いま話題の「ワーケーション」って?

日経BP社の「トレンドマップ2020夏」でも急上昇した「ワーケーション」。リゾートや地方で休暇を取りつつ仕事もするという働き方です。自然豊かな場所で働くことで、生産性の向上やストレスの軽減効果があるという検証結果も。

今回は実際に「ワーケーション」体験を行ってきた人の体験記、第二回です。
第一回(信州・白馬)はこちら

今回体験したのは、栃木県・那須高原

那須に移住した知人の家に遊びに行く予定が決まっていたので、気候のいい那須でワーケーションもしてみよう!と思い立ったのが今回のきっかけです。

東京から新幹線で1時間ちょっとで那須塩原駅、そこからバスや車で20分ほど。新幹線で東京に通っている人もいるくらいなので、ワーケーション期間中にいきなり出社しなければいけなくなっても大丈夫!というのが心強い場所です。

初日と2日めは雨のためのんびり過ごす

土曜と日曜のどちらかで、紅葉が見頃の那須岳に登ろうとしていましたが、どちらも雨。
しかし知人の話では、平日の朝イチで那須岳に登った後、10時には家に帰って仕事を開始できるのだとか。
地方移住の醍醐味ですね。羨ましい限りです。

那須は素敵なカフェや地元さんの美味しい野菜を使ったレストランが多いので、雨でものんびり過ごすことができます。少し足を伸ばして黒磯に行っても楽しめます。

ワーケーションをしたのはこちら

日曜から火曜まで、宿泊とワーケーションをしたのは、「エピナール那須」というホテルです。
ホテルとして使用されているのは左2つの建物で、今回はマンションとして利用されている右の建物に泊まるプラン(素泊まり)を利用しました。

ワーケーションは長期滞在になることも多そうなので、自炊設備があるといいなと思ったのですが、冷蔵庫と湯沸かしポットはあったものの、電子レンジが無く、ちょっと残念でした。でも、通常のホテルだと思えば当然ですね。

ただ、実際に住んでいる方も多い棟なので、館内はとても清潔で快適。
ロビーでパソコンを開いている方もいましたし、宿泊者も利用可能なトレーニングルームもありました。仕事が終わってすぐトレーニングしたりお風呂に入れるのはとても快適です。

3日め、ホテル内で仕事開始

前回も書きましたが、私の仕事はPC仕事とWEB会議がメインのため、通常の旅行グッズの他に以下のものを持っていきました。

・ノートパソコンとその周辺機器(マウス・電源)
・延長コード
・ポータブルWi-Fi

今回宿泊するホテルに予約をした際に「ワーケーションをしたい」と相談したところ、客室内に執務に向いた机と椅子は無いものの、ホテル共通の仕事用の部屋があるのでそちらを無料で使えます、と教えてくれました。

それがこちらの部屋。
デスクトップパソコンが置かれた立派な椅子と机2台と長机、そして見えないですが左側にはプリンターも完備されたお部屋でした。
こちらのおかげで、ワーケーションにありがちな「微妙な机と椅子で肩や腰が痛くなる」という悩みからは開放され、とても快適に仕事ができました。
私は手持ちのルータを使いましたが、Wi-Fiもばっちりでした。

ただ、窓の無い部屋だったので、仕事中は那須にいる素晴らしさを感じることはできなかったのがちょっとだけ残念でした。

館内が広かったので、あまり人がいないところを狙って短時間のメールチェックをしたり、少しずつ場所を変えて飽きないように過ごすことができたのはよかったです。(曇っていますが、晴れていれば那須岳が真正面に見えるはずの写真です)

仕事前に散策できる環境の素晴らしさ

このホテルはとても大きいので、敷地内に自然がたっぷりの遊歩道が完備されています。
仕事の前後や合間の好きな時間帯にここを散策してリフレッシュするのが、何よりの楽しみになりました。

ワーケーションというと、「自然のなかで仕事をする」イメージがありますが、前回書いたとおり実際には屋外でのパソコン業務はやりにくいものです。ワーケーションの本当の醍醐味は、「自然の近くで仕事をしてすぐにリフレッシュできる」ことなのかもしれません。

最終日前日は那須塩原駅前のシティホテルに宿泊

最終日は朝の新幹線に乗って出社する予定だったので、その前の日に駅前まで移動して「那須ミッドシティホテル」に泊まりました。

一般的なビジネスホテルなのですが、「ビジネス」ホテルというだけあってか、室内の机と椅子、電源にWi-Fiも仕事環境としては十分整っていました。
しかも窓からは那須岳が。
予想外に快適な環境だったので、ひとりワーケーションの方なら、ビジネスホテルに泊まるという選択肢でも十分かもしれません。

今回の体験を振り返って

2回めのワーケーション体験。ワーケーションのアピールをしていないエリアだったので、前回とはまた違った経験をすることができました。

<よかった点>

・前回と同じですが、仕事の前後や休憩時間に散策するなど、気軽にリフレッシュできる
(今回は天候もありできませんでしたが)仕事前に登山をすることもできるかも。
・ホテル宿泊の場合は、仕事後すぐに大浴場に入れる
・仕事向けの部屋があったので、机と椅子がしっかりしていて快適だった

<今回気になった点>

・仕事向けの部屋が自然が見える、感じられる場所ではなかったので、仕事中は東京と同じような状態だった
・東京から近く自然も多く手頃なお店も多い那須はワーケーションに最適だと思ったが、白馬と違い、ワーケーションができるという施設がみつからなかったのがもったいないと思った。

トップの画像に設定したこの写真は、実は那須の知人宅で撮ったものです。快適な机と椅子に、窓の向こうには大自然、室内なので虫も入ってこない(おまけに知人の奥様の手料理付き)という、私の考える理想的なワーケーション環境でした。

こんな施設ができたらいいなと思いますし、これからできてくるのでしょう。
楽しみです。

第一回、白馬でのワーケーション体験記はこちら
ワーケーション体験してきました!〜信州・白馬のワーケーション体験記

第三回、福島・相馬市でのワーケーション体験記はこちら
【ワーケーション体験記】地域に開かれた復興のシンボルでコワーキング体験! – 小高パイオニアヴィレッジ(福島県南相馬市)

 

★ワーケーション体験を教えてくださる方を募集しています!

今話題のワーケーション。体験してみた人も増えているのではないでしょうか。実際にやってみて気づくこともさまざま。
Nativ.mediaで記事にして、ワーケーションを検討している人に届けませんか?

こちらのフォームからお問い合わせください。