【大分の窓】色と形と旅と日々––2010年代のこと vol.3
大分はのどかな街だ。 東京やニューヨークなどの巨大な都市と比べて人口もずっと少なく、当然人口密度も小さい。だから街を歩いていて、時間の流れがゆったりしていると感じる。 [...]
大分はのどかな街だ。 東京やニューヨークなどの巨大な都市と比べて人口もずっと少なく、当然人口密度も小さい。だから街を歩いていて、時間の流れがゆったりしていると感じる。 [...]
2017年の秋。ぼくの乗っている飛行機は、シャルル・ド・ゴール空港に降り立った。まだ夜が明ける前だった。 パリへ行くことを決めたのは1ヶ月前、大分の屋根裏というバーで。ぼくと、女の子と、カモシカ書店の岩尾さんと3人で並んでカウンターに座っていた。岩尾さんはぼくに投げかける。「きみにはいま、なにがある?」ひどく頭を抱えてしまった。お金もない、地位もない、名誉もない。だとしたら、いま、隣りに座っている女の子と一緒にパリへ行く決断しか残っていない。女の子は自らの夢に近づくため、パリへ行くと決めていた。ぼくとその女の子は、一緒に長い時間を共有していたから、しばらく2人が会えないことがどういうことか、ぼくはわかっていた。 [...]
「あれ、今日ズッキュンで来てないんだ。」 1人でいる時や、他の友達と遊びに行っている時、よくこうやって言われるようになった。ありがたいことに、ズッキュンゴリラの活動を認知してもらえるようになって来て、嬉しいな。でもね、なんかモヤモヤしてるんだ。 [...]
「故郷」という文字を目にしたり、言葉を耳にしたりしたとき、あなたがいちばん最初に思い浮かべる場所や人、物はなんだろうか。 ぼくは大分市で生まれ育った。小学校中学校高校と、いずれも家から10分15分の距離。行くと必ず誰かに会うファストフード店やファミレス。ぼくはいまのところ、人生のほとんどをそれらの場所で過ごしたことになるが、「ここが故郷だ」という意識はあまりない。 [...]
大分市中心部という街に「住んで」いる1人の若者として、「街」との出会いや、それからの変化について書きたいと思う。 高校を卒業してから、アルバイトをしている書店が市街地にあることもあって、僕は街(大分市中心部)によく出かけるようになった。 [...]
去年の春、僕はAPU(立命館アジア太平洋大学)を卒業し、都会へと就職した。 そしてその一年後、ここ大分へとまた戻ってきていた。 [...]
ぼくはいま22歳だが、この数年、何もしていない自分、何者でもない自分が焦りであり、コンプレックスであった。それはいまも大して変わらないのだけど、いまから半年前とは少し状況が変わった。 趣味の合う友だちに声をかけ、フリーペーパーの制作と発行をはじめた。僭越ながら、そのフリーペーパーのタイトルは「ぼくらが街に出る理由」という。フリーペーパーというよりは、テイクフリーのZINEと言ったほうが近い気がする。 [...]
みなさん、はじめまして。 ズッキュンゴリラマガジンを作っているモエ(福岡県糸島市出身)とコリン(岐阜県高山市出身)です。 [...]