地方移住クリップは、地方移住に興味関心のある方ならどなたでもご参加いただけるコミュニティです。Facebookグループで運用されており、平日毎日、地方移住に関する様々なトピックを配信しています。現在約1200人を超える方が参加しています。

この記事では、5月31日から6月6日の間に配信された内容を元に、トピックを振り返っていきます。

— 今年は梅雨に入るのが早いという話があったのですが、なかなか梅雨入りもしないですね。

そうですね。日本は四季があり、それぞれの季節に応じていろいろな景色が見られますが、天候が良いというのもひとつの移住条件になる方もいらっしゃいますね。

— 晴れの日が多いところが良いとかですか。

そうです。例えば、九州の宮崎県は日照時間が長いことを移住のポイントにあげたりしています。サーフィンやロッククライミングなど、屋外スポーツや、アウトドアを趣味にされる方にとってはより重要なポイントかもしれませんね。

地方自治体の受け入れ態勢の整備・拡充で移住促進へ

— こちらは、グローカルミッションタイムズに掲載されている連載記事「ウィズコロナ時代に移住で考える地方創生」の第2回記事ですね。

ニュース記事: ウィズコロナ時代に移住で考える地方創生② 地方自治体の受け入れ態勢の整備・拡充で移住促進へ

これまでいろいろと試行錯誤されてきつつもうまくいったといえない「地方移住」が、都市部を中心に広まったコロナ禍の影響から、促進されているという内容を多角的に捉えられる内容になっています。

— オンライン中心の取り組みが展開されたこともあり、今までの移住関心層からも幅が広がったように思いますね。

記事中にもありますが、関心が高まったことで、地方自治体側からすれば、地方移住関心層の奪い合いが始まっているともいえます。記事中にもありますが、それぞれの自治体がしのぎを削るような環境になっているからこそ、地方移住をしたいという方は、今こそ自分のニーズを明確にし、地方移住を考えていくのが良いと思います。

— 良いところは埋まってしまったりして。

さすがに定員があるわけではないですが、地域内でどんな役割を担うかという点は、移住のタイミングや地域コミュニティにどう馴染むかという点で大事だったりするので、そのあたりは影響するかもしれないですね。

和歌山県が「転職なき移住」に補助金交付

— 続いてこちらです。和歌山県の新しい取り組みとしてニュースが発信されていました。

ニュース記事: 「転職なき移住」に補助金交付へ、和歌山県の狙い

こちら、記事タイトルからでは内容がわかりにくいですよね。簡単にまとめると、大都市圏の企業に勤めたまま、和歌山県に移住する「転職なき移住」を認める企業に対して立地企業に準じた補助金を交付しますというものです。

— 今までは、地方移住というとネックだったのが職探しだったわけですが、これなら今の企業に務めたまま地方移住ができるということですよね。

その通りですね。地方移住の課題点でよくあがる、仕事のマッチングや、給与水準が折り合わないなどの課題が解決しそうです。そしてこれ、移住者を優遇するわけではなく、企業側にインセンティブを与えるかたちになっているのがポイントですね。

— 企業側からすれば、この2年で急速に整備されたオンラインでの仕事環境も活かせそうです。

和歌山県としては、転職なき移住を通じて企業誘致に匹敵する地域活性化の効果を期待しているようです。大きな視点で捉えれば、やっと暮らす場所と働く場所が近くなくてはいけないという従来のかたちから開放されてきているというふうに見ることもできそうです。

こういう取り組みを通じて、月に1度だけオフィスへ行くために東京へというようなより東京と地方をいったり来たりするスタイルが一般的になるかもしれず、そうなるとさらに可能性が広がる予感もしています。