全国の飲食店を盛り上げようと様々なプロジェクトが始まっています。その原因となっているのは、新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行。

4月7日には国からの緊急事態宣言も出され、全国各地で「今まで通り」が通用しなくなり、様々な工夫でこの危機を乗り切ろうという試みが始まっています。

中でも、外出の自粛要請に伴い大打撃を受けているのが飲食店です。テイクアウトをスタートさせ、活路を見出す店舗がある一方で、「将来使えるチケットを購入して応援する」という取り組みも始まっています。

地元の飲食店を応援し、残すために、地域の一人ひとりができることは何なのか。それぞれの取り組みからはそんな思いが伝わります。

【千葉県柏市】新型コロナウイルスに負けない!飲食したつもりで飲食店を応援!

「地域の食の楽しみとコミュニティーの場」である飲食店の応援しようと有志が集まり、スタートしたプロジェクトです。該当店舗の食事券を事前購入するかたちで支援できます。

【宮崎県】BUY LOCAL miyazaki #地元を支えようプロジェクト

「飲食店から2~5割のお客様が一気に消えました」という衝撃の言葉から始まり、いかに大きな事態になっているかがわかります。

宮崎県内の飲食店がタッグを組み始まった取り組みです。食事チケットを事前購入するかたちで支援が可能です。

またクラウドファンディング用フォーマットを無償公開しており、宮崎以外のどの地域でも同様の取り組みがスムーズに行える仕組みも整えてあります。

【宮崎県日南市】落ち着いたら使おう!日南の飲食店の食事券を販売します!

#じも活! という掛け声で、こんなときだから地元でと呼びかけているのが宮崎県日南市です。

ここまで紹介してきた取り組みと同様に、食事ケットの購入または、実質寄付として支援を行うことができます。

【広島県】広島飲食未来チケット応援ページ

【広島未来チケットFacebookページ】

「ひろしま飲食店未来チケット」は、その店に将来食べに行くことを約束して前払いする商品券です。食べ歩きが好きな広島市近郊の有志約10人が呼び掛け、急速に広がっています。こちらは「クラウドファンディング」という形ではなくですが、お店が直接チケットを発行する形をとっているようです。

その仕組をわかりやすく説明した動画もあります。

【未来チケットの仕組み動画】

【ひろしま飲食店未来チケットのルール動画】

「この取り組み良いね」の連鎖で、自分たちの足元から地域を盛り上げる!

この他にも続々支援の取り組みが始まっています。普段であれば、同じような取り組みが乱立することは良くないことのように映るかもしれません。しかし、今回のコロナ・ショックとも言える事態は、日本全国すべてを覆っているものです。

だからこそ、「この取り組み良いね!」というところから、良い連鎖が始まり、自粛状態の中でも経済がまわり、助け合いの精神が活きるような事態につながることが求められているといえます。

自分がどこに居て、どこに貢献するのか。自分が残したいまちの姿はどのようなものなのか。自宅にいるという時間が長いからこそ、今いる足元から地域を見つめ直して考えてみることが、この次にきっとつながります。

今回紹介した取り組みも、全国どこでもスタートできるものです。できることからスタートし、動き出すことが、この危機を乗り越える力になるはずです。