地方移住した諸先輩方の話を聞くと羨ましいことだらけ。何気ない彼らの日常の中に、失ってしまった大切なことがあることにも気づかされる。まわりの東京人と比べると、なんとも穏やかな顔をしているように感じる。今回は実際に地方移住した人からお聞きして、超うらやましいと思ったことを7つピックアップ。近い将来すべて自分ごとにしたい。

旬の食材が楽しめる

東京にいると旬の食材や野菜を意識したことがなかった。そもそも旬野菜が何かもわからない。地方の人は旬野菜で季節を感じ取るそうだ。移住した先輩が「田舎の産直販売は東京のデパ地下より面白い」と言っていた。値段も安くて、オクラ・ナス・玉ねぎ・ブルーベリー・大根・ネギなど種類も豊富。そりゃ美味かろうって感じ。
旬の食材

密がない

コロナ渦で大都市圏の人は、外出するのにも神経質にならざるを得ない。リモートワークが進んでいると言ってもごく一部の企業、すっかり満員電車が復活していて通勤するのに危険を感じる。夕飯時のスーパーも長蛇のレジ待ち、トイレも並んで、チケットも並んで、どこに行っても蜜だらけ。

ジョギングしていても、マスクをしていなければ変な視線を感じる。田舎暮らしの友人は「家族以外と接することがほとんどない。お隣さん家も1km近く離れてるから外出で気を使うことはない」と言っていた。
3蜜がない田舎

仕事の話がない

仕事が終わったら仕事の話をしないのが、どうやら地方の人らしい。実際、地方の飲み屋で飲んでいても仕事の話が耳に入ってこない。他愛もないことを、楽しそうに話しているだけ。飲みに行ったら出てくるのは仕事の愚痴だけ、同僚が何に興味をもっているかすら知らない。そんな私からすると、他愛もない話ができることがとても羨ましい。
地方の居酒屋

癒やしの景観

目に入るのはコンビニネオン、空を遮る高層ビル。クリスマの時期になると、これでもかって言うほどアピールするイルミネーション。都会の景観は、すべてが人工的的。綺羅びやかだったりするけど見ていて疲れる。何気ない、飾り気のない風景に囲まれたい。移住先で富士山が見えたりしたら、きっと心癒されるんだろうなと思う。
癒やしの景観

奏でる音

妻の実家(岐阜県瑞浪市)に行くと、自然と音に敏感になる。虫とカエルの合唱、風のせせらぎ、何の音かわからないけど隣の家の作業音など。聞いているとほっとする音が地方にはたくさんある。
風鈴の音

薪ストーブ

地方移住した友人宅にある薪ストーブがとにかく羨ましい。この時期になると、薪ストーブらしい。火を見ているだけで気持ちが安らぎそう。友人が「火を入れる瞬間が好き」と言っていた。こちらはポチッとするだけ。そりゃ薪ストーブの方が絶対いい。薪ストーブがあるだけで素敵な空間になって、家族や友人と団欒がはずみそう。
薪ストーブ

家賃が安い

高松出身の友人が「月10万円出せば100㎡以上のところに余裕で住める」と言っていた。地方の賃貸物件を見ていると確かに安い。5万円で2LDKとかもざらにある。つまりは東京の家賃が高すぎるってことなのだろう。もちろん家賃が下がっても、その分自動車代とか色々必要になるんだろうけど、家賃が安いってのはやっぱり嬉しい。
地方は家賃が安い

筆者の地方移住の進捗

会社がリモートワークを推進していることもあり、移住へのハードルはかなり下がった。とは言え、大学までは都内で学びたいという娘の要望があるため、完全移住は少し先になりそう。なので第一ステップとして週末移住あるいは週中移住を検討中。家族としては、私が単身移住することで、ひと部屋自由に使えることになるし、思春期まっさかりの娘にとってパパ不在は願ったり叶ったりらしい(笑)

今のところ、移住第一ステップとして都内アクセスが良いテレワーク移住を検討

・山梨県(都留市、大月市、甲州市)
・茨城県(結城市、那珂市、土浦市)など

【著者】加藤 椎成(かとう しいな)
大阪市出身、都内在住。関西大学経済学部経済学科卒業。通信インフラ、Web広告会社を経て、大手旅行会社に勤務。2016年からは地域交流事業に携わる。学生時代から現在まで国内外100都市を旅する。仕事や旅を通して、地方の素晴らしさを再認識し、近い将来の地方移住を計画。移住先探しノウハウや地域メモを個人メディア(地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。)で公開中。地方で自分らしく生きるを目標に、テレワーク中心のあたらしい働き方も実践中。2020年より移住先探しダイアリーを執筆。