和歌山県が、2018年4月から企画している起業・就農、就労の体験プログラムが

「わかやま しごと・暮らし体験」です。

利用者が希望する事業者のもとで「しごと」を体験しながら、

周辺地域の先輩移住者や地域住民の方との交流を通じて「くらし」の体験を行い、

移住後の生活をイメージすることができます。体験費は無料です。その“体験先”をご紹介します。

皆様お宿 川風

住所:和歌山県西牟婁郡白浜町日置90-1
事業内容:旅館業、飲食業、各種コンサルティング

 

和歌山県の南に位置する西牟婁郡白浜町の日置川地区は、手つかずの自然が8割も残っているとされています。雄大な自然に囲まれたこの土地で、古民家での田舎暮らし体験を提案している風本泰士さんは、皆様お宿 川風”をはじめ4箇所の民泊、キャンプ場、各種自然体験アクティビティを運営しています。

風本さんは大学卒業後、25年間料理人として大阪で様々な飲食店の経営をしてきました。その後タイに渡り、6年間日本料理の指導を行っていたそう。帰国後は田舎暮らしをしたいと考え、たまたま見つけた和歌山県白浜町の地域おこし協力隊に申し込みをしたのが、日置地区へ移住したキッカケだったそうです。

地域おこし協力隊では、主に道の駅レストランの料理指導と地域自然保護活動の仕事をしていたそうです。地域おこし協力隊の活動を経て、これからの人生は地域おこしを生業にしていきたいと考えるようになったといいます。

協力隊の仕事を終えたあと、風本さんは当時借りていた古民家をそのまま購入し、不在時は民宿として貸し出したのが、田舎暮らし体験事業の始まり。現在も、クラウドファンディングや補助金制度で資金調達をしながら、BBQテラスやドームテントなど、続々と設備を増やしています。

今回体験できる内容

皆様お宿 川風では、古民家に宿泊するだけでなく、BBQ、サウナ、カヤック、漁船クルーズなど、日置川周辺でできる体験や観光案内も対応しています。

「たとえば、夜は川の近くでBBQをしたり、釣りの仕掛けをかけてみたり。古民家ではフィンランド式サウナも楽しめます。朝食は、庭で飼っているにわとりが産んだ卵を使って作ります。お客さんの要望に合わせて、日置地区での暮らしを体験してもらっていますね。」

観光地として栄える白浜町ですが、日置地区は落ち着いた雰囲気のある地区。和歌山県は、リモートワークで仕事ができる人の移住先としても受け入れを歓迎しています。

風本さんのもとでのしごと暮らし体験は、地域おこしに興味がある方、移住先を探している方、移住先で自分の仕事を持ちたいけどどのような選択肢があるのか知りたい方、自分で民宿やゲストハウスを運営したいといった方には特におすすめです。もちろん、田舎暮らしに興味がある、田舎での遊びを体験してみたい、といった方も大歓迎です。

日置地区を移住先として選んでもらえる地域にしたい。まずは体験できる機会を作りたい

風本さんは、2年間の地域おこし協力隊の活動の中で、自然保護や空き家問題といった課題は、地域からの情報発信が解決の糸口になっていることに気づいたと話します。

アフターコロナにより、リモートワークで働ける人も増えています。居住地選択の自由度が高くなれば、都会を離れたいと考える人も増えてくるのではないでしょうか。そのためにも、情報発信を続けていきたい、と風本さんは話します。

「この体験で来てくれる人も、一人旅感覚で参加してくれたら面白いかもしれませんね。何か新しい発見があるかもしれないし、とにかく試しに来て、まずは体験してもらえたら。」

今回のしごと暮らし体験は、仕事と田舎遊びの両方を体験できる、お得な体験です。異色の経歴をもち、バイタリティ溢れる風本さん。国内外の移住経験、事業のアイディア、継続のコツなど、気になることはなんでも聞いてみてください。チャレンジ精神、道を切り拓いていく力を肌で感じながら、あなたの”新しい気づき”が見つかる体験になるでしょう。

スケジュールイメージ

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.仕事のお手伝い
・活動の見学や梱包等
※時期によって作業が変わります。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い・活動の見学や梱包等
※時期によって作業が変わります。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・活動の見学や梱包等
※時期によって作業が変わります。
2.体験の感想、質疑応答

補足情報

最少催行人数:1名
宿泊場所:皆様お宿 川風

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:実費負担
交通費(自宅~集合場所):実費負担