本格レザーを使ったクラフト体験
忙しい日々のなかで、「何かを手で作ってみたい」と感じたことはありませんか?
スマホやPCに向かう時間が多い毎日だからこそ、手を動かし、素材と向き合う時間が新鮮に感じられます。
今回、富良野市内で体験できるレザーポーチづくりに参加してきました。
「ものづくりなんて中学生の授業以来かも…」なんて思いながら挑んだこの体験。
思っていた以上に奥深く、心に残る面白い体験でした。
はじめに
今回の体験は、富良野市地域おこし協力隊である筆者が、富良野駅の目の前にある「yezoLABO(エースラゲージ北海道 富良野本店)」でさせていただきました。
普段はスーツケースなどの旅行用品を扱うお店ですが、店内の一角でレザークラフトの体験も受け入れているそうです。
「えっ、ここでクラフト体験ができるの?」とちょっと驚いたのですが、やってみるととても居心地のいい空間でした。

店内の様子。富良野カラーをイメージしたスーツケースがたくさん置かれている。
体験の概要:何を、どう作ったか
①素材選び
まずは「どんな形・サイズのポーチを作るか」から始まります!
今回、私は正方形のポーチを選びました。
人気なのは長方形のタイプだそうです。
カードや券を入れて使う方が多いとのこと。

作りたいタイプとカラーを決めて自分だけのポーチを!
次に選ぶのは、スーツケースにも使われているデッドストックの牛革。
北海道産の高品質な牛革が使われており、レザースーツケース自体も珍しい存在だそうです。
そんな革の色や柄を、自分で選べるという贅沢な工程。
落ち着いた色味からちょっと個性的な柄まで揃っていて、どれも素敵で迷いましたが、私はキャメル色を選びました。
選ぶ時間だけでも、すでに楽しかったです!
②ボタンの取り付け
続いては、ポーチの留め具となる金具を付ける工程。
金具パーツを当てはめたら、専用の器具で固定して、カナヅチで叩きます。

ポーチの形によって使う金具も違うみたいです。
力加減が難しく、強すぎるとパーツが潰れてしまうので、繊細な力加減が求められます。
ハマってくれた瞬間は、ちょっと嬉しくなりました。
③ボタンの位置調整→もう一度叩く!
先ほど取り付けた金具の向きをしっかり確認して、位置を微調整します。
金具に印字してあるブランドロゴの“y”の字が、上下逆にならないように向きを合わせたら、もう一度固定して叩きます。
金具を固定する器具の先と向きをピッタリにして叩くと、しっかりと留まりやすくなりました!

工程によって使う器具が違います。使う器具はシールの色で判別!
④ポーチの形に折り込んで、最後の取り付け!
ポーチを折りたたんで、形を整えたら、もう片方の金具パーツを取り付けます。
ここも位置がズレるとボタンが噛み合わなくなるので、慎重に……!
位置を合わせたら、またカナヅチでカン!と叩きます。
しかしこのカナヅチ、力加減がハチャメチャに難しい。
強く叩くと潰してしまうし、弱すぎると留まらない。
何度もやり直してOKをいただいた時は「できた!」と嬉しくなりました。
⑤タグを付けて仕上げ
最後に、お好きなタグを選んでポーチに付ける工程。
タグも、全部可愛いのでとても迷いました。
その悩みに悩んで選んだタグを、穴にチェーンを通して取り付けます。

エゾリス/ラベンダー/シマエナガは富良野ならではのデザイン!どれも可愛い。
⑥完成!
完成したポーチがこちら!ドン!
「自分で作ったポーチ」という響き、大変良いものです。大切に使います!
体験して見えたもの・手を動かして気づいたこと
金具をまっすぐ付ける作業やカナヅチで叩く力加減など、簡単そうに見えて、実に繊細な作業のように思いました。
しかし、講師の方がそばで優しく教えてくれたので、初心者でも安心して取り組めました。
子どもでも十分できそうで、「親子で体験」なんていうのも楽しそうだなと思います。
体験時間はおよそ20~30分ほど。
あっという間ですが、自分で選んだ素材を、道具を使って一つずつ形にしていく時間は、濃密ながら、どこか癒やされるものでした。
駅前という立地もとても良く、観光の合間にもふらっと立ち寄れます。
(※クラフト体験は予約必須なので、お問合せの上ご参加ください)
久しぶりに、「自分の手を使って何かを作る」楽しさを思い出しました。
地域資源としての視点:体験が持つ意味
雑貨屋さんも決して多くはなく、「ちょっとした贈り物」や「旅の思い出になるもの」を探すと、なかなか選択肢が見つからないことも。
観光の合間にも立ち寄りやすく、自分の手で作ったアイテムは、使うたびに思い出がよみがえります。
まとめ
今回のレザークラフト体験を通して、ただ「買う」のではなく、「つくる」ことの価値を改めて感じました。
そして何より、それが富良野のまちなかで、気軽にできるということが、大きな魅力だと思います。
富良野市地域おこし協力隊として、これからもこうした体験の魅力を、実際に足を運んで体験し、レポートして発信していくことで、少しでも多くの方に伝えていけたらと思います。
「地域の魅力は、体験することでより深く伝わる」
その実感とともに、今後も富良野の“新しい楽しみ方”を探していければと思います!