緊張や興奮。もしもそういった自身の感情や相手の心が可視化されるとしたら、あなたはどう感じますか?とある婚活イベントの会場。
和やかな雰囲気の中、参加者が一斉に耳へと着用したのは何やら見慣れないアクセサリーのようなもの。
ストラップの先の透明な球体からは青・緑といったLED が点滅しています。これこそイヤリング型脈拍フィードバックデバイス『e-lamp.ONE』です。
「e-lamp. の着想・始動は2020 年。ちょうど新型コロナウイルスによる世界的パンデミックが起きた頃でした」。
そう話すのは『株式会社e-lamp.』の代表を務める山本愛優美さん。
北海道出身の彼女は高校2 年生で起業。
学生起業家として活動し、現在は同社を牽引する傍ら、慶応大学大学院でHCI(ヒューマン・コンピューター・インタラクション)を専攻しています。


「e-lamp. は耳たぶの脈拍に連動してLED が点滅して光る仕組みになっています。また血液量が脈拍を推定して点滅の色も青→緑→赤へと変化していきます。
婚活イベントでは会話中に相手が緊張しているのかリラックスしているのかなどを読み取る手段としてはもちろん、アイスブレイクのきっかけにもピッタリなのかなと思います」。

感情を相手へ開示するという画期的なデバイスとして、とある婚活イベントではマッチング率をそれまでの1 割から3 割に上昇させた実績を持つe-lamp. は、2024 年に行われた『鳴門市結婚支援アイデアコンテスト』にて優秀賞を獲得しました。
翌年からは同市が行う男女のつながりや出会いの場を恒久的に提供するためのプロジェクト『なると一期一縁』でe-lamp. を用いた婚活イベントを年間10 回開催。e-lamp. の需要も日々高まりつつあります。
「アイデアコンテストは鳴門市さんからご連絡をいただいて知りました。こんなに積極的な自治体があるんだと最初は正直驚きましたが、お話をさせていただく中で、私たちの進めている領域(サービス)とフィットする政策を打ち出そうと考えられていること知り、運命だなと感じましたし、何より私自身のときめきが隠せませんでしたね」。

一見、トントン拍子に進んでいるe-lamp. ですが、着想から完成までおよそ2 年。その紆余曲折の日々について
「ありきたりな言葉ですけど、一言で言うなら大変でした。ウェアラブルで身につけられるようにするのかだったり、じゃあどこまで小さくするのかだったり。
一番難しかったのはイヤリングの中に入る小さな電子基板を作ることでした。これがないとe-lamp. はただのイヤリングになってしまうし、もしイヤリングだとしたら大きすぎる(笑)。
私自身も開発に試行錯誤したんですけど、何しろハードウェアを触るのは初めてで。エンジニアリングは大学で基礎を学びましたが、配線なんて組んだことないし、はんだ付けってどうやるの?というレベルでした。それでも、同じ学部の友人の協力や(株)図研 様・(株)FUJI 様との出会いもあって、なんとか完成まで漕ぎ着けました」。
いざ、婚活マッチングをはじめとする結婚支援の領域で本格的に始動し始めた2024 年8 月、一人の男性が新たな仲間として加わります。

津田翔也さん。
前職で幅広い婚活サービスを提供、自治体と連携したイベントも数多く経験していた彼の元へ山本さんがe-lamp. の営業へ出向き、コラボしたことから白羽の矢が立ちました。
「入社の決め手は革新的なことをやっている点と、私がこれまで開催してきた婚活イベントでの課題も解決できるのでは?と感じられたからです。脈拍に応じて色が変わり、感情を可視化するといったこれまでにないデバイスには驚きましたし、このデバイスだったらマッチングする上で最も重要と言っても過言ではない、「相手とのコミュニケーション」を促進する起爆剤になれると直感的に思いました」。


「イヤリングの他にこんなプロダクトもあります」。
そう言って山本さんから手渡されたのは脈拍センサーが付いたゴムバンド。
脈拍と会話を同時に測定・分析し、連動アプリに結果をフィードバックする『Heart Date』は、より真剣な出会いや発展を求める男女向けのサービスです。会話の分析では、盛り上がった箇所や共通点からデートプランの作成まで行ってくれる優れもの。
脈拍を基軸とし、将来的な男女の出会いの場において必要不可欠となり得る大きなポテンシャルを秘めた『e-lamp.』と『Heart Date』。山本さんはこれらの展望について

「私たちが将来的に目指すのは「コミュニケーションの促進」です。
恋愛に限らず、これまで交わることのなかった人や上手く話すのが苦手という人たちを繋げて、新しい出会いやコミュニティの形成をサポートしていきたいと思っています。その入り口がこの恋愛マッチングです。
最終的にはe-lamp. やHeart Date がなくても双方が自分の気持ちを伝えられるようになるのが一番の幸せです。
しかし、脈拍も立派な個人情報である以上、個人のプライバシーや倫理観を尊重しなければいけません。つまり、どんどんこのプロダクトを社会へ押し出し、全員が個人情報を開示するのは現実的ではないということです。実際に試し、価値があるから使いたい!と進んで情報提供をしてもらえるような循環を作っていきたいですね。そのためにもまずは恋愛マッチングの領域でこれがあると楽しいなと思ってもらうようになるのが第一歩かなと思います」。
【基本情報】
・企業名:株式会社e-lamp.
・業種:製造業、情報通信
・事業内容:イヤリング型心拍フィードバックデバイス「e-lamp.」の製造・販売など
・住所:撫養町斎田南浜字東浜651 番地(株式会社HIROKAコワーキングスペース「うずコワーク」内)/
本社:東京都渋谷区渋谷2 丁目16-8 VEILSHIBUYA4階
・代表:山本愛優美
・設立:2022年
【お問い合わせ】
・E-mail:yamampo@e-lamp.co.jp
・HP:https://e-lamp-official.studio.site/https://www.imoya.jp
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