せてくれることがあります。今回ご紹介してきた小峰さんの暮らしも、その積み重ねのひとつの形です。答えはひとつではありません。ただ、自分の暮らしを見つめ直すきっかけとして、この連載が少しでも役に立てばうれしく思います。

小峰さんの暮らしは、まだ続いています。

よかったら、ぜひ読み進めてみてください。

EP11. 馬から教わる、心のキャッチボール

EP12. 森と馬と人が育て合う、拠点づくりの哲学

EP13. 雪国の知恵と灯りがつなぐ、下川の冬暮らし

EP14. 住まいの試行錯誤と、巡り合う暮らし(最終話)


ここまで読んでいただきありがとうございます。
この連載では、「おすそわけでつながる暮らし」を4つの視点から紹介してきました。

違和感からはじまる
暮らしは本当に成り立つのか
暮らしはどうやって形になっていくのか
【この記事】暮らしは何で満たされるのか

気になるテーマから、ぜひ辿ってみてください。