和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

丸十家具

住所:和歌山県有田郡有田川町天満20
事業内容:家具店経営

有田みかんの産地として知られる、和歌山県有田地域。その地域にある有田川町に、1963年から続く家具店「丸十家具」があります。創業当初は小さな家具工房としてスタートした同店ですが、現在では2000㎡の敷地に3フロアを有する家具店として営業しています。ぬくもりを大事にした家具をはじめ、シンプルで使い心地のいい生活雑貨をバラエティ豊かに揃え、人々の暮らしに寄り添った店づくりを行っています。

有田川町では、「2040年までに消滅する自治体」の問題に対して解決策を打ち出すべく、若い住民が立ち上がり「AGW(Keep Aridagawa Weird)」という、まちづくりチームを発足しました。3代目店主の森本信輔さんは、そのチームのリーダーを務めています。アメリカ・ポートランドの開発支局と連携し、ポートランド流のまちづくりを取り入れるなどの縁から、お店でもポートランド製のクラフト雑貨を多数取り扱っています。

今回体験できる内容

体験初日は、まず初めに丸十家具で扱う家具や雑貨に関する説明、フロアの案内を受け、お店の理解を深めてから、実際に仕事のお手伝いをしていただく予定です。体験できる業務は、レジ打ちや商品の品出し、ディスプレイ、お店の清掃など様々。時期によっては、イベントのお手伝いをお願いすることもあります。また、男性で力のある方なら、家具の搬入などにも同行することが可能です。

仕事の特徴

「自分たちが楽しめる仕事をしたいと思っています。それは、まちづくりにもつながってくると思っていて。私たちが目指している、住んでいて楽しいまちにするには、普段の仕事を楽しくすることが大切なんじゃないかと。」

そう話す森本さんは、売れているものに捉われず自分が好きなものを仕入れたり、「周りに料理や食べることが好きな人が多かったから」とキッチン付きのイベントスペースを作ったり、自身が楽しいと思うことを積極的に取り入れて、仕事をしている姿が印象的です。

現在改装を進めているそのイベントスペースでは、今後不定期でカフェ営業やワークショップを開催するなど、様々なイベントを企画していくということです。

体験に参加していただく方も、ぜひ森本さんから仕事の流儀を学んで、楽しみながら働いてみてはいかがでしょうか。

体験スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.丸十家具の仕事の説明
・丸十家具で扱う家具と雑貨について
・フロアの案内/イベントスペースについて
3.仕事のお手伝い
☐接客のお手伝い(レジ打ち)
☐商品の陳列/掃除/イベントのお手伝いなど
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
☐接客のお手伝い(レジ打ち)
☐商品の陳列/掃除/イベントのお手伝いなど
※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
☐接客のお手伝い(レジ打ち)
☐商品の陳列/掃除/イベントのお手伝いなど
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答

補足事項

最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担

体験者の声

今回の移住・仕事体験は自分にとって本当に貴重な経験になったと感じます。
現地に行き、その土地の雰囲気や実際に暮らすイメージを得ることが出来ましたし、そこで暮らす方々にお話を聞くことで実際に暮らしているからこそわかる良さや不便さも知ることが出来ました。(20代・大阪府在住)
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