地方移住したい。そう思っても、実際どうすればいいのかわわからない。なので、まずは「知る」ことから始めよう。地方を知れば知るほど、地方移住するという目標がより明確化され、行動が生まれる。「知る」ことで、モチベーションは生まれる。あなたが地方移住に興味があるのなら、まずはどんどん情報を仕入れよう。どのような移住先があるのか? どんな人達が移住したのか? どんな仕事をしているのか? 知るほどに、あなたの目標が明確になる。

当たり前だけど、現地に行って移住者の話を聞くのが一番濃厚な情報を得られる。とは言え、コロナ禍の状況で現地に行くのも難しいし、実際行こうと思っても時間もお金も必要になってくる。そこで今回は、移住候補地へ行かなくても、より効率的に移住情報を得られる方法をお伝えする。

都内の移住相談センターを活用する

移住相談窓口は必ずしも現地とは限らない。いくつかの自治体は都内に移住相談窓口を設けている。NPO法人ふるさと回帰センターを利用すれば、東京・大阪を除くすべての都道府県の移住情報を得ることが可能。事前予約すれば相談員が個別に、あなたの疑問に答えてくれる。また移住パンフレットや現地の観光情報などの小冊子も入手可能。

ふるさと回帰支援センター(有楽町)

オンライン移住相談を活用する

多くの自治体がオンラインでの移住相談を受け付けている。移住の下見に行く前に事前にオンライン相談しておけば、現地の段取りをお願いすることも可能。もちろん無料なのでこちらも使わない手はない。移住先候補がさだまっていない場合は、以下のサイトを利用してみよう。オンライン移住相談を受けつけている自治体がエリア分けされている。

オンライン移住相談センター/SMOUT
ふるさと回帰支援センター(移住相談)
参考記事:オンライン移住相談でホンネで聞くべき5つのこと

オンラインサロンやコミュニティで情報を集める

特定の人だけで情報を共有するオンラインサロンやコミュニティであれば、より詳しくその地域のことや、地域プロジェクトについて知ることができる。地方移住についても無料・有料多数のコミュニティが存在する。インターネットの表面的な情報だけではわからないことも、オンラインサロンやコミュニティであれば一方的な情報発信ではなく、双方向での情報伝達が可能になる。現地に足を運ぶことなく、深い情報を得ることが可能になる。

地域を盛り上げるオンラインサロン/コミュニティ(CAMPFIRE Community)
地方移住”ホンネ”サロン

地方のテレワークセンターを利用する

あたらしい働き方でリモートワークが浸透してきた。総務省も、移住を促すために「ふるさとテレワーク」を提言している。徐々にではあるが、地方都市にコワーキングスペースとしてのテレワークセンターが整備されている。地方移住の候補地に、テレワークセンターがあれば、ぜひ活用して欲しい。そこに行けば様々な職種の人たちに出会うことができる。地元の人もいれば、移住者として一歩先ゆく先輩たちにも出会えるだろう。

八ヶ岳コモンズ(山梨県北杜市)
テレワークセンターMINAKAMI(群馬県みなかみ町)
CROSS BE(山梨県甲府駅前)
テレワークセンター事例集(国土交通省)

移住先を丸裸にする最強データベース

地方移住を検討し始めたら、候補先の家賃相場はもちろん、ガス代や病院数など色々気になる。各自治体の移住補助金や移住支援金なども知っておいた方がいい。NTTレゾナントが運営する「goo住宅・不動産」を使えば、下記の情報を簡単に調べることが可能(3都市まで比較も可能)。使い方は至って簡単、トップページにアクセスし、右上の「助成金」情報から、調べたい地域を選ぶだけ。

■出産・子育ての給付金(補助金・助成金)など
 >出産祝い
 >子育て関連の独自の取り組
 >乳幼児医療費助成(通院)対象年齢
 >公立保育所数
 >私立保育所数
 >公立小学校1学級当たりの平均生徒 など

■住まいの給付金
 >利子補給制度
 >補助/助成金上限金額
 >移住支援制度
 >新婚世帯向け家賃補助制度 など

■公共サービスや治安
 >ガス料金
 >水道料金
 >一般病院総数
 >小児科医師数
 >家庭ごみ収集(可燃ごみ) など

■人口などの統計情報
 >総面積
 >世帯数
 >総人口数
 >転入者数 など

goo住宅・不動産>助成金情報

筆者について

都内在住、旅行会社勤務40代会社員。この先1〜2年で地方移住を検討している。東京から脱出したいわけだが、単に田舎暮らしをしたい訳ではない。衣食住、仕事、人、金、情報、趣味、すべての自由度を今よりぐんと上げるために地方移住を計画している。あたらしい働き方でテレワークが日常になった今、もっとライフスタイルを重視した生き方ができると考えている。

■ブログ
地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。

■ツイッター
https://twitter.com/c7local

【著者】加藤 椎成(かとう しいな)
大阪市出身、都内在住。関西大学経済学部経済学科卒業。通信インフラ、Web広告会社を経て、大手旅行会社に勤務。2016年からは地域交流事業に携わる。学生時代から現在まで国内外100都市を旅する。仕事や旅を通して、地方の素晴らしさを再認識し、近い将来の地方移住を計画。移住先探しノウハウや地域メモを個人メディア(地方移住してテレワークで働けば、人生めちゃ楽しいやん!と思う。)で公開中。地方で自分らしく生きるを目標に、テレワーク中心のあたらしい働き方も実践中。2020年より移住先探しダイアリーを執筆。