【しまね移住女子ブログ】槙乃萌美 vol.2
こんにちは。槙乃萌美です。
昨年3月に埼玉県出身の主人を連れてUターンし、現在夫婦二人とわんこ一匹で島根県西部に暮らしています。
今回は、地方と都市部で大きく変わる、方言について。
島根県西部の方言は、標準語と大きく変わることがないとはいえ、
イントネーションの違いや、西部でしか伝わらない言葉がたくさんあります。
前職が声優だったこともあり、上京してから標準語の習得は必須。
方言だと自覚しているものは自分で直せますが、
標準語だと思っていた言葉やイントネーションを「方言だから直して!」と叱られたことが何度もあります。
その都度、アクセント辞典で調べたり、
関東近郊出身の人に教えてもらったり、本当に、方言には苦労をしました。
東京で毎日標準語を喋っているからといって、方言を使えなくなるかというとまた別。
妹が東京に住んでいるのでよく遊んでいましたが、
不思議なもので 東京で会うときは標準語で会話し、浜田に二人で帰省したときは、方言で話す。
「標準語スイッチ」と「方言スイッチ」が、不思議と土地にあわせて切り替わるようでした。
なので私は、浜田弁と標準語のバイリンガルです。
さて、浜田にUターンし1年半。
おじいちゃんおばあちゃん世代の方とお話すると、久しぶりに聞く方言のオンパレード。
「そういう方言あったあった‼︎」と、どんどん使いはじめる私に対し、
苦労しているのが、埼玉県出身の夫。
同じ日本語なんだから、なんとなくニュアンスで分かるでしょーと思っていましたが
そう簡単ではないようで。
移住してすぐは、両親や祖母がコアな方言を使うたび、意味やニュアンスを通訳していました。
会社では特に方言の壁は厚かったようで、同僚はともかく、
お客様と話している内容が分からないこともあり、なかなか大変だったようです。
そんな主人も、1年半浜田に住んで逞しくなり、積極的に方言を使うようになりました。
移住者が方言を使うということは、その土地になじもうとしている姿勢を周囲に伝える、とてもよいツールだなぁと思います。
ただし、イントネーションがちょっと違うだけで「うちの方言じゃない!」と思われるのも事実。
こちらでの生活に慣れてきた近頃は、夫が方言という大きな武器を早く使いこなせるよう、
浜田弁ネイティブの私がサポートしています。
話は変わりまして、私の祖母は江津市桜江町、山の方の出身で、祖父と結婚するときに越してきました。
高齢のため色々なことを忘れるようになりましたが、
埼玉からやってきた夫のことをいつも気にかけ、顔を出すたびに
「浜田は港の街だけぇ、海の近くの方言はきつく感じるでしょう」
と繰り返し話し、心配しています。
そして、
「話してみりゃぁええんだけど、語調が荒く感じるんよねぇ」
と。
住んでいる自分たちでは分かりませんが、他の地域から来た人にとって、方言の捉え方は様々。
車で30分の桜江町からきた祖母が方言の違いを感じるということは、
Iターン者にとっては全く別の文化に感じることと思います。
移住してきた方が心地よく暮らせるよう、お互いにコミュニケーションをとりながら、
地域に根づいた方言を大切にしていきたいです。
うちのわんこは、どこまで言葉を理解しているのか分かりません。
住む場所がかわったことで、人間の言葉が変わったと分かっていないでしょうが、
お散歩中、ご近所さんとの挨拶や会話などを通して、
方言を使う人通しに生まれる地域のつながりを、感じ取ってくれていたらなと思います。
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【名前】槙乃萌美(まきのもえみ)
【移住市町村】浜田市
【UターンorIターン】Uターン
【移住前の居住地】東京都
【年代】30代
【お仕事】前職は俳優・声優。現在は会社員
【好きなこと】歌うこと、家でのんびり過ごすこと
【Love shimaneとしてひと言】
学生時代、なんにもできないと思っていたふるさとに、自分次第でなんでもできると気づいて戻ってきました。
Uターンの私と、Iターンの夫(埼玉県出身)と、食べること大好きなわんこの、しまね暮らしの様子をお届けします。
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