七月、下川町のフレペが二日間だけ特別な場所になる。フレペアートフェス2026は、7月18日(土)・19日(日)の二日間。音楽もダンスも演劇も、絵も、ものづくりもある。けれど、ただ「見る」お祭りではない。来た人が自分でステージに登り、表現する側になれる——それが、このフェスのいちばんの個性だ。主催の半田智さんに話を聞いた。
テーマは「ひらめきをかたちに」

「今年を一言で言うと?」と尋ねると、半田さんは即答した。「ポスターにも書いたけど、『ひらめきをかたちに』。もう、それがすべてですね」。
その根っこには、半田さんが「表育(ひょういく)」と呼ぶ考え方がある。何かに感動する。それを自分なりに練り上げ、絵や音楽など何かの形にして外に出す。「そうすると、脳に楔(くさび)を打つみたいに、その感動が忘れられなくなる。人は感動し続けると、幸せになるんじゃないかと思うんです」。特に子どもたちには、物を作ることを通じて「自分が何を好きで、何が嫌いか」を知ってほしいという。
フェスは今年で3回目。出発点は、フレペで月に一度ひらかれる出入り自由の音楽の集まり「とんちんかん楽団」だ。半田さんが毎日ピアノを弾くうちに人が集まり、その延長で発表の場として生まれた。
今年の目玉は、二組の大きなゲスト
今年は、大きなゲストが二組来る。一組は、ガーナ出身のドラマー、Nii Tete Boye さん。坂本龍一さんとの共演でも知られる演奏家だ。出演は、人と人のつながりから実現した。「僕に会わせたい、と言ってくれる人がいて」と半田さんは振り返る。もう一組は、東京2020オリンピック開会式にも出たパフォーマンス集団 to R mansion。「始めたときから絶対に呼びたかった人たち」で、一通のメールから実現したという。
to R mansion が登場するのは二日目の朝10時、野外ステージ。「このあとすぐ青森の公演へ向かう忙しい方なので、二日目はぜひ10時から来てほしい」。

Nii Tete Boyeさん

to R mansion
「見る」だけじゃない。ステージに登ろう
今年いちばん力を入れたのが、ワークショップだ。「見て楽しむだけじゃなく、ステージに登ろう、というのが柱なので」。即興演劇、打楽器、電動ろくろ、絵、音楽の即興合奏など、内容もさまざま。当日、誰でも自由に参加できる。
子どもだけのお店「Child ピヨピヨ」も見どころだ。接客も値段も、子どもたちが自分で考える。取材中も店番の小学生が顔を出し、「お会計が大変」と笑っていた。
楽しみ方は日によって少し違う。「一日目は、飲んで食べて音楽を聴いて、前夜祭のような感じで。二日目は、とにかく何でもいいから参加してみてほしい」。ひとりでも、家族でも。「奥に、ぽつんと座って眺められる静かな場所もあります。でも、恥ずかしさを捨てて思いきり参加してみるのもおすすめです」。

見たことのない世界へ
最後に、迷っている人へ。「あなたが見たことのない世界を、お見せできます。そして、あなた自身も知らない、自分の中の能力に出会えるかもしれない」。
混沌とした世の中で、と半田さんは言う。「すべてを忘れられるような一日を、僕らも作りたいんです」。
七月の二日間、フレペで。あなたの知らない世界が、待っている。

フレペアートフェス2026 in 下川町(Furepe Art Fes 2026 in SHIMOKAWA)
日時:2026年7月18日(土)・19日(日)
会場:ガーデニングフォレスト・フレペ(北海道上川郡下川町西町100番地)
詳細:https://art-festival-in-shimokawa-3.jimdosite.com/
