■世界最大級の渦潮が有名な四国の玄関口「徳島県鳴門市」では、家庭菜園・アルバイト・兼業等、形態や規模を問わず農業を生活に取り入れながら、農業以外の仕事・ライフワーク・得意なことといった、自身のライフスタイルに合わせたX(=天職)で世の中に貢献する新しい生活様式「半農半X(はんのうはんえっくす)」を応援しています。

■令和6年度半農半Xシェアハウス事業 第2弾のなると金時編では、(株)JA里浦ファームと(株)おてつたびと鳴門市とで連携し、参加者のみなさんにシェアハウスで交流していただきながら、午前中は鳴門市のブランドさつまいも「なると金時」の農作業、午後からはフリータイムの鳴門暮らしを約2週間体験していただきました!

 

海風が心地よい町・鳴門市里浦町

真夏の太陽がじりじりと照りつける中、参加者が暮らす宿舎の部屋では、風が通るように開けられた窓から心地よい風が吹き込んでいました。

 

「鳴門市の環境と海風がとても気に入っています。夏でもいい風が吹くので、クーラーをつけなくても快適に過ごせるこの気候が好きです。」

 

そう言って出迎えてくれたのは、今回お話をお伺いする杉本 久美子さん。

昨年度の「半農半Xシェアハウス事業 なると金時編」に引き続き、今年度もこの事業に参加してくれたリピーターさんです。

 

「前回参加したときに、メンバーとの交流が楽しかったことや農家さんが作業中にとても気にかけてくれたこと、あと、半日は自由に過ごせるので鳴門市での生活が実際にどんなものなのか体験できたことがとてもよくて、今回も応募させていただきました。今回再び鳴門市を訪れたとき、とても懐かしい気持ちになりましたね。」

 

 

 

「また鳴門市に帰ってこられてよかったです!

 

半農半Xシェアハウス事業の滞在期間は約2週間。

鳴門市に「『帰って』こられてよかった」と語ってくれた杉本さんの言葉から、前回もとても充実した時間を過ごしてもらえたことが強く伝わってきました。

 

また、前回の参加者との交流について聞いてみると、機会があれば連絡を取り合ったり、地元が近い方とは一緒に食事に行ったりと、いい関係が続いているようでした。

 

農作業を通して感じる「食のありがたみ」と「感謝」

 

杉本さんたち参加者のみなさんが農作業をしているさつまいも畑は、東に、紀伊水道に面した海岸が広がる町にあり、心地よい海風を感じながら農作業をすることができます。

 

前回は全日程屋外での作業だったそうですが、今回は屋外作業のときと室内作業のときがあり、いろいろな工程を体験させていただいている、と杉本さんは話してくれました。

 

畑での作業の時は、機械を使ってさつまいもの選別をしたり、機械で掘ったあとに畑に落ちているさつまいもを残らず拾う作業をしたりしています。室内での作業は、さつまいもの『ひげとり』をしていて、掘ったさつまいもから出ている細いひげみたいな根っこを、手作業で1本1本むしり取っています。なると金時の皮は薄いので、丁寧に扱わないとすぐに傷が入ってしまうと教えてもらい、気を付けて作業をしています。」

 

 

「作業中はお話をしながら和気あいあいと作業をしている感じですか?」とのスタッフの質問には、

 

「作業の初めの方はお話したりもしますが、だんだん集中して無言になってしまいます。『ひげとり』はすごく集中できるんです。

とのこと。

 

 

「また、農家さんがすごく気にかけてくださって、『いけるで?※』とか『暑いけん水分取りなよ』とか、作業中によく声をかけてくれます。前回もそうでしたが、鳴門の方はおおらかで優しい方が多くて、すぐに打ち解けさせてくれますね。」

※『いけるで?』・・・阿波弁で『大丈夫ですか?』という意味。今回は『大丈夫?しんどくない?』というニュアンスで使われている。

 

