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この記事では、6月7日から6月13日の間に配信された内容を元に、トピックを振り返っていきます。

コロナ禍での地方移住関心の高まり。人気の地域が変わってきた背景

地方移住が気になっている方の参考になる書籍が刊行されました。『東京を捨てる コロナ移住のリアル』(中公新書ラクレ)です。

コロナ禍で急速に高まった地方移住の動向についてコンパクトにまとまっていますね。こちらの記事は、その書籍の内容を抜粋・編集したものですが、地方移住での関心度が高い地域が変わってきているという指摘になっています。

ニュース記事: 高まる「東京脱出」熱。移住相談が急増したのは「魅力度ランキング最下位」常連だったはずの茨城県

— 魅力度ランキングでたびたび下位争いが話題になってきた茨城県が、地方移住の検討地域の上位に入っているというものですね。

記事タイトルでは、より注目を引くためにこのようになっているのでしょうか、本質は、コロナ禍の地方移住は、従来より更に「東京への近さ」が検討のポイントになっていることでしょう。

— 茨城、神奈川、山梨、群馬など、東京へのアクセスが2時間〜3時間の地域が注目されているようですね。

記事内にもありますが、「何かあれば東京へすぐに出れる」ということが作用しているみたいですね。これ逆にいえば、多くの人は東京のポテンシャルに惹きつけられているということだと思うので、コロナ禍が落ち着けば、一気に東京圏に引き戻される可能性があるのではないかなと思っているポイントでもあります。

— なるほど、いまはコロナ禍もあり地方移住が進んでいるようにみえるが、東京の引力は衰えていないというわけですか。

漠然と、東京でなにか魅力的なことがあればすぐに動ける態勢をとっておくというのはそういうことの現れな気がしますね。なので逆にいえば、この地方への関心が高まっている間に、いかに新しいモデルを示し、価値観の変化に繋げられるかというのが大事なように思います。

お試し移住で最初の一歩を踏み出してみよう

— 地方移住の最初の一歩に「お試し移住」がありますが、現在もいろいろな取り組みが増えているようですね。

ニュース記事: 廃業宿をシェアハウスに 楢葉で「お試し移住」環境整備へ

福島県楢葉町での取り組みがニュースになっていました。廃業した旅館をシェアハウスとして活用し、気軽に町の雰囲気を体感できる生活空間を提供するというものです。廃業した旅館を活用するというアイデアが良いですよね。

「お試し移住」は、いろいろな自治体が取り組んでいて、実際に暮らしてみる体験ができるので、移住を検討されている方にとってもメリットが多いといえます。

— いろいろな特典がある自治体もありますね。

自動車も貸してくれたり、住まい自体の作りにこだわったものなどもありますね。九州などでは、往復の飛行機代を支援してくらたりする自治体もあります。

— すごいですね。訪れるハードルが下がります。

情報収集しているだけではわからないこともあるというのと、やはり実際に訪れてみて、滞在して、暮らしてみないとわからないということが多いからだと思いますね。そして、よりリアルに地方移住を考えられるということだと思います。

— 自治体側もそこを十分にわかっているので、交通費などを支援するわけですね。

そのとおりですね。いまだと、暮らさないけれどとても好きになったということで通う方もいるそうですし、地域の入り口として、お試し移住は様々な効果をもたらしているといえるでしょう。