目の前に広がる青い海、どこまでも続く大きな空、ゆったりと時間が流れる宮古島市伊良部島。観光客が増え、リゾート開発が続く中、島の人たちは「またホテルが建つらしいよ」と話すものの、どんどん進むリゾート化を喜んでいる表情はありません。そんな中、入り江に囲まれた約2000坪の土地を借り受けることになり、島の人達にとって大切な場所や景観を残すことを大事にしたい、日常の中にあるお気に入りの場所になってほしいとの思いで2021年7月に誕生したのが國仲商店です。

今では島の人も観光で訪れた人もこの場所でひと休み出来て、この地域から生まれる交流や文化が混ざるような場所になってきています。島には「もやい」と呼ばれる、親しい仲間で定期的に集まる風習があります。一般的には飲みの場に集まりますが、近所のおじいやおばあが飲みの場の代わりに國仲商店に集まってお茶をするようになりました。

また、伊良部には農業に携わる人がたくさんいます。農家の収入と島の持続的な発展を考えると、地域で新たな産業をつくることの重要性を感じたことから、コーヒー栽培の挑戦を始めました。カフェやお土産、観光農園など観光産業としての幅広い展開が考えられるコーヒー事業をしっかり育んでいきたいと考えています。

島の地域に根ざした資源を基盤にしながら新たな付加価値をつけることで、持続可能な地域の事業を作りたい。そのための仲間が募集します。

島での事業づくりに挑戦しよう!

店長の里森は2年前に、東京の会社を辞めて宮古島にやってきました。東京で働きながら、ずっと「自分の力で挑戦したい」という気持ちがあり、國仲商店での仕事の話を聞いた時に離島で事業をつくることに強い思いと覚悟を持ち、伊良部島への移住を決めました。

都会から遠く離れた小さな島で事業を行うことは簡単ではありません。島の人口が少ないので、人間関係を作っていくには積極性が必要な反面、コミュニティが狭いため良い話も悪い話もすぐ回ってしまいます。島の人は経歴で人を判断せずに、相手の人間性をよく見ているので「誠実さ」がないとこの島ではやっていけません。他にも自分と価値観が合う人が少なかったり、近くに買い物や食事が出来る場所が少ないことも大変だったりします。

それでもこの國仲商店という場所を通して地域の人に喜んでもらえる事業をつくり、育てる経験はこれからの働き方をつくる、いい挑戦の機会になるのではないかと思ってます。國仲商店では場や店の運営、交流機会の創出、コーヒー栽培やオリジナル商品の開発など、短期的な利益を負うのではなく、長期的な目線を持って挑戦を続けています。人の数や資源が少ないからこそ、ゼロからモノを作る必要があり、その必要に迫られるからこそ自分で考えて生み出すことが出来るようになっていきます。

里森は話します。「伊良部島で暮らし、働くことで人としての器というか許容度のようなものを広げてもらったように感じている。そしてこの場所でしか出会えない人に出会えたことが大きな価値だと思う」と。

感じている価値も大変さもリアルにあるこの島で、地域に根差した事業を一緒に作っていきましょう。

約2000坪ある國仲商店の庭

約2000坪ある國仲商店の庭

國仲商店のロゴを地域の子ども達が書いてくれました

國仲商店のロゴを地域の子ども達が書いてくれました