前回に引き続き、今回も農家さんととてもいい関係性を築けている杉本さん。

 

「前回参加させていただいてから、地元などで里むすめ(鳴門市里浦町で収穫されるブランドなると金時)の箱を見ると、農作業のことを思い出して、普段忘れがちな『食のありがたみ』と『農家さんへの感謝の気持ち』を改めて感じられます。

 

と、笑顔で話してくれました。

 

杉本さんの『半X』

休日の過ごし方

「先日のお休みの日には、ルームメイトと妙見山にある鳴門NFT美術館トリーデなるとに行ってきました。トリーデなるとから見える鳴門の風景もそこを吹く風も最高によかったです!鳴門市は自転車があればどこにでも行けて、車がなくても生活がしやすいと思います。週末にはチームラボのイベントにも行ってみようかな、って思ってます。」

右手前のお城がトリーデなると。天気のいい日には展望スペースから鳴門の街を一望できる。

『トリーデなると』の奥に見える白い建物が『鳴門NFT美術館

 

 

次のお休みには、徳島の伝統工芸である藍染体験をしに行く予定とのこと。

ルームメイトとは、ほどよい距離感を保ちながらシェアハウス生活をされているようでした。

 

半農半webデザイナー

 

かつてはシステムエンジニアとして会社勤めをされていた杉本さん。

 

今回の『半農半Xシェアハウス事業』では、午前中はなると金時の農作業をし、仕事が終わってからはオンラインでwebデザイナーの勉強をされているとのこと。

『半農半webデザイナー』の相乗効果について、こんなお話を聞かせてくれました。

 

「webデザインをしているときは、パソコンに向かっての作業になるので体を動かすことが少ないですよね。それにパソコン以外の『何か』に実際に触れることも少ない。でも農作業だとたくさん体を動かすことができるし、実際に対象物に触れて肌で感じることができるので、そういった生の経験をwebデザインにも活かしていけるといいなと思っています。」

 

 

今後の展望とメッセージ

「前の会社ではデスクワークが中心だったので、退職後、『次は体を動かして働ける仕事がいい!』と思っていました。でも、昨年鳴門市さんの『半農半Xシェアハウス事業』に参加させてもらったことで、体を動かす仕事とデスクワークを両立する生き方もいいな、と思い始めました。今後も、引き続きおてつたびなどを利用しながら、webデザイナーと農業などを両立する生き方にするのか、webデザイナーのみで生きていくのか、この1年でじっくりと考えていきたいと思っています。

 

これから参加を検討している方へは、鳴門市の『半農半Xシェアハウス事業』は、参加者の年齢が幅広いので、いろんな世代の人と触れ合えていい影響を受けることができること、そして、私の好きな鳴門市の『海風』と過ごしやすい『環境』の中で、ちゃんと移住後の生活をイメージしながら2週間過ごせることがとても魅力的です、ということを伝えたいです。

 

かつてのわたしのように、デスクワークをしている人ほど、参加してみると新しい発見があるかもしれませんよ。

 

 

 

■おまけ■

 

インタビュー後、農家さんからいただいたさつまいもを見せてくださいました。

実はこの3種類のおいも、全部種類が違うそうで、里浦町ではなると金時だけでなくムラサキいもなども栽培されているそうです。

お部屋にはオーブントースターも完備されているので、もらったおいもはすぐに焼きいもにして味わうことができるのも、スタッフのおススメポイントです♪

 

 

 


 

■令和5年度 なると金時編 参加者インタビュー記事はこちら

鳴門市で築いた「人とのつながり」。半農半Xシェアハウス事業 体験レポート Vol.3

「人の温かさに心が洗われる」 半農半Xシェアハウス事業 体験レポート Vol.4

「農業ってすごく楽しくて癒される!」 半農半Xシェアハウス事業 体験レポート Vol.5

鳴門で「半農半フリーランス」はいかが?半農半Xシェアハウス事業 体験レポート Vol.6

 


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