みなさんこんにちは!
一般社団法人 全国道の駅支援機構 です。
本記事は、過去セミナーにご参加頂いた皆様当機構理事のメンバーと名刺交換をさせて頂いた皆様にご挨拶と今後の道の駅に関する情報提供のためにお送りしたメールマガジンより転載しております。

いつもメールマガジンをご閲覧いただき、誠にありがとうございます。
一般社団法人 全国道の駅支援機構の理事 金山 宏樹(かなやま ひろき)です。
先般、新型コロナウィルス拡大の影響で、日本においても緊急事態宣言が発出され、海外渡航も国内移動も難しい状況となっております。

機構メンバーも移動が叶わず、ご支援先のお客様ともWEBでの遠隔ご対応など取り組みに新しい時代を感じております。
皆さまも、なかなか先の見通しが立たず、ご不安を感じながら過ごされ、
通常業務や給付金など緊急を要する住民サービスへの対応、そして、ご出張の計画を立てるのもままならない状況かと存じます。
そんな中でも、運営しております「道の駅しかべ間歇泉-かんけつせん-公園(北海道 鹿部町-しかべちょう-)」は5月16日(土)から以下内容を打ち出し実施し営業を開始しています。

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当駅の「新型コロナウィルス対策の取り組み」
・開園時間短縮の実施
※当面の間、月曜日こ木曜日は10時〜15時まで開園します。金、土、日、祝は8時30分〜18時まで開園
・店内の消毒、買い物かごの消毒、換気の実施
・レジにビニールカーテン設置
・スタッフのマスク・手袋着用、手洗いの徹底、出勤前検温の実施
・お会計でお並びいただく距離を床に表示
・テーブルと椅子の数を減らす26席→15席へ
お客様に「感染予防対策ご協力のお願いがごさいます」
・玄関に設置している手洗い消毒のご利用をお願いします
・マスクのご着用をお願いします
・発熱その他の感冒様症状のある方は入園をご遠慮ください
・身体的距離の確保をお願いします
・会計はできるだけ1名様でお願いします
・混雑時、ご入園を制限させていただくことがあります
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当駅も休業をよぎなくされた道の駅です。業績が下がり、悲観的なニュースが 世の中を駆け巡りましたが
人が、「出かけたい」「食事をしたい」この欲求がなくなることはないと思っていまして、こんな状況でも どのように当駅が準備をすれば行きたくなる場所になるのかを考え行動することで結果 売上もついてくることと考えています。
休業中も

・WEB来店の取り組み(https://shikabe-tara.com/archives/category/media)←多数メディアさまに取り上げていただきました。
・スタッフのブログ投稿の継続
・雇用の維持
・ホームページのさらなるリニューアル
・ふるさと納税の納税額アップ

など、休まざるをえない環境だからこそ 新しい気づきと取り組みができたチャンスでした。オープン再開後は、売上も昨年対比プラスで順調に推移しています。

道の駅 売上アップノウハウ その2

前回の記事では、「接客」にトピックを絞って、そのノウハウを簡単にご説明しました。
今回は、全国どこに行っても質問される「地元客を狙えばいいの?観光客を狙えばいいの?」という問いについて考えたいと思います。

顧客心理を言葉化することは、簡単そうで実は難しいのですが、これを機会に改めて考えてみましょう。

まずは、
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[地元のお客様]
安くないと買わない。
[観光のお客様]
高くても買う。
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実際に考えているのは、このくらいの感覚なんじゃないかなと。でもこれだけで本当に十分でしょうか?
もう少し深堀りしてみましょう。

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[地元のお客様]
安くないと買わない。→ 日常使いだから財布の紐がかたい。節約したい。
[観光のお客様]
高くても買う。→ 非日常だから財布の紐がゆるい。衝動買いの可能性がある。
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これは運営側の視点だけなので 、お客様側の視点に置き換えてみます。

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[地元のお客様]
・産直 や 物販 →道の駅は、鮮度がよくて値頃感があるだろうはず。おもしろい地元の加工品がありそう。
・飲食      →海が近ければ海鮮メニューがあるのかなぁ安かったら食べようかな
[観光のお客様]
・産直 や 物販   →都心から近い道の駅であれば、鮮度がよくて値頃感があるだろうはず。地元のいいモノがあったら買って帰りたい。
・飲食 →地元の食材を使った新鮮なものが食べられるといい。高くても食べよう。せっかく寄ったんだし。どうせなら道の駅で食べよう。
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道の駅によって想定されるケースは様々ですが、おおよそこうした顧客心理が想定できると思います。簡単なようですが、こうした顧客心理を、関係者が常に念頭に置けているのかが本当に重要です。

「地元客を狙えばいいの?観光客を狙えばいいの?」という質問の背景には、こうしたイメージに思いが至っていないことが見え隠れするのです。

ただ、それも感覚だけではなかなか証明できません。そのために私達は「道の駅商圏分析サービス」等をご支援できますので、是非お問い合わせください。

さらに具体的にコンサルする際は、まずは地元の産物、宝の年間でとれるもの 生産者、加工事業者さんの出荷スケジュールをいただきます。
例えば、北海道 鹿部町-しかべちょう-であれば、旬の 食材を並べると以下のようなものがあります。

1月:鹿部たらこ、ごっこ(ホテイウオ)、水だこ
2月:鹿部たらこ、ごっこ(ホテイウオ)、水だこ
3月:ほたて、甘えび、水だこ
4月:ほたて、甘えび、水だこ
5月:甘えび、水だこ
6月:白口浜真昆布、甘えび、水だこ
7月:白口浜真昆布、水だこ
8月:白口浜真昆布、いくら、水だこ
9月:いくら、水だこ
10月:いくら、水だこ
11月:いくら、水だこ
12月:鹿部たらこ、水だこ

(その他にも、まだまだたくさん食材はあります。)

鹿部町は人口4,000人弱の本当に小さな漁師町なので、 産直ビジネスはなかなか難しいのですが、
地域には 旬ものがあり それらを、世の中でヒットしている商品・料理をリサーチして地域の特徴と掛け合わせることで
わざわざ行って「買いたくなる」「食べたくなる」ものって季節ごとに創ることは可能です。
そのために、地元のお客様と観光客がそれぞれ何を求めるのかを、具体的に顧客心理に照らしながら考えていくわけです。
地域の宝は何かをしっかり把握して、価値のある商品を揃えていきます。

観光地でないエリアでも「道の駅」が目的地になり 観光の目的地になる可能性があると思います。
これからは、新型コロナウイルスの影響で国内旅行へのニーズが強まると言われています。あの星野リゾート・星野代表は、これを“マイクロツーリズムへの回帰“と表現していて、近距離の旅行が増えるそうせざるを得なくなると発信しています。

その受け皿となるためにも、今一度 地元の「道の駅の在り方」を考え、投資し、 アフターコロナ時代にあったニーズに対応する「道の駅」をつくるべきだと考えています。当機構は、機会をいただければ是非それをサポートさせていただきたいと思っています。

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発行元
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