7つの行政区がある北九州市の中で、最も面積の広い小倉南区。山・川・海などを豊富に有し、一次産業が盛んな場所です。石灰岩でできた地形が広がる平尾台という場所があり、九州随一のカルスト台地としても有名。

そんな平尾台の魅力と価値を日本だけでなく、世界にも発信している「Hug平尾台プロジェクト」。この団体を主催する、壹岐尾恵美(いきおえみ)さんは、プロジェクトの一環として、「民泊 山の家 粋邑(いきむら)」と「ひつじcafe HIRAODAI」を運営しています。

旅人は粋邑に宿泊し、隣にあるひつじcafeで食事も取れる。地域で出会った方とのお話を楽しむこともできます。

「平尾台には地域のみなさんが気軽に快適に集える場がないなと感じ、まずは地元の人たちが集まれる場所をつくりたいなと思って。他の地域の人たちは、その土地や食事を知ることで、人々とコミュニケーションをとるきっかけになりますし」と壹岐尾さんは話します。

今後、壹岐尾さんは、Hug平尾台プロジェクトを通して、人々が働ける場所もつくりたいと考えています。

その1つとして、古い家具工場を改装中。現在、北九州市街地で営んでいる建築設計、インテリアデザイン事務所を「山のデザイン事務所」として平尾台に移転予定です。その他ギャラリーやコワーキングスペース、ハイカーの人々が立ち寄れるお店にするのか、様々な角度から検討を重ねています。

高原の爽やかな空気、人を元気にするパワー、人の暖かさ。様々な魅力を秘めた平尾台を多くの人たちに知ってもらいたい。そこに仕事でもあるデザインの力を加え地域の魅力をどのように発信するのか。人が集まる場所にするためにはどうすればいいのか。壹岐尾さんが日々試行錯誤し、取り組む姿勢からは、暮らしや仕事を充実させるヒントが得られそうです。

今回体験できる内容

壹岐尾さんは、「Hug平尾台プロジェクト」を行いながら、本業である自身が代表を勤めるインテリアデザインの会社を経営。

平尾台の空き家や空き地の活用においては、本業での知識・経験が活きているそうです。

どのような思いで空き家や空き地の活用をしているのでしょう?
壹岐尾さんに聞いてみたところ、

「平尾台も含めて田舎には利用しにくい空き家や、利用出来ずに荒れ地になってしまう土地がいっぱいあるんです。空き家や使われていない土地を活かして、人が来れる場所、且つ、地域の人や訪れる人にとって『あそこができてよかったね』という場所をつくりたいんです」

そんな思いから、本業の建築設計やデザインの技術を活かし、人の集まれる場所として「民泊 山の家 粋邑」と「ひつじcafe HIRAODAI」をオープンしました。

今回の体験では、粋邑とひつじcafeのお仕事の一部をお手伝いします。

粋邑とひつじcaféは、平尾台や自然が大好きで、ハイカーでもあり、アメリカのロングトレイルの経験者でもあるスタッフの原田優(はらだゆう)さんが中心となって運営されてます。

粋邑に実際に宿泊しながら、運営方法を学び、また、ひつじcafeでは接客を通して地元の人々とコミュニケーションを取ることもできます。

粋邑とひつじcafeでの体験を通じて、「Hug平尾台プロジェクト」を知り、地元の魅力発信の方法についても直に知ることができるでしょう。

移住を検討している方はもちろん、地域の魅力を発信したい方、空き家活用や地域コミュニティの形成に興味のある方にとっては、学びの多い時間になるはず。

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